好きなマンガ-5「竜王陛下の逆鱗サマ」
主人公が最強の人のお気に入りになる話は、国民的作品でもある釣りバカ日誌があるほど馴染まれていて、見ていてスカッとするものがあるわけですが、それはそれでご都合主義的でもあり、そのご都合主義を潔く堂々とやるか、そう感じさせない徹底した設定を作るかというのは作品の質にかかわってくると思っています。
竜王陛下の逆鱗サマは「最弱」が「最強」に愛される話ではあるけれど、その「なぜ最弱なのか」「最弱なのになぜ最強に愛されるのか」というのが丁寧に描かれていて、とても良いです。
この話の世界ではは13の獣族が住んでおり、それぞれの別の地域を治めている。ある日、それぞれの獣族の姫は、最強たる竜族の王の嫁候補として送り込まれるが、最弱といわれる鼠族の姫は、どうせ相手にされないだろうと割り切っている。だがなぜか気に入られてしまいーーーというお話。
なぜ最弱なのか、なぜ気に入られたのか、気に入られた鼠族の姫はどう反応するのか、二人の関係はどうやって進むのか、ライバルとなる他の姫は…それぞれが丁寧に描かれていて、とても面白いです。
そして、もうめっちゃくちゃに絵がきれいです。
この繊細な書き込み、そしてメリハリ。それでいてこの絵のクオリティのまま話が進んでいきます。
絵を眺めているだけでもうっとりするのに、もちろん話も面白い。話も面白いから絵もずっと楽しい。相乗効果抜群です。
まだ単行本1巻しかでておりませんので、話の盛り上がりはこれからだと思いますが、すでにしっかりワクワク要素も満載。
是非いまからチェックしてみてください!
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