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【考察】リスクという概念

「リスク」という言葉を日常でよく聞くことがあります。「リスク」と一般的に言うとき、”不利益なことが生じる確率”という意味で使う人が多いように感じます。

私は、今まで自分が経験したことがない事象を体験することが好きです。携帯を持たずに一人で海外旅行に出かけたことが何回かあります。暗号通貨を購入したこともあります。半年ほど前からは株式投資を始めました。

株式投資をしていると話したときに、「リスクがあるからなぁ。」というリアクションをとられることがよくあります。そこで、リスクという概念について改めて考えてみることにしました。

「リスク」という単語を調べてみると、使用する環境や業種などによって定義がことなることがわかりました。一般的に使用されているように”不利益なことが生じる確率”という定義ももちろんあります。また、”利益を生む確率”を含むという定義もあります。”事象が生じる確率と事象による影響の積”という定義もありました。

私は、「リスク」という言葉を”ある事象に対する期待値”としてとらえています。つまり、ある事象を行った場合に、当然リスクは発生しますが、行わなかった場合にもリスクが発生します。

自分が経験したことのない事象を体験することは、自分の幅を広げること、体験を資本に新たな気づきを得ること、同じ経験をした他者と共感が得られることなど大きな利益を高い確率で生みます。

一方で、自分が経験したことのない事象を体験しないという選択は、これらの利益を生まないことが確実です。

つまり、新しいことに挑戦しないということは、リスクを回避しているように思われますが、何が起こるかわからないという不安や、極めて確率の低い大きな不利益を恐れて、利益を生む機会を損失しているにすぎません。

不安なことだけにとらわれず、確率、期待値、得られる利益、機会損失など幅広い視点、価値観で新しいことを経験してみることが重要です。

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