
イゾルデ初動で大暴れ、焔聖騎士で戦おう!【初級編】
焔聖騎士。それは「先行番長」「回すのに時間かかりすぎ」「難しすぎてなんも分からん」と言われるシンクロ/リンクテーマ。
この記事では焔聖騎士を使う上での基礎の基礎、「とりあえずこの展開ルート覚えておけば先行は回せるよ」の部分だけを解説する。本当に最低限であるため、展開例中にカード効果の復唱は行わず、「〇〇の効果でこうする」としか表記しない。具体的にどんな効果なのかは後々覚えていってほしい。
また、既にカード効果を把握している焔聖騎士使いの方が更なる向上心目的でこの記事シリーズを読む場合、【中級編】から読むことを推奨する。
イゾルデ初動はもう古い!?アンジェリカ初動焔聖騎士で戦おう【中級編】|zaty
誘発受けてもなんのその!焔聖騎士でアドリブ展開【上級編】|zaty
最後に構築例も載せるが、今回紹介する展開例に沿った構築となるため、手札誘発飛び交う環境では少々扱いにくいことに留意すること(要するにこの構築だとうらら1枚で止まることも多い)。
結果を出している実戦的な構築ではそもそも2枚初動前提の複雑な展開パターンとなっており、この記事で紹介する基本展開をすることの方が少ないため、そちらは【中級編】での紹介とさせていただく(この記事の展開例が無駄になるわけではない。なんやかんやイゾルデ初動は強いのである)
イケメンな騎士達や圧倒的な先行制圧力に惹かれて焔聖騎士に手をつけた決闘者の一助になれば幸いだ。
筆者実績:
マスターデュエルSeason32, 最終レート1702【焔聖騎士】
日本選手権2024予選突破【罪宝焔聖騎士】
イゾルデを出そう
焔聖騎士の初動と言えば《聖騎士の追想 イゾルデ》、ないしそれを出すための戦士族モンスターである。(本質的には《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》なのだが、初級編であるこの記事においては一旦イゾルデということにさせて頂きたい)
まずはイゾルデを出すことのできる1枚初動が何であるのかを見ていこう。「イゾルデの出し方くらい知ってるよ」「細かい効果とかどうでもいいからとりあえず展開例教えろ」という方は"イゾルデ初動、焔聖騎士展開例"の項へ。
《昇華騎士-エクスパラディン》
効果モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1300/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから戦士族・炎属性モンスターまたはデュアルモンスター1体を選び、
攻撃力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):デュアルモンスターを装備したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
その装備していたデュアルモンスターを墓地から可能な限り自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。
色々と書いてあるが(2)の方は存在しないものと思っても支障ない。(1)効果でユニオンモンスターである《チューン・ナイト》を装備し、そちら側の効果で装備状態の自身を特殊召喚。それで戦士族2体が場に揃うこととなる。
唯一の戦士族・炎属性の1枚初動であり、焔聖騎士と非常に相性が良い。実戦では《チューン・ナイト》以外の炎戦士を装備する等のアドリブ展開ができる。
ちなみに焔聖騎士のテーマ内に1枚初動は存在しない。
《ネオスペース・コネクター》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻 800/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札・デッキから「N(ネオスペーシアン)」モンスターまたは「E・HERO ネオス」1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードをリリースし、自分の墓地の、
「N(ネオスペーシアン)」モンスターまたは「E・HERO ネオス」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
