Live Report #278:PARCO (241117)

2024.11.17 渋谷 PARCO劇場
 
 これまでZAZEN BOYSはライヴハウス以外の場所にも登場して演奏していますが、今回のPARCO劇場は初めてです。この会場は演劇公演で利用されることが多いので、まさかこのステージでZAZEN BOYSがライヴするなんて思ってなかったから、告知を見たときはマジでビックリ仰天しちゃいました。しかも、『PARCO文化祭』というイベントで多種多彩な出演者が出る企画なんですよね。さらにこの日は、向井さんが「なんちゅうメンツだ!」とコメントしてるように、ありえんぐらい豪華で多彩なメンツで、ほんと夢みたい☆
 そんな素敵すぎるお祭りは、まず大根仁さんと共に企画した主催者=森山未来さん率いるダンスチームのパフォーマンスから始まりました。Hirotaka Shirotsubakiの楽曲に乗せて森山未来・皆川まゆむ・笹本龍史の3人が衣装を着替えたり小道具にしたりしながら変幻自在なダンスを見せてくれました。
 次に、大根仁+森山未来の司会でリリー・フランキー&伊藤沙莉のトークショー。両氏がPARCO劇場に出演した作品のダイジェスト映像を見たりしながら笑い溢れる時間でした。その後が、カネコアヤノさんのアコースティックライヴ。ピンスポットで照らされた舞台中央に白い衣装の彼女が座っての弾き語り。清楚な外見と力強い歌やギター演奏に惹き付けられました。そして、前半の締めとして「今もっともチケットが取りにくい講談師」として有名な神田伯山さんが登場して、下級武士が碓氷峠で趣味の浄瑠璃を語らされたことがキッカケで思わぬ出世をするという講談『出世浄瑠璃』を熱演。
 この後、25分の休憩を挟んで、いよいよZAZEN BOYSの登場です!入場する前には、こういうイベントだから30分ぐらいかなと思っていましたが、なんと50分枠という嬉しいタイムテーブルでした(^o^) ――演奏された曲順は下記のとおりです。
 
 1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 2. COLD BEAT
 3. 半透明少女関係
 4. HENTAI TERMINATED~HARD LIQUOR
 5. ポテトサラダ
 6. YAKIIMO
 7. 永遠少女
 8. 乱土
 9. 胸焼けうどんの作り方
 
 以上のリストを見てもわかるように、いわゆるイベント出演にしては、ちょっと珍しいラインナップ(←個人的感想)でした。個人的に「劇場」っていうイメージが強かったからかもしれないけど、まさかPARCO劇場で『半透明少女関係』をやるとは思わなかった!しかも、後半部にいわゆる《お祭りビート》付きのヴァージョン!さらに、その後に「武道館限定」だと思ってた『HENTAI TERMINATED』の一部と『HARD LIQUOR』をつなげたメドレーを演奏!しかも、終盤には今までなかった長尺のアレンジ演奏が付いてました!この流れにはビックリ&感激でした☆☆
 さらにさらに、次の『ポテトサラダ』では、後方スクリーンのアート映像が流れる中で「向井指揮者」が身体を揺らし、曲の途中で客席後方から森山未来さんが乱入!客席をあおって立たせ(それまで全員着席してました)、フロアとステージで踊り狂い、そこにサプライズ(←だったそうです)で皆川まゆむ・笹本龍史の2人も乱入し、素晴らしい「お祭り騒ぎ」に。これこそ「文化祭」って感じの楽しい一幕でした☆☆☆
 その後、向井さんが客席を座らせて、しっとりと『YAKIIMO』を演奏し、じっくり『永遠少女』を聞かせ、最後は『乱土』『胸焼けうどん~』(ツナギ部分に長めのカッコいい間奏を入れて、向井さんが客席に「Are You ○○??…違うか…」などのオトボケあり)で極々に盛り上がりライヴは終了!
 そして、主催者の大根仁さんと森山未来さんが登場し、2人のダンサーとリリーさんを呼び込み、ステージ上で缶ビールなどを配り、最後は向井さんの音頭で乾杯して、すべてのイベントが終了!いや~、マジで最高に楽しくて素晴らしい至福の時間を過ごしました☆☆☆☆☆

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