仮面/ペルソナ(ザジフィルムズ)
〈分身-ドッペルゲンガー〉をテーマとした異色作で、
幻想的なイメージが、洗練されたモノクローム映像に実体化され、
メタシネマともいうべき圧倒的な映像体験を生み出してる。
失語症に陥ったスター女優と、彼女を看病することになった看護婦。海辺の別荘でふたりだけで生活していくうちに、お互い自意識の“仮面”が剥がされ、溶け合い、交錯していく…。「映画」と名付けられる予定だった本作は、ベルイマンによる映画論だ。終生にわたるパートナーとなったリヴ・ウルマンとは、本作でベルイマンに見出され、以降共に傑作を生み出してゆくことになる。第2回全米批評家協会賞 作品賞・監督賞・主演女優賞。
監督:イングマール・ベルイマン
プロデューサー:イングマール・ベルイマン、ラーシュ=オーヴェ・カールベルイ
脚本:イングマール・ベルイマン
音楽:ラーシュ・ヨハン・ワーレ
出演者:リヴ・ウルマン、ビビ・アンデション、グンナール・ビョーンストランド、ルガレータ・クローク、ヨルゲン・リンドストレム