『犬も食わない』について考えたこと

犬も食わないというテレビ番組が好きだったので、どのあたりが面白かったのかを考えました。

・ センスの良さ。掘り下げるところのポイントを押さえている。役者選びも含めてセンスが良いと感じた。
(センスが良いという言葉は、説明放棄みたいで、あまり好きではないんですが、他にうまい表現が浮かばないので、とりあえず、センスが良いとしておく。)

・ どちらか一方をフィーチャーして叩く・笑いにするタイプの番組(お金持ちや遊びが派手な人を集めて、普通の人の視点の芸能人がツッコム企画や番組、オタクを馬鹿にする番組など)はこれまでもあったが、いわゆる”世間”や”普通”があった時代(今も根強く残ってはいるが、それでも多様性の時代になり、昔に比べると弱まっている)、”普通”の視聴者の側からの視点に迎合する番組が多かったように思う。
 それに対して、多様性の時代において、どちらも良い悪いではなく、それぞれがそれぞれの価値観で生きていくことを純粋に深く掘り下げて、それぞれの考え方に立ち、コントとしている。対立構造ではあるが、対立を煽ってはいない。どちらが正義と決めていない。ツッコミは視聴者に任せられており、スタジオにいる若林・水卜もどちらかを強烈しに支持したり、否定したりはしない。どちらかを”普通”ではない変なものとして、扱ってはいないという点で、多様性を肯定している番組であると思う。

・ また、若林さんが、もともと世間を恨んでいたいような人から、今ではゴルフを楽しむような人になっているという両面を持っているので、両方の気持ちがわかる立場からのコメントとなっている(エッセイに詳しく書いてある。水卜さんは正直あまりキャラクターを知らないので、なんとも言えないです。)


・ 気になったこと:ロバートの回は、他の回とは趣が違った。正直ただのロバートオンステージだった。

参考:コンテンツ全部見男


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