色々と書いてあるが(1)しか使わない。デッキから《N・アクア・ドルフィン》を特殊召喚することで戦士族が2体並ぶ。
《N・アクア・ドルフィン》の効果で相手の手札をピーピングしつつ、《エフェクト・ヴェーラー》等の攻撃力の低い手札誘発を破壊することができる。
先述した《昇華騎士-エクスパラディン》と比較するとレベル4である点が焔聖騎士と相性が良く、手札ピーピングできる点が強力。その反面、炎属性でないことから《焔聖騎士-リナルド》や《焔聖騎士-オリヴィエ》の特殊召喚条件を満たせないなど、誘発受けが悪くなりがち。
《SRベイゴマックス》
効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1200/守 600
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「SRベイゴマックス」以外の
「スピードロイド」モンスター1体を手札に加える。
要するに《SRタケトンボーグ》と合わせてランク3エクシーズである《M.X-セイバー インヴォーカー》に繋げる初動。インヴォーカーからは《H・C モーニング・スター》を出すことで展開を大きく伸ばすことも可能。
他の初動と比較して召喚権なしで動ける点や、動きの中で《ヒロイック・コール》という墓地の戦士族を蘇生する通常魔法をサーチできる点などで非常に強力。その反面、単体だと完全に使い道のない《SRタケトンボーグ》など素引きゴミが発生する点や、他のランク3も入れることになることからEX枠の圧迫などが課題。そもそもOCGだとコイツまだ純制限カードだから使いにくい。
その他
《幻影騎士団ティアースケイル》や適当な素材から出せる《ゴヨウ・ディフェンダー》、なんやかんやで何でもできる《スネークアイ・エクセル》《魔を刻むデモンスミス》等、他にも1枚初動は大量に存在するが、そのどれもが「必要なメイン,EXデッキ枠が多すぎる」「戦士族でないことから焔聖騎士との噛み合いが悪い」という理由により採用されないことが多い。(※蛇眼やデモンスミスに関しては構築コンセプトの段階から工夫すれば一応デッキになる)
そもそも焔聖騎士はその性質上、デッキ内に装備魔法という素引きゴミを複数枚投入する必要があることから、あまりデッキの枠に余裕がない。そんな中で上記のもの以外の初動を入れるのは正気を疑うあまり一般的ではないが、自分でデッキを工夫したくなった時は色々と試すのも楽しいだろう。
イゾルデ初動、焔聖騎士展開例
焔聖騎士のイゾルデ初動には大きく分けて2種類ある。イゾルデでレベル4を特殊召喚するルートと、レベル1を特殊召喚するルートである。
前者であれば最終盤面に制圧用装備(天子の指輪など)が追加されて妨害数が増えたり、アドリブ展開のパターンが増えることで誘発や妨害に対して柔軟に対応できる。後者であればそもそもデッキに採用する装備魔法の枚数を減らすことで、手札誘発の枚数を増やしたり手札事故を減らすことができる。
どちらの方が強いのかは多くの焔聖騎士使い達が悩んでも結論が出ておらず、個々人の好みに依るだろう。その辺を考えるのが面倒なら、どちらの展開を行うことも可能な前者のデッキを組むことをおススメしたい。
展開例:装備魔法5枚ver
①《聖騎士の追想 イゾルデ》をL召喚し、L召喚成功時には任意の戦士族をサーチ。(この後、展開中に使用するモンスターはNG。次のターンの初動になる《昇華騎士-エクスパラディン》や《ネオスペース・コネクター》、次ターンにフィニッシャーとなる《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》などがおススメ)
②《聖騎士の追想 イゾルデ》(2)効果により、《フェニックス・ギア・ブレード》と制圧用装備(《天子の指輪》など)を含む装備魔法4種類を墓地に送り、《焔聖騎士-オジエ》をデッキから特殊召喚。
③《焔聖騎士-オジエ》(1)をチェーン1、《フェニックス・ギア・ブレード》(3)をチェーン2として効果を発動。
ギアブレードを墓地から手札に回収し、《焔聖騎士-リッチャルデット》をデッキから墓地に送る。
④《聖騎士の追想 イゾルデ》と《焔聖騎士-オジエ》を素材に《賜炎の咎姫》をL召喚。
