見出し画像

タイムスリップ杯環境考察&参加レポート

皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
今回は先日開催されました、タイムスリップ杯で使用したデッキ及び使用候補だったデッキの解説、それに加えてこの環境の環境考察です。

本文は常体でお送りします。


元の1弾環境における一個人の考察

まず断っておくが、これは筆者の持つイメージである。確かに筆者は1弾(しかしリリース当初からではなく初心者応援キャンペーンが始まった2月)からデュエプレをやっていたし、ランクマッチもプラチナ4に上がるまでやっていた(昔は最終ランクがプラチナ4なら次のシーズンはプラチナ5からスタートできた)。しかし、筆者はガチガチの競技者ではないし、より正確な1弾環境を知りたいならば他の方が残したものを見る方が良い。

筆者が1弾環境として想像したのは、トリガースパークをケアしにくい、受け寄りの環境であった。
《ホーリー・スパーク》をケアする方法が《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》でシールドを焼却するか《ホーリー・メール》で自分も《ホーリー・スパーク》を仕込む、あるいは相手のデッキを枯らすしかない。

受けとして最強。
後継が出るまでずっと使われていた。


最終的には【水火】と【二角系】が強かったイメージ

環境考察の前提
まず、守りについては《光輪の精霊 ピカリエ》+《鎮圧の使徒サリエス》のパッケージが強い印象があった。《サリエス》は2コストで3000なのが攻める側にとってきつく、《ピカリエ》については出た時にドローするからすぐに除去されても損にならない上にパワーが4000、しかも種族も《聖霊王アルカディアス》に進化可能なエンジェル・コマンドと、最強だった。

続いて、トリガーが厚い印象が強い。どうしてそうなったか詳しい事情は知らないが、隙あらば6マナトリガーを採用しておけば良かった。

そして、リソース勝負がギリギリな点も見逃せない。
まず、1弾時点ではデッキ回復する手段も、相手のデッキを減らす手段も存在しない。前者は6弾、後者は8弾Exパックで初登場していた。

次に、攻撃力があんまり高くない。どんなクリーチャーも除去1発でやられてしまうのだ。これさえ使えば勝てるカードなんて無かったのだ。攻撃力が高くないから、とにかくクリーチャーの価値が高く、コントロールが《汽車男》で頑張って殴って勝つ試合なんかもよくあったほどだ。
そのため、呪文を駆使していっぱいドローしても、それが勝ちに繋がらない。決定力に欠けるから、先にデッキアウトしてしまう。コントロールから水が抜けた背景としてもそのようなことがあったはず。

攻めについても語っておく。ここで言う攻めはビートダウンに当てはまることである。この時期はパワーラインを生かして攻めていた。【水火パラディン】を例に上げると、2コストとしては3000であることが評価され《奇襲兵ブルレイザー》が大きく使われていた。
3000については、当時の小型除去が《ファントム・バイツ》のような、パワー2000以下を対象としていたものが多く、それに引っかからないのが大きかった。《アクア・ハルカス》から一回り大きくなったスペックでしかない《ペコタン》が活躍した理由の一端でもある。

デュエマにも初期からいましたという顔をしているが、実際はアッパーされた上に2006年頃のカード。
種族も《ミラージュ・マーメイド 》に対応していて優秀

なお、3000を意識しすぎて2000以下の除去をないがしろにすると今度は《襲撃者エグゼドライブ》がきつくなる。

また、攻め手のクリーチャーのパワーが4000を越えるとブロッカーでやられにくくなる。受けのところでも語った通りなので、ここは省略する。

タイムスリップ杯ルールの環境考察

まず、タイムスリップ杯のルールについておさらいしておこう。

紹介の文言をそのまま引用すると、「1弾環境に、2種類だけ未来のカードを編成できる特殊ルール」である。

筆者が意識していた、注意するべきカードについて語っていく。

《龍覇 グレンモルト》
1枚でフィニッシュ可能な性能であり、このルールでは最初から制限(2種類目の未来のカード採用不可)がかけられているのも納得の性能である。
このカードの魅力はなんと言っても《グレンモルト》からなんやかんやして出てくる《熱血星龍 ガイギンガ》を普通だと処理できないことにある。

