映画『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念 リアル引っ越しドキュメント⑳「片方が忘れても、物事は終わらない。両方が忘れた時に終わるの」
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前回の記事はこちら☞ 連載⑲「振り返るな」
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2ヵ月半に渡って続けてきた“ザジフィルムズも断捨離中!”とうとう最終回を迎えました。そして『ハッピー・オールド・イヤー』も明日公開です。当連載でピックアップしてきたセリフが、実際どんな感じで本編中に登場するのか、皆さん、どうぞ確認しに来てくださいね!
連載を始める時から、最後にピックアップするセリフはこれに決めていました。「片方が忘れても、物事は終わらない。両方が忘れた時に終わるの」。予告篇でもラストに使っている、主人公ジーンに友だちのピンクが電話越しに言うセリフです。予告篇だけ見ると、あたかもクライマックスのシーンのように見えますが(それを狙っているのですが)、実はこのシーンは中盤あたり。映画はここから本題に入っていく感じです。なので、どうか「ふ~ん、そんな結論で終わる映画なのね~」と早とちりしないでください。…ってそう思われたとしたら、予告編としては失敗というか失格!「断捨離ノウハウ映画に見えて、実は深くて切ない映画なのかも…?」と思ってもらいたくて作った予告のラストなので!
当ブログを連載開始当初から読んでいてくださった方なら、友達のピンクには「なるほど!そうだよね!」と思わせるセリフが多いことにお気づきかもしれません。今回で20回目ですが、ピックアップしたセリフのざっと4分の1はピンクのセリフ。たぶん、監督は監督自身が言いたいことをサラッとピンクに言わせているのかも、という気がします。これから本編をご覧になる方は、ピンクの言うセリフ、心して聞いていてください。
さて。そのセリフ「~両方が忘れた時に終わるの」。含蓄のある言葉です。a) 誰かを傷つけた時に、傷つけた人は傷つけたことを忘れても、傷つけられた人が忘れなければ、その傷は癒えたことにならない。というような意味合いで使うか、もしくは b)恋愛関係は、片方が恋愛感情を失くしただけでは終わらない。相手方もその感情が失くならなければ、恋愛が終わったことにはならない。という意味合いか、どちらかの場合に当てはまる言葉ですよね。ピンクがどんな意味で言ったのかは、映画を観てお確かめくださいね。
そのセリフを、今回のザジフィルムズの引っ越し断捨離に照らし合わせてのエピソード、何かないかしら?と、考えてみたのですが、なかなか思いつきません。前の事務所の賃貸契約の解除告知が「6ヶ月前」まで、と契約書に謳われていたことを、私はすっかり忘れていたけど(「3ヶ月前」だと思い込んでました)、大家さんは忘れていなかった、というのは当てはまりませんよねぇ(笑)。なので、悲しいことに我々は、3か月間、新旧事務所ダブルで家賃を払わなければならないのでした。あぁ、大家さんも忘れていてくれたなら…。皆さんも引っ越しをされる際は、「引っ越します」と大家さんに告げるのを何ヶ月前にしなければならないのか、くれぐれも賃貸契約書を確認してから実行に移しましょうね。
あぁ、連載当初から決めていたセリフなのに、心底どうでもいいことを書いてます。本当なら、最後にグッと来るエピソードを入れて、「そんなに言うなら、映画観なきゃ」と最後の一押しをしなければならないのに、筆力がなくて不甲斐ない。
どうせなら最後に、引っ越しした新事務所をちょっと披露してしまいましょう。トップ画像は《引っ越し前》《引っ越し中》《引っ越し後》です。前回、扉を開けると、正面でお客様をお迎えする『ハッピー・オールド・イヤー』のポスターをトップ画像として使用しましたが、外ドアの画像も。社名がポストにしか書いていないので、外から来たお客様がパッと見てうちの会社の入り口と分かるように、アルファベットのシールを買ってきて、自分で貼ってみました。「50年代、60年代のハリウッド映画に出てくる探偵事務所みたいでカッコいい」とおっしゃってくださる方もいて、嬉しい限り。微妙に斜めってるのは、ご愛敬。
『ハッピー・オールド・イヤー』で、主人公ジーンが完成させたミニマルな事務所のようなワケには行きませんが、ザジフィルムズも2ヶ月半かけて、ここまで事務所をスッキリさせました。大断捨離を経て成長した(はずの)ジーンと同様、私たちもコロナに負けず大きく羽ばたく所存です…、と無理やりまとめて連載を終えたいと思います!また次の機会に!
◆映画『ハッピー・オールド・イヤー』
公式HP|公式Twitter|公式Instagram
12/11(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか
全国順次公開!
★連載「ハッピー・オールド・イヤーに続け ザジフィルムズも断捨離中!」は下記マガジンに全話まとめています。