⑤《賜炎の咎姫》(2)効果により《焔聖騎士-リッチャルデット》を墓地から特殊召喚。
⑥《焔聖騎士-リッチャルデット》(2)効果により《焔聖騎士-オジエ》を墓地から特殊召喚。
(※この時点で戦士族以外特殊召喚できない縛りが発生)
⑦《焔聖騎士-リッチャルデット》と《焔聖騎士-オジエ》を素材に《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をS召喚。
⑧《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》(1)効果により《大聖剣博物館》をデッキから手札に加える。
⑨《フェニックス・ギア・ブレード》を《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》を対象に発動。対象にとられたことで《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》(2)効果をチェーン2で発動。
《焔聖騎士-テュルパン》をデッキから墓地へ送り、《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をエンドフェイズまで除外し、《焔聖騎士導-ローラン》をEXデッキから特殊召喚。《フェニックス・ギア・ブレード》は対象不在により墓地へ送られる。
⑩《大聖剣博物館》を発動。その(2)効果により1200LPを払い、《『焔聖剣-デュランダル』》をデッキから手札に加える。
⑪《『焔聖剣-デュランダル』》を《焔聖騎士導-ローラン》に装備。
⑫墓地の《焔聖騎士-テュルパン》の(1)効果を発動。《焔聖騎士-テュルパン》を墓地から特殊召喚。
⑬《『焔聖剣-デュランダル』》の(1)効果を発動。《焔聖騎士-リナルド》をデッキから手札に加え、《『焔聖剣-デュランダル』》は破壊される。
⑭《焔聖騎士導-ローラン》と《焔聖騎士-テュルパン》を素材に《焔聖騎士帝-シャルル》をS召喚。(《焔聖騎士-テュルパン》は除外される)
⑮墓地の《焔聖騎士導-ローラン》(2)効果を《焔聖騎士帝-シャルル》対象に発動。シャルルに装備。
⑯《焔聖騎士帝-シャルル》(1)効果を発動。《賜炎の咎姫》を破壊。
⑰《焔聖騎士導-ローラン》を装備した《焔聖騎士帝-シャルル》を素材に《シャルル大帝》をL召喚。
⑱《シャルル大帝》(1)効果により、墓地の《焔聖騎士帝-シャルル》を装備。
⑲《大聖剣博物館》(3)効果により、装備状態の《焔聖騎士帝-シャルル》を特殊召喚。
⑳自身の(1)効果で《焔聖騎士-リナルド》を手札から特殊召喚。
㉑《焔聖騎士-リナルド》(2)効果により、適当なカード(次ターン用の《『焔聖剣-デュランダル』》や相手ターンのコスト用の《フェニックス・ギア・ブレード》がおススメ)を墓地から手札に加える。
㉒《焔聖騎士帝-シャルル》と《焔聖騎士-リナルド》を素材に《フルール・ド・バロネス》をS召喚。
㉓墓地の《焔聖騎士-オジエ》の効果を《シャルル大帝》を対象に発動。大帝にオジエを装備
㉔メインフェイズを終了し、エンドフェイズへ。《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》がフィールドへ帰還する。
㉕《シャルル大帝》(焔聖騎士帝-シャルル)の(2)効果を発動。制圧用装備(《天子の指輪》など)を墓地から装備し、更に《焔聖騎士-オリヴィエ》をデッキから装備する。
展開終了
最終盤面:
・万能無効破壊×1by《フルール・ド・バロネス》
・魔法罠無効破壊×1by《シャルル大帝》
・半フリチェ選んで破壊×1by《シャルル大帝(焔聖騎士帝-シャルル)》&墓地の《焔聖騎士導-ローラン》合わせ技
・相手の特殊召喚に反応してモンスター破壊×1by《賜炎の咎姫》
・任意の制圧装備効果(《天子の指輪》なら魔法効果1無効、《メタルシルバー・アーマー》なら場・墓地・除外の全モンスターへ対象耐性、《ダストンのモップ》なら大帝にリリース&超融合耐性の付与)
・《シャルル大帝》に対象耐性&効果破壊耐性が付与され、諸々の効果により攻撃力は4000まで上昇
展開例:装備魔法2枚ver