《ガイギンガ》はバトル中13000になる高いパワー、龍解した時の除去、選ばれたら追加ターン獲得と最強の性能である。

《龍覇 グレンモルト》に限らず、そもそも、超次元ゾーンを活用するカードはかなり警戒する必要があると思っていた。

サイキッククリーチャーはデュエマだとそれまでのゲームを一新したレベルの性能であり、当時のコスト査定からしたらやりすぎな強さであったことから、このルールにおける要警戒だった。

また、解除とかあるから複数枚の処理を要求してくるのも強いポイントだ。一部カードは出たら離れない奴もいるし。


更に、切り札が実質複数枚採用できるのもずるい。超次元呪文を2種類採用することで、切り札を8枚採用できてしまうのだ。

しかも、マナが軽いのも問題だ。サイキックだと大体5マナ、重くて7なので、ロングゲームになりがちな1弾とは違い、中盤からゲームが大きく動いてしまう。

対策として考えていたのが、手札バウンスとか多めに入れることだった。

《光器パーフェクト・マドンナ》
このルールだとどかせないカードである。パワーマイナスが1弾に2種類しかおらず、いるにしてもそのカードを所持しているかどうかが怪しい。除去するなら未来枠に頼らないといけないのだ。

《パーフェクト・マドンナ》を処理できる唯一のカードということで、筆者の中で株が上がっていた
最大の問題は、大多数の人により分解されていること。

《至宝 オール・イエス》
正直かなりヤバイカードだと思っている。
まず、クロスギアなので、1弾だけでは絶対に対処できない。未来枠に処理を頼る必要がある。
続いて、クロスした時のスペックが非常に高い。パワー+4000なんて重めの除去を使わないと処理できないし、それがブロッカーを手に入れてしまう。自分の小型が皆除去しにくくなるのだ。
更に、攻撃時の手札破壊も厄介。この時期に手札破壊対策なんて無いから、リスクがほとんどない状態で殴ることができる。

ここまで事前に色々書いて結局どんな環境になるか考えたのだが、攻めが強いようにはあんまり思えなかった。トリガーが多い環境なので、攻めを受け止められてしまう可能性が高い。

全てに勝てるデッキは組めるかだが、未来枠の可能性が高すぎて不可能だと判断した。コントロールするにしても《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》が脅威だし、ヤバいデッキは大量にありすぎる。
それらのデッキに対応するよりカードの強さで押しきる方が楽だと判断した。

デッキリスト編


筆者が実際に組んだデッキをここで紹介する。合計30個と数が多く、デッキリストを画像で公開するのはnoteだときつそうな予感がしたので、申し訳ないがデッキリストが見れるリンクを貼る形で対応する。
筆者が作成しているデッキビルド杯のデッキとは違い、ちゃんと試運転したものがほとんどなので、使用感についても記しておく。
一部組んでないアーキタイプもあるが、みんな試しそうだったから組まなかった、所持してないカードが多かったから、と言うのもある。

オリジナル

デュエマで用いられている表現で、超次元のカードを採用していない。一時期フリー対戦を募集していた時に対人で使うデッキとしてよく用いていた。

超次元を使わないのは超次元しか使えない体にならないようにするためだった。

【光水リブリバリア】

除去耐性持ちの4コストのアタッカーである《聖球 リブリバリア》が強そうに見えたので、試してみた。
感触は悪くないのだが、2種類目の未来枠が未定で、練りがいはありそうだと思っていた。結局試さなかったが…

【光自然ブラキオヤイバ】

バトルでの除去が困難な《仁義類鬼流目 ブラキオヤイバ》を活用したビッグマナ。しかし元々は呪文で選ばれなくなる《叫鬼 ジャミング・ビート》の使用感を確かめるべく組んだデッキだった。
光自然の基盤をちょっと信頼していたが、すんなりこなかった。《ジャミング・ビート》が強いのか弱いのかよくわからない。

【火自然t水ドラゴン】

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》が永続的にSAを与えつつクリーチャーのパワーをあげるので、強そうだと思い試してみた。
《ザンゲキ・マッハアーマー》だけだとドラゴンのスペックが物足りないため、優秀な未来枠であり、別のデッキでの使用実績があった《仁義類鬼流目 ブラキオヤイバ》を採用してみた。
このデッキの《ブラキオヤイバ》は強く、《ザンゲキ・マッハアーマー》をクロスして《「戦慄」の頂 ベートーベン》を破壊する偉業を配信内で達成した。
なお、元々2種類目は《緑神龍ソウルガルダス》だったが、残念ながら筆者の手では救済できなかった。ダクマこと、《緑神龍ダクマバルガロウ》も候補だったが、1枚しか所持していなかったため没になった。

