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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【2月10日㈬~2月16日㈫】

先週から始めました“Un Semaine à Zazie Films”(週刊ザジ通信)。おかげさまでぼちぼち皆様にお読み頂けているようで嬉しいです。徒然なるままの日記なので、基本「何を書いても自由」なのですが、実は個人でやっているFacebookも、徒然なるままの週末日記なので、すでに内容が重複している気配…。今後どう差別化していくか、頭を悩ませているところです。Facebookツイッターに加えて(さすがにTik Tokはやってないですけど)、近頃はclub houseなる音声メディアも登場したりして、もうSNS多過ぎ!!

【2月10日㈬~2月16日㈫】

例年だと今頃はベルリン国際映画祭(トップ画像は2019年の参加時のもの)が始まっている頃なのですが、今年は3月1日からオンラインで行われることになっています。このオンライン形式の映画祭というに、なかなか慣れません。そんなことを言っている同業者はさすがにもう少数派だと思いますが、どうも「PCで試写をする」という行為が馴染みません。10日の日は、作品完成の報を聞き、いち早く観たかった、とある作品のオンライン試写用のリンクを、やっとのことで権利元からもらったのですが、“ディバイスは2台まで”で、“視聴回数は4回まで”、“視聴可能期間は72時間”とか、いろいろ制約があって、私と宣伝スタッフ全員が試写出来るよう調整するのに一苦労でした。で、結局作品は全然ピンと来なかった。残念。

カンヌ国際映画祭は去年はオンラインでの開催でしたが、今年は5月の開催を7月に延期して、実際にカンヌでやるつもりのようです。が、日本から参加出来る可能性は、今のところ低そうです。

ザジフィルムズ30 年の歴史を綴った“Histoire De Zazie Films”連載第12回でも触れていますが、うちの会社はカンヌ映画祭期間中はホテルに宿泊せず、アパートを借りて、自炊しながら合宿生活(!)を送っています。一昨年までは13年続けて同じアパートを借りていて、2016年5月に滞在した際は、アパートのオーナー夫婦から、下の写真の通りの10周年のメッセージがシャンパンのボトルと共に届いていました。滞在期間中せっせと掃除して大事に使っていたので、お二人とは一度も会ったことはないけど、快く思っていてくれていたようで感激しました。

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本来なら去年もここに滞在するはずで、不動産屋に前金も支払い済みでした。が、参加出来なかったので、今年の滞在に繰り越してもらっていました。しかし今年も参加は出来そうにないので、そろそろ返金の手続をしなくては…と思っていました。そこで不動産屋に「来年開催されたら、また改めて支払うので、いったん返金してください」と連絡したら、思いがけない返事…。オーナー夫婦は、普段はパリで生活していて、このカンヌのアパートはいわば別荘、自分たちが使わない時に不動産屋を通して貸していたのですが、「オーナーは、そろそろリタイアを考えています。コロナもあって生活の拠点をパリからカンヌに移すことに決めたそうで、残念ながら今後は貸し出しはしないことになりました」とのこと。もうあのアパートは使えないのですね…。何事にも終わりがあるのは分かっていたけど、別れは突然やってきます。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私の映画人生もヒタヒタと終わりが近づいている気さえしてしまう出来事ではありました。

思わずしんみりしてしまいました。しんみりしているのは私だけで、Help!The映画配給会社プロジェクトで、見放題パックに参加した第一陣チームの皆は元気いっぱい。11日の祭日にはムヴィオラさん配給の『春江水暖 しゅんこうすいだん』ル・シネマで公開されたので、互助会活動で初日の初回(業界的に言うところの「打ち込み」)鑑賞して参りました。感染症対策で座席を50%稼働に制限してはいるものの、満席スタート!その後の2回も満席で、全回満席のスタートとなりました。「バレエは門外漢」なので互助活動は遠慮してしまいましたが(ホントは、故淀川先生ではないですが、芸術全方位でフォローしなきゃダメですよねぇ)、同日、同じル・シネマで夕方からは、ミモザフィルムズさん配給の『マシュー・ボーン in cinema 赤い靴』も満席スタート!めでたい一日となりました。

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『春江水暖』鑑賞前、ムヴィオラT社長、ル・シネマ編成ご担当のお二人もロビーにいらっしゃったので、短い時間談笑。T社長は公式noteで『春江水暖』の見どころを熱く語り尽くす連載をしていて、私も読まして頂いていたのですが、作品に対する愛情がメチャクチャ深くて、やっぱり映画宣伝には“熱量”が大切、という基本を思い出させてくれました。それをご本人に伝える際に「Tさんの『春江水暖』に対する思い入れが鬱陶しいほどだった」と、言葉の選択を間違ってしまった私(よくやります)。映画観てる最中に、「アレ?私、さっき“鬱陶しい”って言った?」と思い出してしまい、動揺。一瞬、鑑賞の妨げになってしまいました(笑)。

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翌12日の金曜は引き続きの互助会活動で、セテラさん配給の『私は確信する』の初日だったので、仕事を早めに切り上げてヒューマントラストシネマ有楽町へ。こちらも熱心な映画ファンで盛況。皆、コロナに負けず頑張ってます。私も「映画人生もヒタヒタと終わりが…」なんて言ってないで、皆さんを見習って頑張らなくては!

                                    texte de Daisuke SHIMURA


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