①《聖騎士の追想 イゾルデ》(1)効果により、任意の戦士族・炎属性モンスターをデッキから手札に加える。
(この後、展開中に使用するモンスターはNG。次ターンに墓地から回収する用に《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》等がおススメ)
②《聖騎士の追想 イゾルデ》(2)効果により、《『焔聖剣-デュランダル』》をコストとしてデッキから墓地に送り、《焔聖騎士-リナルド》をデッキから特殊召喚する。
③《焔聖騎士-リナルド》(2)効果により、《『焔聖剣-デュランダル』》を墓地から手札に加える。
④《『焔聖剣-デュランダル』》を適当なモンスターに装備し、その(1)効果を発動。《焔聖騎士-オリヴィエ》をデッキから手札に加える。
⑤《焔聖騎士-オリヴィエ》(1)効果により、①でサーチした手札のモンスターをコストに《焔聖騎士-オリヴィエ》を手札から特殊召喚。
⑥《聖騎士の追想 イゾルデ》と《焔聖騎士-オリヴィエ》を素材に《賜炎の咎姫》をL召喚。
⑦《賜炎の咎姫》(2)効果により、《焔聖騎士-オリヴィエ》を墓地から特殊召喚。
⑧《焔聖騎士-オリヴィエ》と《焔聖騎士-リナルド》を素材に《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をS召喚。
⑨聖剣を巡る王姫アンジェリカ》(1)効果により、《大聖剣博物館》を手札に加える。
⑩墓地の《焔聖騎士-オリヴィエ》(2)効果を《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》対象に発動。チェーンして《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》(2)効果を発動。
《焔聖騎士-テュルパン》をデッキから墓地へ送り、《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をエンドフェイズまで除外し、《焔聖騎士導-ローラン》をEXデッキから特殊召喚。《焔聖騎士-オリヴィエ》は対象不在により墓地に留まる。
⑪《大聖剣博物館》を発動。その(2)効果により、LP1200をコストに《『焔聖剣-アルマス』》を手札に加える。
⑫《『焔聖剣-アルマス』》を《焔聖騎士導-ローラン》に装備。
⑬墓地の《焔聖騎士-テュルパン》(1)効果により、《焔聖騎士-テュルパン》を墓地から特殊召喚。
⑭《焔聖騎士導-ローラン》と《焔聖騎士-テュルパン》を素材に《焔聖騎士帝-シャルル》をS召喚。
⑮《『焔聖剣-アルマス』》(2)効果により、《焔聖騎士-リナルド》を墓地から手札に回収。
⑯墓地の《焔聖騎士導-ローラン》(2)効果により、《焔聖騎士帝-シャルル》に装備。
⑰《焔聖騎士導-ローラン》を装備した《焔聖騎士帝-シャルル》を素材に《シャルル大帝》をL召喚。
⑱《シャルル大帝》(1)効果により、《焔聖騎士帝-シャルル》を墓地から装備。
⑲《大聖剣博物館》(3)効果により、装備状態の《焔聖騎士帝-シャルル》を特殊召喚。(《焔聖騎士-テュルパン》は除外される)
⑳自身の(1)効果で《焔聖騎士-リナルド》を手札から特殊召喚。
㉑《焔聖騎士帝-シャルル》と《焔聖騎士-リナルド》を素材に《フルール・ド・バロネス》をS召喚。
㉒メインフェイズを終了し、エンドフェイズへ。《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》がフィールドへ帰還する。
㉓《シャルル大帝》(焔聖騎士帝-シャルル)の(2)効果を発動。《『焔聖剣-アルマス』》を墓地から装備し、更に《焔聖騎士-オリヴィエ》をデッキから装備する。
展開終了
最終盤面:
・万能無効破壊×1by《フルール・ド・バロネス》
・魔法罠無効破壊×1by《シャルル大帝》
・半フリチェ選んで破壊×1by《シャルル大帝(焔聖騎士帝-シャルル)》&墓地の《焔聖騎士導-ローラン》合わせ技
・相手の特殊召喚に反応してモンスター破壊×1by《賜炎の咎姫》
・《シャルル大帝》に対象耐性が付与され、諸々の効果により攻撃力は4000まで上昇
展開例:ドロバ下ver
