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布団のなかに住みたい私(#どこでも住めるとしたら)

どこでも住めるとしたら布団の中に住みたい。

寒くなったら冬眠したいし、夏はクーラーをガンガンにかけて布団を被っていたい。きょうび、SDGsじゃないことは言えないので欲望の赴くままとはいかないけど。

寝室の布団はいつも敷いたままで、数分でも時間があれば布団に潜り込む。家事の合間にも、出かける前の10分でも。家族には体調が悪いのかと心配されるけど、どんなに健康であっても布団にいたい。風邪を引くのは辛いけど、布団にいる正当な理由になるから少し嬉しい。

布団の中では本を読んだりスマートフォンを弄ったり、一晩中音楽を聞いていたりする。布団に包まれて天井を見つめ、ただじっーとしていることもある。

自分の匂いのするクタクタの布団。その中に潜っている時は、母でも妻でもパート社員でもなく、年齢も容姿も関係ない自分の核のようなものに戻れる気がする。一人ぼっちでストレスもなく、世界一安全であったかい。

どこに住んでもいいのなら、私は布団の中に住みたい。


#どこでも住めるとしたら
#おふとん
#布団

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