気まぐれカード解説vol.38《神秘の宝箱》【デュエプレ】
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《神秘の宝箱》です。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《神秘の宝箱》は3弾で登場したカードです。
3弾で登場した当初は、TCGからのテキストがそのまま探索に置換されたものとして実装されました。
山札を見て、その中から自然以外のカードをサーチしてマナに置くカードでした。
山札から狙ったカードがマナに置けるのは強力でした。《母なる星域》で踏み倒すために《エンペラー・キリコ》や《超竜ヴァルキリアス》を直接マナに置けるので、サーチとマナ加速を両立できました。
《ニコル・ボーラス》をマナに埋めて色マナを確保しつつ、《ドンジャングルS7》の踏み倒し先を用意する動きもありましたね。
《神秘の宝箱》1枚でマナに置きたいパーツのマナ置き、足りない色の確保、はては山札を全部確認できることを活用してシールドに埋まっているカードが何かを多少確認したりと、好き勝手できました。
しかし、デュエプレだと探索を前にして、そんな強みは活きることはありませんでした。山札から特定の条件を持つ3種類のカードがランダムに選ばれる探索という仕様は、幅広い選択肢の中から欲しいカードを持ってくる《神秘の宝箱》とは相性が悪かったのです。
《神秘の宝箱》の場合はそれが特に顕著でした。
自然以外の特定のカードを確定でマナに送ろうとすると、他に選択肢になり得るカードは2種類しか採用できなくなります。しかし、そうなるとデッキの中にその文明のカードを入れにくくなります。
自然と複合して文明を持つカードを入れれば枚数が足りない問題こそ解決しますが、デッキにかかる制限が厳しいことに変わりはありませんでした。
面白い使い方としては色マナとしてマナに埋めたい文明を持つカードを複数枚採用することで、探索に引っ掛かりやすくするテクニックもありました。
こうして鳴かず飛ばずの日が続きましたが、思わぬタイミングで上方修正をもらいました。
PLAY'S CHRONICLE PACKでの再録です。
探索というデュエプレならではのシステムを最大限活用しつつ《神秘の宝箱》をTCGの挙動にできるだけ近づけようとした結果、無色のカードこそマナに置けなくなりましたが、大体欲しいカードはマナに置けるようになりました。
また、5択から1枚選ぶシステムはシールドの状況把握も可能にしました。
このデッキで《神秘の宝箱》を使い、光を指定すると、デッキに1枚しか採用されていない《閃光の守護者ホーリー》などがマナに置く対象として選ばれない可能性があります。
こうして見えなかったカードは他の公開領域に無ければシールドにあるということなので、シールドの中身が少しわかるのです。
さて、今回は先日開催された特殊ルールの大会の環境予想についてです。
その大会で制定された特殊ルールというのは、光、水、闇、火、自然の単色カードをそれぞれ8枚ずつ採用しなければならないものです。
無色カードも多色も超次元ゾーンも使えない独特なルールなので、デッキ構築には大いに苦しむことになります。
このルールで気をつけたいこととしては、複数の文明に初動となり得るカードを採用することだと考えていました。
現在の環境だと、1つの動きに特化したデッキが主流です。しかし、このルールでは各文明8枚ずつ採用しなければならない関係上、特定の動きに力を注ぐと思い通りに動かない可能性が高いです。
進化クリーチャーの使い勝手については、基本的にはものによりますが、進化元を頑張って5枚しか採用できないのではないかと思っていました。
コントロール気味に組むならそれでも問題無いでしょう。1弾の《聖霊王アルカディアス》とかは進化元が《光輪の精霊 ピカリエ》だけで運用されていたから、戦えないことは無いはず。
一応、1つの戦略に特化したデッキ構築は不可能ではありません。
例えば、ガチャデッキは案外形になります。《ホーガン・ブラスター》や《ミステリー・キューブ》の8枚体制が実現できるし、その他の文明のカードはガチャの当たりにすれば良いです。
他には《革命類侵略目 パラスキング》も有力だと思っていました。《革命類侵略目 パラスキング》は進化元の条件があって無いようなものなので、適当にコスト5以上のクリーチャーで攻撃していれば何とかなります。