イゾルデL召喚成功時のサーチに《ドロール&ロックバード》を打たれたり、先行の自分ターンに《増殖するG》を打たれたことに対して自分が《ドロール&ロックバード》を打ったり…焔聖騎士を使う上でこの状況は割と多く発生する。そして他の誘発と違って素引き関係なくイゾルデから確実に貫通してある程度の展開ができるため、この記事の中で紹介することとする。
①《聖騎士の追想 イゾルデ》(2)効果により、《フェニックス・ギア・ブレード》と制圧用装備を含む4種類の装備を墓地に送り、《焔聖騎士-オジエ》をデッキから特殊召喚する。
②《焔聖騎士-オジエ》(1)効果にチェーンし、《フェニックス・ギア・ブレード》(3)を発動。《フェニックス・ギア・ブレード》を墓地から手札に回収し、《焔聖騎士-リッチャルデット》をデッキから墓地へ送る。
③《聖騎士の追想 イゾルデ》と《焔聖騎士-オジエ》を素材に《賜炎の咎姫》をL召喚。
④《賜炎の咎姫》(2)効果により、《焔聖騎士-リッチャルデット》を墓地から特殊召喚。
⑤《焔聖騎士-リッチャルデット》(2)効果により、《焔聖騎士-オジエ》を墓地から特殊召喚
(※ここで戦士族縛りが発生)
⑥《焔聖騎士-リッチャルデット》と《焔聖騎士-オジエ》を素材に《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をS召喚。
⑦墓地の《焔聖騎士-オジエ》(2)効果を《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》を対象に発動。チェーンして《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》(2)効果を発動。
《焔聖騎士-テュルパン》をデッキから墓地へ送り、《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》をエンドフェイズまで除外、《焔聖騎士導-ローラン》をEXデッキから特殊召喚。《焔聖騎士-オジエ》は対象不在により墓地に留まる。
⑧《フェニックス・ギア・ブレード》を適当なモンスターに装備。
⑨《焔聖騎士-テュルパン》(1)効果により、《焔聖騎士-テュルパン》を墓地から特殊召喚。
⑩《焔聖騎士導-ローラン》と《焔聖騎士-テュルパン》を素材に《焔聖騎士帝-シャルル》をS召喚。
⑪墓地の《焔聖騎士導-ローラン》(2)効果により、《焔聖騎士帝-シャルル》に装備。
⑫《焔聖騎士導-ローラン》を装備した《焔聖騎士帝-シャルル》を素材に《シャルル大帝》をL召喚。
⑬《シャルル大帝》(1)効果により、《焔聖騎士帝-シャルル》を装備。
⑭メインフェイズ終了、エンドフェイズへ。《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》がフィールドに帰還。
⑮《シャルル大帝》(焔聖騎士帝-シャルル)(2)効果により、制圧用装備(《天子の指輪》など)を墓地から装備し、更に《焔聖騎士-オリヴィエ》をデッキから装備。
展開終了
最終盤面:
・魔法罠無効破壊×1by《シャルル大帝》
・半フリチェ選んで破壊×1by《シャルル大帝(焔聖騎士帝-シャルル)》&墓地の《焔聖騎士導-ローラン》合わせ技
・相手の特殊召喚に反応してモンスター破壊×1by《賜炎の咎姫》
・任意の制圧装備効果(《天子の指輪》なら魔法効果1無効、《メタルシルバー・アーマー》なら場・墓地・除外の全モンスターへ対象耐性、《ダストンのモップ》なら大帝にリリース&超融合耐性の付与)
・《シャルル大帝》に対象耐性が付与され、諸々の効果により攻撃力は4000まで上昇
通常の展開と比較してモンスター無効を構えられないことに注意。逆に言うとその1妨害が減るだけであるため、相手が《増殖するG》を打ってきた時は気軽に《ドロール&ロックバード》を使っても良いだろう。
構築例
装備魔法5種類式
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焔聖騎士-リナルドx2 昇華騎士-エクスパラディンx3 『焔聖剣-デュランダル』x2 増援x1 ドロール&ロックバードx3 EXデッキ:
焔聖騎士-リッチャルデットx1 チューン・ナイトx1 『焔聖剣-ジョワユーズ』x1 超融合x2 増殖するG x3
