気まぐれカード解説vol.35《侵略者 フェイスレス》【デュエプレ】
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《侵略者 フェイスレス》です。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《侵略者 フェイスレス》は27弾で登場したカードです。
《極まる侵略 G.O.D.》率いる究極の侵略者や《三界 ブッディ》率いる三界の侵略者などとは雰囲気が異なる光の侵略者です。元々SRなのに冠詞が「侵略者」と着飾っていないので、響きが強いように聞こえません。一応三界に所属しているようです。
イラストを見てみると顔が無いですが、よく考えると名前にFace lessとあるから、文字通りです。名は体を表してします。
宗教絡みだと信仰する対象の中には顔を描くことが禁忌とされるものがあるから、そこから名前やデザインが決定されているように思えます。
TCGからは、手札から捨てられる時かわりにバトルゾーンに出るマッドネス効果を手に入れました。
光の新型マッドネス効果は《提督の精霊龍 ボンソワール》に続いて2枚目。Wブレイカーであることに着目すると光のマッドネスでは初となります。
肝心の常在時効果は一つ。相手のシールドが2枚以下なら自分のクリーチャーはパワーが0より大きければ離れなくなります。
自分のクリーチャーが全員無敵になるのは魅力的ですが、これを確実に活用しようとすると手こずります。「自分のターン中限定」で、「相手のシールドが2枚以下ならば」という条件が重いのです。
除去耐性は自分のターン中にしか発動しないので、たとえ条件を達成させたとしても、相手ターン中に簡単に処理されてしまいます。そのため、ギミックを考えるならば自分のターン中に何かしてあげたいです。
自分のターン中の能力であることに着目すると、味方の自壊を阻止するために使うアイデアが思い浮かびます。
デッキビルド杯のアイデアを見た限りだと、《偽りの名 イーサン》で自分だけ破壊されないようにしたり、《大地と悪魔の神域》でマナに送られないようにするものが見られました。
離れなくすることだけ考えたら色々とできそうですが、この場合相手のシールドを2枚以下にしないといけない条件が厳しいので、コンボに活用しようにも工夫がかなり必要です。
総合的に使うなら、相手のシールドを大量に減らしてシールドを2枚以下にすることで、自分のクリーチャーに耐性を付与させることになります。
除去トリガーを無効にして攻めることができますが、現在の環境だと除去トリガーが多くないのも事実。《閃光の守護者ホーリー》や《終末の時計 ザ・クロック》のようなトリガーすると1ターン止まってしまうカードや、《ジ・エンド・オブ・エックス》のような封印による足止め、《ミラクル・ミラダンテ》による受けもあって、《フェイスレス》を使えば確実に勝てるとは到底言えない状況です。
さて、《フェイスレス》が真価を発揮するのは通常の対戦ではなく、クイックピック環境です。クイックピック環境における《フェイスレス》の強みについて語っていきます。
まず、除去トリガーの無効化の価値が通常の対戦よりも大きいです。クイックピックと言えば普段の環境では見慣れない除去トリガーが飛び交う環境でもあります。受け札として攻勢を止めるカードが選ばれがちなランクマッチとは違って、《デーモン・ハンド》や《ナチュラル・トラップ》、《イフリート・ハンド》等々、懐かしさのあるカードが活躍する環境なので、除去の比率が多いです。
それ以外にも、《モエル 鬼スナイパー》や《龍脈術 落城の計》のような小型除去も色んなところから飛んでくるから、慣れていないと変なところから負けることもあります。
そのため、相手に攻撃する時は何かを割り切ることになりますが、《フェイスレス》がいれば除去トリガーが効かないので、大体勝ちます。
殴り方としては主に2つのパターンがあります。
1つはシールドを2枚以下に追い詰めて、トリガーで除去ができないから返しのターンで必要な除去の枚数を増やす使い方です。例えば取り巻きで1点、Wブレイカーで2点叩きこむことでアタッカーがトリガーで除去されることなく相手にターンを渡せるので、次のターン相手は困ります。2枚割る役割はたまに手札破壊でやってきた《フェイスレス》が務めることもありますね。
Tブレイカーで一気にシールドを3枚割って条件を達成させるのもありです。今回の環境では《S級不死 デッドゾーン》や《革命類侵略目 パラスキング》、《超奇天烈 ガチダイオー》などと言った、侵略持ちでTブレイカーがいるので、《フェイスレス》を出したターンに侵略を絡めて相手のシールドをブレイクすれば、シールドを2枚にしつつトリガーによる除去を防ぐことができます。
もう1つは相手にとどめを確実にさしに行く時に使うパターン。こちらは相手に対する要求値を絞った状態で攻めることができるので、ダイレクトアタックが通りやすくなります。複数除去ができるトリガーを無効にできるから、《フェイスレス》+小型2体とかで詰める場合使うのが理想です。
クイックピックには有象無象のトリガーが存在するので、《半神の精霊バルス》のような思わぬブロッカーや《機術士 ゾローメ》のような攻撃不能系のトリガーがやってくることもありますが、1面止められた程度ではどうにもならない程度に他にクリーチャーを出しておいて勝てることを祈りましょう。
それでもスパーク系統はカバーが難しいですが、そんなものはどうにもならない場面が多いので、踏んでも問題無いタイミングで踏みにいったり、他のカードとの組み合わせが大切です。
《フェイスレス》のもう1つの強みは、デュエプレで与えられたマッドネス効果です。
この環境では《特攻汽車ジェニー》という非常に強くピックしやすい手札破壊が存在します。
《特攻汽車ジェニー》は1枚で2枚の交換を要求するカードだから、これをプレイされると手札回りのことが苦しくなります。攻めている時にトリガーで踏んだら後続の攻めが切れることもしばしばあるので大変です。
しかし、《フェイスレス》ならこの状況も問題ありません。相手の手札破壊に乗じて盤面展開ができてしまいます。
他のマッドネスがどんな感じか比較すると、《剛撃霊樹 タイタニス》がいます。あちらは確かに強いしVRなので《フェイスレス》よりもピックするチャンスは多いですが、《フェイスレス》は新弾のカードなので提示率が高い一方で《タイタニス》は前の弾出身なので若干ピックしにくいです。
《侵略者 ランドショルド》もいますが、打点も基礎性能も足りないので、ちょっと物足りない。
それ故に、《タイタニス》と並んで手札破壊を咎めるカードとして活躍できるのです。
というわけで《侵略者 フェイスレス》の紹介でした。
今期の環境は正直掴みどころがわかりにくく、勝ちにくい環境でした。1枚1枚の威力が高いから大味で、あっと言う間に優勢がひっくり返されることもありました。
また、《ミラクル・ミラダンテ》や《ボルシャック・ドギラゴン》の存在も無視できませんでした。デッキトップが指定の条件を満たしていればやってきますが、筆者にとっては、その条件をあんまり信頼できません。しかし、幾度となくダイレクトアタックを《ボルシャック・ドギラゴン》に阻まれて5勝が潰えたことも多く、運が悪いと本当に勝てないように思えました。
ちなみに、闇が非常に強い環境だと言われていましたが、筆者には闇のカードの扱いがうまくできませんでした。ビート環境なのでコントロールするバイアスが強い闇でビートするのは何か合わない印象。どういう訳か、闇を使わないデッキの方が5勝できました。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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