【水火自然コスモ・セブ Λ】

手札が切れないアタッカーである《超電磁コスモ・セブ Λ》の使用感を確かめるべく組んでみた。
2種類目の未来枠はとりあえず強そうなアタッカーだった《ボルバルザーク・エクス》にしてみた。
微調整のやりがいがありそう。

【水闇龍王キラー・ザ・キル】

水闇のビートに、スタートデッキ出身の進化クリーチャー2種類を採用してみた。
8枚採用しているはずがあんまり引けるイメージがないので、まだ試す予定。
手札破壊や除去でひたすら【世紀末ヘヴィ・デス・メタル】に徹底抗戦し、アウトを勝ち取った実績あり。


【光水闇オール・イエス】

どうせ強いと思っているので実戦で試していないという稀なデッキ。
似たデッキが最後まで候補だったが、結局《至宝 オール・イエス》を引くことができないときついと思ったため、没になった。その時の相方は、除去が跋扈することを想定して刺さりが非常に良さそうな《虚構の影バトウ・ショルダー》を使う予定だった。

【自然t光水「猛攻の面」】

3回どつけば勝ちそうな《豪勇者「猛攻の面」》を用いたデッキ。
パートナーとして軽量マナ回収の《クリクリ・イガラーズ》を採用している。
この時期は超次元をあえて試していないので、《龍覇 イメン=ブーゴ》を採用していない。

【光火自然t水ラ・ローゼ・ブルエ】

除去が多く飛び交う環境ならば、呪文にほとんど選ばれない《蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ》が強いのではないかと思い試してみた。
納得のいく相棒が思いつかず、とりあえずトリガーでマナ加速できる《無双龍聖イージスブースト》を入れている。

【光水ブロッカー】

小型ブロッカーで耐久し、《サイバー・J・イレブン》に繋げるコンセプト。《光器パーフェクト・マドンナ》の枠を《精霊龍 ライトデュエル》にして回していた。そちらも有力だった。
一度特殊勝利を決めるチャンスはあったが決めることができず、別のデッキで特殊勝利が決まったため、没になった。

【光自然t水バラディオス】

出た時に全体フリーズできる《聖霊龍王 バラディオス》が強いのではないかと考えて組んだ。
2種類目としては選ばれない進化元である《我牙の精霊 HEIKE・XX》をチョイスした。
水をもうちょっと足してあげても良かった気がするが、結局試すことはなかった。

【水自然ジャイアント】

元々ジャイアント・インセクトはギガント・インセクトと言う訳がわからない種族で実装されていたが、16弾で無事デュエマと同じ種族に戻ったので、ジャイアントとして組んでみた。
その要素として《大神秘アスラ》を採用。もう片方は同じ弾で登場した脳筋こと《超神龍バリアント・バデス》を採用してみた。
《バリアント・バデス》は頑張れば5枚ブレイクできるので、唐突に盾を削れる。


【水自然鬼丸「王牙」】

ターボ軸でデッキを組んだところ、こんなデッキに行き着いた。
行き先としては出せば全体破壊ができる上SA3打点の《黄金龍 鬼丸「王牙」》を採用。こいつで3回相手を殴れば勝つし、除去しても手札に帰ってくる上もう一度除去を放ってくるので、採用の目処がたった。
もう一種は序盤はマナ加速、終盤はマナ回収として使える《ピクシー・ライフ》を採用。こういったデッキはフィニッシュは4で十分だと思っている。

【光水闇火カウンター】

昔デュエプレをやっていた方なら覚えているかもしれない《憎悪と怒りの獄門》を使ったカウンターデッキ。
相方としては《獄門》のお供として優秀な《機動聖霊ムゲン・イングマール》をセレクト。これがあれば1弾レベルの相手の受けを問答無用で貫通しながら勝てる。
天敵は何かを察して攻撃してこない相手や、未来枠として採用可能な《終末の時計 ザ・クロック》とスレイヤーのブロッカーくらい。良くも悪くも初見殺し。

【火水t光エターナル・フェニックス】

これまた出すのに苦労しそうな《龍炎鳳エターナル・フェニックス》を使おうとして組んだデッキ。
相方には自分で自分をサーチできる《センチネル・ドラゴン》をチョイス。一応火の《ペコタン》なので、ただのビートとしても強いかも。