焔聖騎士-オジエx1 ネオスペース・コネクターx3 『焔聖剣-アルマス』x1 墓穴の指名者x2 灰流うららx3 聖騎士の追想 イゾルデx2 シャルル大帝x2 サクリファイス・アニマx1 共命の翼ガルーラx1
焔聖騎士-オリヴィエx1 N・アクア・ドルフィンx1 フェニックス・ギア・ブレードx1 抹殺の指名者x1 原始生命態ニビルx1 焔聖騎士導-ローランx1 フルール・ド・バロネスx1 S:Pリトルナイトx1
焔聖騎士-モージx1 キリビ・レディx2 天子の指輪x1 無限泡影x1 焔聖騎士帝-シャルルx1 賜炎の咎姫x1 剛炎の剣士x1
焔聖騎士-テュルパンx1 ゴッドフェニックス・ギア・フリードx1 大聖剣博物館x1 聖剣を巡る王姫アンジェリカx1 灼熱の霊使いヒータx1 沼地のドロゴンx1
1枚初動6枚、2枚初動が複数あるため安定感はそこそこある。ただし初手で装備魔法を引きすぎた時など、イゾルデでレベル4を特殊召喚できない場合は装備魔法2枚verの展開を参照すること。
後攻で妨害を踏み越えて展開することはほぼ不可能と言っても良いため、後手用のカードとして《超融合》を採用。《冥王結界波》など、もっと極端なものにしても良いだろう。
装備魔法3種類式
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焔聖騎士-リナルドx2 昇華騎士-エクスパラディンx3 『焔聖剣-デュランダル』x1 増援x1 ドロール&ロックバードx3 EXデッキ:
焔聖騎士-リッチャルデットx1 チューン・ナイトx1 『焔聖剣-アルマス』x1 超融合x2 増殖するG x3
焔聖騎士-オジエx1 ネオスペース・コネクターx3 フェニックス・ギア・ブレードx1 墓穴の指名者x2 灰流うららx3 聖騎士の追想 イゾルデx2 シャルル大帝x2 サクリファイス・アニマx1 共命の翼ガルーラx1
焔聖騎士-オリヴィエx1 N・アクア・ドルフィンx1 大聖剣博物館x1 抹殺の指名者x1 原始生命態ニビルx1 焔聖騎士導-ローランx1 フルール・ド・バロネスx1 S:Pリトルナイトx1
焔聖騎士-モージx1 キリビ・レディx2 無限泡影x1 エフェクト・ヴェーラーx2 焔聖騎士帝-シャルルx1 賜炎の咎姫x1 剛炎の剣士x1
焔聖騎士-テュルパンx1 ゴッドフェニックス・ギア・フリードx1 聖剣を巡る王姫アンジェリカx1 灼熱の霊使いヒータx1 沼地のドロゴンx1
装備魔法を3枚減らし、その分手札誘発である《エフェクト・ヴェーラー》が2枚追加されている。《無限泡影》ではなく《エフェクト・ヴェーラー》が優先される理由としては
・魔法罠ゾーンが装備魔法で埋まり《無限泡影》を伏せる場所が少ない
・相手ターンに《焔聖騎士-モージ》の効果で1枚ドローした時に泡影では腐るがヴェーラーなら使用可能である
の2点が挙げられる。
制圧用装備について
焔聖騎士特有の制圧方法として、制圧効果を持った装備魔法をシャルルに装備させることが挙げられる。《盗人の煙玉》が使えたのも今は昔、最強の制圧用装備魔法が禁止になってしまった現在、焔聖騎士が用いる制圧装備は3つに絞られている。
どの装備を用いるのかはその時の環境に合わせる必要があり、これがいいという結論は出ていない。2種類採用することも可能だが、最終的に装備できるのは1枚だけであるため意味は薄い。
・《天子の指輪》
最も汎用的な制圧装備。相手の魔法カードの効果を処理時に無効化することができ、《超融合》や《冥王結界波》をケアすることができる。
素引きした時に手札から装備させにくい点が玉に瑕。紙だと最も入手が容易
・《メタルシルバー・アーマー》
一部の相手にしか刺さらないものの、刺さる時はとんでもない刺さり方をする装備魔法。装備対象(シャルル大帝)以外の場・墓地・除外のモンスターを対象にとれなくなることから、相手は墓地蘇生効果のほとんどが使用不可能となる。
対象にとる効果の発動自体ができなくなるため、試合に勝っても刺さっていたのかどうか分かりにくい。紙だと効果の説明がめんどくさい
・《ダストンのモップ》
妨害はできないものの、シャルル大帝に圧倒的な場持ちの良さを付与することができる装備魔法。装備モンスターがリリースされなくなることから壊獣、ラヴァゴ、ラー玉のケアになり、融合素材にされないことから超融合にも巻き込まれなくなる。
