ターシャに会いにボホールへ
セブに来て一週間が経った。土日はみんな観光を楽しむことが多い。学内にも旅行代理店の人がいてそこからも申し込むことができる。
僕らは最初の週末1泊2日にセブ、マクタン島から船で2時間ほど行ったとこにあるボホール島という島へ行くことにした。
マクタン島から港までは結構距離がある。僕らは朝早くかやジプニーを乗り継いで港の近くまでやってきた。
港の周りは治安が悪いというのがお決まりだ。実際にストリートチルドレンが多くいて街もとても汚い。しかしその景色の奥に見える高いビル群。この景色が東南アジアの特徴とも言えるのではないだろうか。貧富の差がとても激しいのだ。しかしそんな街が最近気に入ってきた。友達にこれをいうと変態だと言われるが、ボロボロで崩れそうな家があるような地域に来ることが僕の中で結構面白いと感じるようになったのだ。
そんな中歩いていると港が見えてきた。船に乗るにはチケットとターミナルフィーを支払わなければならない。船のチケットは確か片道1000円くらいだった覚えがある。港の外でチケットを買うシステムだ。チケットを持ってターミナルへ向かう。ターミナルでは手荷物検査が行われる。 しばらくして僕たちは船に乗り込んだ。
ここで注意点がある。船内には必ず長袖を持っていったほうがいいことだ。船の中は冷房が効きすぎていてとても寒い。ボホール島までは高速船で約2時間。とても半袖で耐えれる寒さじゃなかった。半ズボンを履いていた僕は寒さで震えた。
結局2時間もの間、寒さと戦いながらボホール島へ到着した。
着くやいなや、現地観光スタッフやタクシードライバーが観光客を招く。僕らも多くの人に呼び止められた。何人かと交渉して1人のタクシードライバーにお願いした。
今日はもう夕方になってしまったのでドライバーにホテルへ案内してもらった。ホテルに着くと明日の交渉をしてきた。交渉の結果、4箇所の観光スポットを周り1人500ペソでいいという。とても安かったのでお願いした。
僕たちが今日泊まるところは、サウスパームス リゾート パングラオというホテルだ。
部屋はバンガロータイプになっており、1kmも続くプライベートビーチ、プール、バーなどが楽しめるホテルとなっている。
僕たちの部屋は中央にリビングがあり、その両サイドにダブルベットの寝室があり、合計3部屋となる。とても贅沢だった。
本来ならホテル内を散策したいと思っていたのだが、疲れ果てていた僕たちは夜ご飯を食べ、すぐ寝てしまった。
次の日。
僕らは朝早くから朝食を食べていた。ブッフェスタイルの一般的な朝食だった。
朝食をとり、昨日約束したタクシーを待つ。
しばらくするとタクシーがやってきた。最初の目的地はチョコレートヒルズ。
一帯には少なくとも1260の丘があり緑で覆われている。乾季に入ると丘は茶色くなりまさにチョコレートような色になる。
遠くの方まで続く特異な形をした丘でとても不思議な感情になった。
丘の下ではバギーに乗ることができ、ヒルズを跳び箱のように飛んでいるように見える面白写真を撮ってもらえるのでオススメしたい。
続いて向かったのはジップライン。僕は今回
とても楽しみにしていた。ジップラインは山から山へと一本のワイヤーで移動するアトラクションのようなものだ。
ジップラインに着くと受付で支払いを済ませ、何やらサインが必要となる。おそらく落ちても責任はとりませんなどと言った誓約書なのであろう。金額は300ペソくらいだった。
入り口に着くと看板に注意時刻が何点が書かれていた。
スマホでの撮影は問題ないらしい。さすが海外。日本ならきっとスマホ禁止となっているところだ。しかし落としても自己責任。僕はとても迷った。動画を撮りたいが落としたら奈落の底、川に流されていくのだ。そんな葛藤と戦った末、僕は意を決してスマホを片手に持ってスタンバイ。
カウントダウンと共に迎えにそびえ立つ山へと出発した。左手でスマホを握りしめ風景を撮影した。
まるで飛んでいるかのようだった。下はジャングルが広がっていて結構高さがあったが、ジェットコースターのような浮遊感も恐怖もなにも感じなかった。およそ1分だったのだが10秒くらいの体感だった。ジップラインは往復が主流になる。帰りも楽しみで順番が待ち遠しかった。帰りはスマホをポケットにしまい景色を100%楽しんだ。
僕の満足度は想像を遥かに超えていた。そんな気持ちで次の目的地へ向かう。
次の目的地はマーメードフォレスト。バスが走っていると急に現れる。なぜここが観光地になっているのかわからないが、木々が天高く伸び、緑がとても綺麗な場所だ。ここでは隙を見て道路の真ん中で写真を撮るのが定番である。
バスのガイドやタクシー運転手が写真を撮ってくれるので頼んでみてほしい。
お昼もすぎ、ランチを食べに行く。
ロボック川リバークルージングでランチが待っている。船ではブッフェ式のランチを食べることができる。船の中では音楽が演奏されていたり現地の子供たちが遊んでいる様子を見ることができる。また船はポイントポイントで停泊し、現地の人から土産を買うことができる。
僕がいった時は日本人が多く隣の机からは日本語が聞こえてきた。船の中から空を見上げると
先程乗ったジップラインをみることができる。
続いては最後の目的地だ。
ボホール島といえばチョコレートヒルズともう一つある。世界最小の猿が見れるのだ。その猿の名前はターシャ。体調10センチ程度でとてもストレスに弱く自信で頭をぶつけたり、水に顔をつけて自殺してしまうほどのデリケートさだ。
そのため人が触ってはいけない。また大きな声を出すことや、カメラのフラッシュも禁止となっている。
ターシャは自然保護区にいるため必ずみることができる。
今回僕がボホール島で行った観光地は5ヶ所。
1日で行こうと思うと過密スケージュールになってしまうだろう。
このほかにもボホール島では多くの観光地があるので、今回は1泊2日で行ったのだが、2泊3日、それ以上宿泊しても十分楽しめるだろう。
また明日からいつも通り授業が始まるのだ。