カレーはおうちの味

　カレーライス、結構難しい料理と思う。それが"おうちのカレー"であっても。

　本格的にスパイスから調合して作ります！なんて手の込んだことはしない。スーパーなどに並んでいるカレールーを使う。材料もジャガイモ、ニンジンにタマネギ、豚肉。たまにバターチキンカレー。

　『美味しいカレー』の裏技というか各家庭の味と言えばいいのかよく分からないが、それが結構な数ある。例えば、隠し味にいれるのはチョコレートを一欠片とか、インスタントコーヒーをひと匙とか。美味しくしようと各家庭で工夫を凝らしてきたことがよく分かる。とにかく同じ材料でも"おうちのカレー"はその家庭毎に違う。簡単な料理に思えるけれども、簡単ではない"おうちのカレー"奥深いカレーの世界。世界にはたくさんの料理があるけれども材料はほぼ一緒、でも家庭毎に全く違う味になる料理は少ないのではないだろうか？

　我が家でも、カレーに何かを入れて隠し味にすることをしてきた。すりおろしたタマネギ、ニンジン、トマトケチャップにとんかつソース。なかなか定まらなかったけれど、最近やっと「これかな？」と決まったのはトマトジュース。バターチキンカレーにも入れる。
　水の分量をトマトジュースの分、減らして加える。そして、カレールーの箱に記載されている水の分量はきっちり守ると美味しくなる。これ、重要。あと、煮ている時にはあまり鍋をかき回さない。ジャガイモが煮崩れるから。それから、ニンジンは鍋にトマトジュースと水を入れ、沸騰してから入れると程よく火が通る。大体沸騰してから２５分、カレールーを入れて溶かした後、10分程煮込む。

　毎年漬ける、らっきょうを添えて我が家のカレー、完成。まだまだ、甘口の我が家、私はこれにタバスコを入れて少し辛くする。
　子どもたちが大きくなったら、我が家のカレーを懐かしく思ってくれるのだろうか？なんて考えたりするおうちのカレー。