このルールでは《神秘の宝箱》が本当に輝くと思っていました。山札から欲しい文明のカードをピンポイントでマナに置ける点がとにかくありがたいのです。
自然のカードを積みたくないけど積まなければならない場合は、このカードと他のカードを積めばどうにかなるくらいのカードだと思います。
また、1色につき最大8枚しか採用できないルールということは、《神秘の宝箱》を使えば指定した文明のカードがどこまで山札に残っているのかどうかも判断できます。先ほど紹介したシールドの中身を把握するギミックが役に立つのです。
筆者が結論だと思っていたのはエグザイル軸に寄せたグッドスタッフビートです。
コンセプトはクイックピックで強いカードで戦うこと。雑多なクイックピック環境でも活躍できるカードはこのルールでも強いと思いました。
採用カードはどれもこれも曲者ばかり。デッキのメインコンセプトとなっている《武闘将軍 カツキング》は《武闘龍 カツドン》としてプレイして小型を殲滅したり、ドロンゴーを利用して《カツキング》を出しつつ相手の厄介なクリーチャーを破壊できます。そのくせこちらは破壊されても手札のエグザイルクリーチャーを捨てれば復活してきます。
《デュエマの鬼!キクチ師範代》や《禁術のカルマ カレイコ》は先程述べたガチャ対面を重く見て殺意の6枚採用。別の対面を見るならトリガーにしたりする枠で、《単騎連射マグナム》や《制御の翼 オリオティス》が似た役割を果たすから、抜いても良いと思っていましたが、抜けませんでした。
《神聖の精霊アルカ・キッド》は出たら手札にスパークを抱えてきて次のターン《聖霊王アルカディアス》になる可能性を相手に見せることができます。
仮に《アルカ・キッド》が除去されても手札にスパークが残るから、相手に圧をかけられるのも良いです。
《精神を刻む者、ジェイス》は出した時にドローできるから、それだけで一仕事します。攻撃時の除去もままならず、うっかり放置すると他に処理しなければならないクリーチャーが隣に出たりして大変なことになります。
《絶超合金 ロビンフッド》は出た時と攻撃時に除去とドローができ、序盤は《超合金 ロビー》としてプレイすることができます。
手札にエグザイルが残っているのかいないのか、相手目線ではわからないから見た目以上の強さを誇ります。《武闘龍 カツドン》のドロンゴーのために手札から捨てる役割もあります。
複数の文明に使われたら嫌なカードを配備し、それらを円滑に使えるようにするために《神秘の宝箱》がきっちり4枚採用されています。使えたら今後の展開が楽になってラッキーだけど、使えなくても何とかなるカードとして扱っていました。
デッキを回した感想なのですが、トリガークリーチャーが多い環境だったから、本番だと《単騎連射 マグナム》が予想以上に大きな戦果を上げたと思われます。そこまでメタ読みした訳ではなく、そういえばこいつ強いよな、と考えて入れたカードだったので、想定外です。
また、《制御の翼 オリオティス》の刺さりが良かったことも想定していませんでした。侵略が強そうだったからどこかに採用してあげたいと思ってはいたものの、大会の開催期間が新弾のカード公開と被っていることに気がつき、出ると大変なことになるから途中で調整をやめてしまいました。
こちらは別案。《地獄の悪魔龍 デスゲイト》や《暗黒鎧 ヴェイダー》がいるのでフルクリーチャーで構成しています。
最近のクイックピックで《デスゲイト》が最強だと言われているので、これを軸に組んでいます。
これだと受けが薄そうなのが欠点で、あまり使う気にはなれませんでした。
というわけで《神秘の宝箱》の紹介でした。
能力の調整が可能なデュエプレなら、《神秘の宝箱》のような調整が他のカードでもできそうに思えます。
《次元の霊峰》とかは今後環境で使われる可能性が高いので、再録される時に《神秘の宝箱》と同様な調整をして欲しいところ。
28弾の新カード発表が始まったため、特殊ルールの大会に参加するのは負担が大きいと思ったため参加を見送ることにしました。それでも、筆が進まない時はリフレッシュするために本戦が終わった後に対戦を申し込むこともあります。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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