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トランスフォーマー/ONEを観てきた
9月某日、トランスフォーマー(以下TF)の新作が公開されると知り、次はどんなお話だろうとわくわくしながら映画館に向かった。
TF/ONEは4DXもやっていたので、最初は4DXで見ることを選んだ。椅子が多少揺れる程度で酔う質でもなし。
唯一残念なのは、私は難聴なので字幕ではなかったこと。まぁでも何回か観る予定ではあったし、最初に映像を堪能して次は字幕でストーリーを楽しめばいいと切り替えた。
というわけで、今回はストーリーより映像に重きを置いた感想となる。
(なお4DXとは3D、質感(熱や水など)、動き(椅子が動く)を体験出来るアトラクションみたいなやつ。一度は体験してみることをお勧めする…が、その分値も張る…)((ノ∀`)アチャー)
そして始まったTF:ONE
一言で言うなら映像美に圧倒された。
3Dの効果たるや、奥行のある美しい映像は、ただそれだけでほわぁ…と口を開けっぱなしにしてしまうくらいの衝撃だった。昨今の3Dは奥行きの方を意識していて飛び出してくることがないので、ビビることがない(笑)その代わり、映画の中に入り込んだかのような没入感が満足に感じられるようになったのではないだろうか。
またTFたちがよく動き、爆発や戦いもあるので椅子も常に動き続けて休まる時がない。口を開けっぱなしにしたいけど舌噛みそうなのでずっとは出来ない(笑)
チケットを買う時に何分やるのかも見たが、濃密な内容に反して驚くことに2時間もなく(確か105分ほど)、しかもこの短い間に次から次へと新しい情報が流れて来る。その上知ってるTFが出てくると感激して喜んだり、他に居ないかと探してしまったりして、脳内も心も感情も常に大嵐。
そんな状態で最後まで観ていたので、終わった後は情報の整理が大変だった。
初代アニメ寄りのビジュアル
私は正直2007年より始まった実写無印から入った人間なので、ファンとしての年数でいうと浅い部類に入ると思う。
しかしながらそれでもTFというものに興味を持ち、初代アニメも軽く履修してきてはいる。
今回の映画は、その初代アニメのビジュアルにかなり寄せたように感じられた。もちろん最新作だしCGであるから、細かく見たら違うのかもしれないが、ぱっとビジュアルを見た時に初代アニメだ!と思うくらいには近かったのだ。
変身するためのコグというものを、本作の主人公であるオライオンパックス(後のオプティマス・プライム)は持っていなかった。それがコグを手に入れ、マトリクスを手に入れ、そのたびに姿かたちが進化していくのだが、それが初代アニメに近いビジュアルになっていくたびにコレよ!この姿よ!!と興奮した。それは他のメガトロンや、バンブルビーも同じだった。
スタースクリームとサウンドウェーブ、ショックウェーブに至っては最初から初代アニメそのままの姿のようで、映画館でなければ私は自分の太ももを叩きながら嬉しさに大笑いしていたと思う。(実は私は初代ならサウンドウェーブが好きなのだ)
ちなみに最初の方でエネルゴン採掘中に事故があり、その時に岩の下敷きになったTFが居たが、如何せんセリフが上手く聞き取れず「ジャズ!?あれはまさかジャズなのか!?」とずーーーーっと終盤までモヤっていた私…(笑)
そして金属生命体というイメージからあまり表情が動かないかと思いきや、驚くほど豊かな表情を見せる。(実写でも表情は分かりにくかった)
ロボットな見た目なのに。ロボットなのに!涙こそ流さないものの、悲しいって分かる表情が絶妙。
こんなの、好きにならないわけない…
これがサイバトロン星
実写でも少ししか出ず、全体像は不明だったサイバトロン星が、ここに来てようやく全貌を見せた。
驚いたのは、TFたちは地表ではなく地中、つまり地下に住んでいるのだという。
それも広大な広さを持った地下だ。
建物が頭上からにょっきにょき生えてる。エヴァの地下に収納された第三東京市のような、あんな感じである。もちろん下から生えてる建物もある。上と下とでは使用目的が違うのだろうか?
(映画では上は倉庫系で下が居住区、更にその下がエネルゴン採掘場に見受けられた)
そして地表だが、何とも不可思議な魅力のある大地だった。岩だらけの景色は殺風景といえば殺風景なのだが、それがどこまでも広がってるといっそ綺麗であるし、何より――岩?地面?が動いて襲ってくるとか!これまで見てきたどの映画にもなかったので、新鮮味すらあった。
いや普通に危ない~。TFたちが地中に街を作った理由も伺えるというものである。
しかもTF以外の生き物…生き物?ロボロボした鹿のような生命体もサイバトロン星にはいた。
(※クインテッサはサイバトロン星の生き物ではなかったはずなので例外)
地表が危なくなったのはエネルゴンが枯渇してからの様だが、普通逆では?エネルギーがなくなったら動かなくなるものじゃないだろうか……この星なんなんだ(笑)
そして終盤に差し掛かり、サイバトロン星はようやく真の姿を取り戻した。体躯の大きなTFたちが住む惑星にしては小さく見えたけど……気のせいか、うん。
そして怒涛の展開
いくらセリフが良く聞き取れなくても、映像というのはそれでも何となく展開が分かるくらいには力がある。
途中のレーシングは見応えがあったし(早すぎてコマ送りしたくなった)、バトルシーンは相変わらず銃と爆発のドンパチで迫力があった。
そして若き日のオプティマスとメガトロンが決別した時は、胸に来るものがある。メガトロンの目が真っ赤に染まったときは、うっかり泣きそうにもなってしまった。メガトロン…お前あんな良い奴だったのに…
離反した理由が良く分かってないので、この辺りの感想は字幕版を見てからにしよう。
吹き替えならではの…
吹き替えというと、気になるのは声優陣である。私は難聴のせいか、どの声優がどんな声でとか、この声が好みだとかそういうのはイマイチ良く分からないのだが、人気のある声優の名前はある程度知っている。
よって、吹き替え版の声優スタッフロールが流れた時は、そこに並ぶあまりにも豪華な声優たちの名前で仰天した。
こんなに素晴らしい声優たちを起用していたのかと、TFが愛されてる証拠のようでこっそりドヤ顔したものである。
次は字幕で
ちゃんと内容を知っていたい、と思うのはファンの性である。
こういう時難聴なのが恨めしい。昨今の映画館は耳の聞こえない方のために随分と工夫がなされている所が多くなった。例えば良く聞こえるようヘッドフォンが用意されていたり、字幕の映る眼鏡などがあったり。
字幕の映る眼鏡があるなど知らなかったので今回は使用しなかったが、もし使う機会があるなら使ってみたく思う。