気まぐれカード解説vol.22《ミケニャンコ》
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《ミケニャンコ》です。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《ミケニャンコ》は26弾で登場したクリーチャーです。
トリガー持ちで出た時に墓地から闇の非進化クリーチャーを出せますが、出したクリーチャーは相手のターンのはじめに破壊されます。
TCGでは一時期とあるコンボで使われた実績があります。
【バッシュギヌス】です。
何が起きるかですが、相手のターンのはじめに《終末の時計 ザ・クロック》を出すことで、相手のターンを強制終了させ、無限に自分のターンができます。
デュエプレではあまり使われているのを見ないですが、筆者は愛用しています。
このデッキだと早期に着地させた《葬英雄 ゲンセトライセ》で出すことが多いです。
《ゲンセ》で攻撃する時に《ミケニャンコ》を出し、《ミケニャンコ》の能力で《死海秘宝ザビ・デモナ》を蘇生。
《ザビ・デモナ》の効果で《ゲンセ》を破壊してサイキックを出します。《ゲンセ》の攻撃は自身の破壊によってキャンセルされます(以下、アタックキャンセルことアタキャン)
ターンの終わりに《ゲンセ》の能力で《ミケニャンコ》で破壊予定の《ザビ・デモナ》を生け贄に《ゲンセ》を出すことで、バトルゾーンを減らすことなく展開できます。《ミケニャンコ》を破壊してターンのはじめに《ザビ・デモナ》が破壊されるように仕向けても、サイキック1体分バトルゾーンが増えていますし、次のターンも同じ動きができます。
劣化《極・龍覇 ヘルボロフ》みたいですが、何度も使える点やバトルゾーンを圧迫しないことから差別化は図られており、気に入ってます。
元々4枚積んでいたけど1に減らされたこのデッキでも《ミケニャンコ》は便利なカードとして活躍します。
《ゲンセ》で攻撃する時に《超復讐 ギャロウィン》に侵略、《ミケニャンコ》から《学校男》を出して《ミケニャンコ》と《学校男》を破壊することで3面処理できます。
また、相手ターンのはじめに蘇生先が破壊されるのを活かして《ギャロウィン》の効果を誘発させ、対処が困難な《高貴の精霊龍 プレミアム・マドンナ》を破壊するのにも貢献しました。
さて、《ミケニャンコ》の特色と言えば何と言ってもターンのはじめにクリーチャーが破壊できること。すなわち、面白いことができます。
具体的にやることとしてはTCGと同じように、何やかんやして《クロック》を出したい訳です。
そんなアイデアはデッキビルド杯でいくつか投稿されていましたが、それらの多くは1回きり。無限にやろうとするものは片手で数えられるほどしかありません。
今回は、いかに無限にターンをスキップさせるのが難しいのか、コンボの内容と筆者の調整と共に語っていきます。
まず、破壊に反応して何をするかですが、一番分かりやすいのは《魔光大帝ネロ・グリフィス》でしょう
自分のナイトが破壊されると手札から制限はあるものの呪文を唱えることができるので、それを利用して《クロック》を出す。
ここまでは比較的簡単です。
この時、無限にやるなら解決しなければならない問題があります。
1.どうやって《ミケニャンコ》を出し直すか
2.どうやってバトルゾーンに出た《クロック》を呪文の効果で再度踏み倒しできるようにするか
3.どうやって唱えた呪文を回収するのか
必須ではないものの付け加えると
4.どうやって勝つのか
この4つが課題として重くのしかかります。
どんな解決を図ったのか、実際のレシピを元に見てみましょう。
まず、1について。
筆者が注目したのは《葬英雄 ゲンセトライセ》を使った方法でした。
《ゲンセ》攻撃時に《ミケニャンコ》蘇生、《ミケニャンコ》の能力で《学校男》を蘇生。
《学校男》の効果で《ゲンセトライセ》と《クロック》を破壊してアタキャンします。
ターン終了時、《ミケニャンコ》を生け贄に《ゲンセ》復活。こうして相手のターンを迎えることができるのです。
《学校男》はナイトを持っていないじゃないか、と思った方もいるかもしれませんが、そこは《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》に何とかしてもらいます。
《ゲンセトライセ》を使ったギミックにより、2.も解決しています。一連の動きにより《クロック》が墓地に置かれるので、《魔光大帝ネロ・グリフィス》の効果で墓地から《クロック》を復活させる呪文を唱えれば良くなります。
残るは3について。これが実は厄介でした。
普通なのは《激天下!シャチホコ・カイザー》と《黙示護聖ファル・ピエロ》を組み合わせるパターン、変わった手法としては《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》と《デ・バウラ・チャージャー》を組み合わせたものです。
これでもいけますが、問題は4です。確かに無限にターンを強制終了させることはできますが、そのギミックのためにはバトルゾーンに余計なものを置くことはできなくなってしまいます。
これでは相手のシールドをブレイクしなくてはなりません。残念です。
と言う訳で、筆者がたどり着いた答えが《龍素記号Sr スペルサイクリカ》でした。
《スペルサイクリカ》で《クロック》を蘇生させるために使った呪文を唱えて《学校男》を蘇生、《学校男》で《スペルサイクリカ》と《学校男》を破壊すれば《スペルサイクリカ》はデッキの一番下に戻っていくので、呪文回収できます。
これのメリットは三つ。一つはデッキ切れしないことです。《スペルサイクリカ》が破壊された時、デッキに戻ることでデッキが回復されるので、ほぼ無限にデッキが回復できます。一方で自分のデッキを《スペルサイクリカ》だけにする必要がありますが、コンボの準備過程でデッキはかなり削れるので、あんまり問題ありません。逆にコンボしようとしたらデッキがなかったことすらあったほどです。
二つ目はカードパワーが高いカードを問題なく採用できること。コンボのフィニッシュだけでなく、準備段階においても大活躍するカードなのでこうしたカードがあるのはありがたい。
三つ目はバトルゾーンに1枚余裕ができること。これがとにかく偉いです。
コンボ時の最大版図が《魔光大帝ネロ・グリフィス》、《ルドルフ》、《ゲンセトライセ》、《クロック》、《学校男》、《ミケニャンコ》の6枚なので、他の1枚で好きなことができます。《ジオ・ザ・マン》で毎ターン《コダマダンス・チャージャー》を回収することで盾落ちケアもできるし、フィニッシュ手段である《緑神龍ダグラドルグラン》を使う余裕すらあります。
こうしてこのコンボは筆者の中で一つの完成形となりました。
コンボのためにかなりのカードがデッキを圧迫する上、《ゲンセトライセ》の能力がいずれもマナ武装なので闇中心にならざるを得ない、などの問題はありますが、うまくまとまった方ではないでしょうか?
というわけで《ミケニャンコ》の紹介でした。
一応記しておきますが、こんなコンボは数多くのデッキビルダーによって試行錯誤されているはずなので、誰が最初に考案したとか、明らかにはできないと思っています。筆者が考えたことと同じことを、どこにいるかわからない人が人知れずに思いつき、形にしているかもしれないです。
デッキビルド杯で初めて投稿したとか、初めて動画化したとか、誰から見ても明らかな事実なら他人に誇れるかもしれませんが。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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