リンク素材だけは耐性がないためサロス=エレスや破械リンクに巻き込まれたりする。紙で通販以外どこにも売ってない
EXデッキについて
構築例のカードの内、自由枠となるのは《沼地のドロゴン》《共命の翼ガルーラ》《灼熱の霊使いヒータ》の3つ。それ以外のカードは様々な所で使い道があるため、是非ともこの枚数を採用したい。
《サクリファイス・アニマ》に関しては後攻でリトルナイトを出すために経由するリンク1として採用。《聖騎士の追想 イゾルデ》2枚目は1体目に泡影/ヴェーラーを受けた際の転生リンク召喚用。《シャルル大帝》2枚目はバロネス用の1チューナーを用意できない時に2体目の大帝を立てるため(なんと大帝の効果には名称ターン1がない)。
何かを追加する場合の候補としては《虹光の宣告者》《 I:Pマスカレーナ》《アクセスコード・トーカー》《揚陸群艦アンブロエール》などが挙げられる。《虹光の宣告者》に関しては増Gを打たれた際に《昇華騎士-エクスパラディン》と《チューン・ナイト》でS召喚を行うことで2ドロー1妨害という止まり所を作るカードとなる。それ以外のカードに関しては汎用カードであり解説の必要もないだろう。
よくある質問
〇〇素引きしたらどうするの?
装備魔法を大量に素引きした場合は装備魔法2枚verの展開を使ったり、《焔聖騎士-モージ》の効果を使って装備魔法をデッキに戻すことで対応可能。後者を用いる場合はアンジェリカでモージを落とすことになると思われるため、テュルパンの代わりに博物館でレベル4を確保すること。
展開に使用するモンスターを素引きした場合は《キリビ・レディ》が大概のことを解決してくれる。(1)効果で自身を手札から特殊召喚し(2)効果により手札の戦士族を特殊召喚できるため、アドリブ幅が広い。
イゾルデを出すために『焔聖剣-デュランダル』を使用してしまった
『焔聖剣-デュランダル』は非常に強力であり、イゾルデを出すための初動を止められた時に《キリビ・レディ》や《焔聖騎士-オリヴィエ》をサーチするなどで貫通する際にも用いられる。だがその効果は名称ターン1であるため、最初に使ってしまうと上記の展開例は適用できなくなるだろう。
そんな時はドロバ下verの展開を元にし、そこから《大聖剣博物館》の効果を使用して《シャルル大帝》を1体追加で立てることを目標とするのが良いだろう。大帝の効果には名称ターン1がないため、魔法罠無効が1つ追加で増えることとなる。
装備魔法2枚verの動きは根本的に不可能となるため、そちらの構築では墓地咎姫(場に剛炎の剣士)になるだろう。
上振れ展開できそうな手札なんだけど何をすればいい?
アンジェリカの効果でテュルパンを墓地に落とす必要がない時など、上振れ展開になることもあるだろう。
そんな時は《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》を墓地へ送り、《焔聖騎士-リナルド》(2)効果や《焔聖剣-アルマス》(2)効果などで墓地から回収すれば良い。《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》は自身の効果で手札から特殊召喚することができ、モンスター効果無効破壊という強力な妨害を追加できる。
最後に
再三申し上げるが、この記事で紹介した展開ルート・構築はあくまで初心者向けのものであり、マスターデュエルのダイヤ帯以上のランクマッチといった環境で用いるには少々力不足となるだろう。
だがここで勘違いしてほしくないのは、焔聖騎士が弱いテーマであるわけではないことだ。もちろん御巫や罪宝と混ぜることでデッキパワーを上げて環境に対応することもできるが(と言うかMDのランクマッチで出会う大半の焔聖騎士はこの手の思想で構築された60枚デッキだろうが)、それは純粋な焔聖騎士を舐めすぎだと言わせていただきたい。
ではどんな構築でどんなプレイをすれば現代遊戯王で勝てるのか……話したいのは山々だが、この記事はあくまで初心者向けの導入に過ぎず、それですら既に1万字を越えてしまっている。誘発まみれの環境で戦うため、進化を重ねた焔聖騎士についての詳しい話は【中級編】へと譲るとしよう。
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