好きなハウス-1「Johnny D / Pako mana」
漫画のネーム作業をするときに気持ちを一定に保つのにはテクノやハウスが自分にとっていいことに気づき、ある時から懸命に探していました。ちなみに私はテクノイベントもクラブも言ったことのないクソ自宅マンなので、今のシーンとか盛り上がりとか全然知らないです。でもこんな聴き方もあっていいですよねダメかな。
私が電気グルーヴにはまった中学2年のころはネットのネの字も無いころで、TVブロスの記事くらいしか田舎に住んでいた子供にテクノ情報源はなかったので、家から出なくてもネットでいくらでも掘れる今の時代は夢のようです。
そんなこんなで聴き始めて何年か。中でも特に思い入れの強いアーティストをたまに紹介していこうと思います。
テクノとハウスの区別もつかない(今もついてない)8年位前だと思いますが、その頃に見つけて、しびれる様な感動を覚えて今でも聞きまくっているアーティストがこのJohnny Dという人です。
グーグル検索するとサジェストでJohnny Deppに勝手に変換されて調べにくいです。Johnny Dという名前のアーティストも多いのでさらに混乱します。
Johnny Dさんは、ハウスの中でもミニマルハウスといわれるジャンルでデビュー当初から鬼才と言われていた人のようです。
ミニマルハウスは簡単に言うと反復サウンドをメインとしたハウスミュージックですが、じゃあハウスミュージックは何かといわれると説明できるほど理解できていません難しい。いつかテクノやハウスを人に説明できる日が来るのだろうか。
で、Johnny Dさんは親がエリトリアというアフリカの国からドイツに亡命した人ということもあり、民族音楽的な雰囲気を多分に含んでいるのが魅力に起因していると思います。
特徴として、とにかく「音そのものが不思議な感じ」というのがあります。感覚的なもので申し訳ないですが。
例えばクラブミュージック、オノマトペで表すと「ズン・ズン・ズン」ってすぐに想像しちゃいませんか?
でも、Johnny Dさんの音を文字で表すと、私のイメージは「キラキラ・ポコポコ・フニョフニョ」。
どの曲も最高なのですが、このpako manaという曲(2008年)は、リズムもメロディも出だしから聞いたことのないような音色でカッコエーと思っていたらジャズ風味のクールなピアノが乗っかってきて鳥肌が立った覚えがあります。何回聞いても最高だな~。ジャズが好きな人にも聞いてほしいです。
この人のレコードがどうしても欲しくて、Discogs(というディスコグラフィー兼レコード販売コミュニティーサイト)で売ってくれた人に「この人が好きなんですけど他にどういうの聴いたらいいですか?」とアホみたいな質問をしまして。その人もとても親切で、「まずはJohnny DがリリースしたOlso Recordsや8bit Recordsを聞いてみたら」と教えてくれて「8bit Recordsなんてチョーカッコイイレーベル名!」と思った記憶があります。実際すごい好きなのも多かったけど、Johnny Dの癖のある音作りは随一だなと、いろんな人を聴けば聴くほど思います。
ほかにも面白い曲をいくつか紹介します。
ベテランアーティストにしてはそこまでリリースは多くなく、年1くらいでシングルを出す程度。たぶんDJやプロデュースメインの、現場で輝く人なのでしょう。でもレコードも全部すごい。
2021年の最新作も相変わらずカッコイイです!
でもこの人の真骨頂はDJプレイかもしれません。サウンドクラウドなどのDJプレイはどれも最高です。
なんかシュールな、パン屋や果物屋もあるマーケットでDJをするDさん。たたずまいと笑顔が素敵です。
1回目は、とにかく思い入れのあるJohnny Dさんの紹介でした。ハウス初心者の私で単にBGM、普段の音楽として聴いていますが、面白い曲がたくさんあって不思議な世界です。これからも少しずつ紹介していきます!