ジャノメガサ を てにいれた
とある古い傘屋さんで蛇の目傘を買いました。
蛇の目傘とは、和傘の種類の1つで女性用の傘のこと。(男性用の和傘は番傘という)
番傘は装飾などはないけれど、蛇の目傘は傘を広げると柄の上部の骨組みの所にカラフルな飾りヒモが施されてるんです。今でいう「カワイイ」のようであり、職人の遊び心のようにも思えます。
あと和傘ならではの良さといえば、閉じていても外側の骨に漆が塗ってありその艶めきがなんともカッコいいんです!ほれぼれしてしまう…
その昔ながらの傘屋さんでは、年季の入った渋い看板に「かさ」と書いてありますが現在作られているのはちょうちんのみ。傘も販売されているけれど、あるのはやはりほぼ洋傘なんです。今置いている和傘は以前に別の傘屋さんから取り寄せていた物で、現在その傘屋さんは廃業されているので和傘は今あるもので最後とのこと。(先代までは和傘も作っていたそうですが、安い洋傘に押されてやめてしまったそう。時代の波よ…)
そのお店に残る蛇の目傘は1本のみ。
そんな貴重な和傘、ぜひ欲しいと思いながらも取り置きしてもらい一旦帰って考えた。
自分の場合使わず部屋に飾り置き物にするだろう。でもきっと実際に使いたい人もいるだろうな…でも欲しい…
迷ったまま1ヶ月たち、待たせるのも悪いので答えが出ないまま再びお邪魔しました。色々お話していたら、売り物にはできない少し破れた物があるのでそれでもよければ…ということでお安く譲って頂きました( ;∀;)ありがとうございます!
やはり職人の技は素晴らしい。その和傘も消耗品ではなくもはや工芸品です。でもそれ故にそれ相応の値段になり、西洋などからの安い品に取って代わられた例はごまんとあり複雑な気持ちになります。
「それでも、伝えられてきた技術と職人の魂はそう簡単には消え去らない」と締めたいけれど今の現状を見ればそうは言っていられない。自分に何かやるべきことがあるのでは…?ここから一歩動き出したい。