【光水闇耐久?】

《サイバー・N・ワールド》でリソースを回復しながら相手の展開を促進し、バトルゾーンに大量のクリーチャーが並んだところで《サイバー・J・イレブン》を出し、突然の決着。
これまた初見殺しだが、普通に《N・ワールド》が強いのでロングゲームに対応していること、相手がケアするならクリーチャーを4体以上出せないことを考えると、厄介かも。


【水闇ブリティッシュ】

《地獄魔槍 ブリティッシュ》でリソース勝負を仕掛けるデッキ。
何度も《腐敗電脳アクアポインター》の効果を使えるならばさすがに強いと思った。除去耐性のようなものもあるし。
《ブリティッシュ》でいっぱいドローするのでデッキアウトに注意。さっさと殴ろう。

【光闇火神】

カードパワーが高く、決まれば強いゴッド2種をフィニッシュ手段として採用した。
強い寄りの構築だと思っていたが、強いだけ。最強とは言えないと思った。


アドバンス

事前予測の時点で超次元カードが他とは頭一つ抜けた性能をしているのではないかという仮定の元で区別している。
頑張ればカジュアルにいる環境デッキに一太刀浴びせることができる…かも?


【光自然ボアロ】

真面目に《邪帝斧 ボアロアックス》を使おうとしたらこんな構築になった。
正直このルールだと20コスト達成は難しいし、《我臥牙 ヴェロキボアロス》まで行っても評価が高くなかったから、さっさと《豪勇者「猛攻の面」》で殴って勝つデッキにした。
受けトリガーが弱い欠点は別の文明から拝借してしまえば問題ない。

【水闇ディアボロス Z】

今回のルールでは、実は超次元がかなり強いのではないかと考えている。
そこで、《超次元ミカド・ホール》+《超次元バイス・ホール》のパッケージでデッキを組んでみた。妨害要素多めで、

《ミカド・ホール》から出る《時空の封殺ディアス Z》は出た時にマイナス2000を放ちながら(ミカド・ホールの部分)攻撃する時に自分のデッキを回復しつつ相手のリソースを減らすことができる、やれることがいっぱいあるカード。しかもうっかり覚醒すれば勝つと書いている。覚醒編環境で壊れていたと言われる性能の一枚。1弾から考えるとやってることがふた回りくらい壊れてる。

《バイス・ホール》はこの環境、除去呪文を手札に抱えられる傾向が強いのではないかと予想されたから刺さりが良いと思っていた。しかも呼び出し先の《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》はクリーチャーに選ばれないのでよく見られる除去である《アクア・サーファー》に強く、覚醒条件も緩やかで覚醒すればひたすら除去を打ってくる最強の一角である。
また、《バイス・ホール》から出すのは《ディアス Z》でも良く、デッキ回復手段が豊富なのも主張になりうる。

《トリプル・ブレイン》は今回のルールが発表されて唯一、2枚しか持っていなかったのを4枚にしたカード。デッキアウトがあんまり怖くないなら弱くないはず。

この手のデッキが最強に見えたが、どんな構築が一番強いのか、よくわかっていない。

【光水闇ディアボロス Z】

デッキ回復用の《ミカド・ホール》と大量のシールド回復が可能な《龍聖大河・L・デストラーデ》を併用し、攻めるデッキにもコントロールにも勝てるようにしたいと思って組んでみた。
CPUに使わせたことはあったが、結局使うことはなかった。

【光闇自然ディアボロス Z】

デュエプレで実在した、【光闇自然二角】に最強の超次元呪文を採用した構築。
似た構築を同じタイミングで組んだため、デッキを乱造していた時に作成上限が訪れ、何か消すことを考えたらパッとしなかったこれが消された。


【水闇自然ディアボロス Z】

マナ加速してパワーが高いカードを叩きつけるデッキ。
ドローが引けないと悲しいゲームになる。
《悪魔神ロックデウス》は《光器パーフェクト・マドンナ》を一発で処理できる優秀なカード。進化元は超次元から調達すれば問題ない。同様の理由で《悪魔神バロム》の使い勝手が大きく向上している。


【光水闇自然ディアボロス Z】

デュエマにも覚醒編の時にあったような基盤で組んだデッキ。
《超次元ガード・ホール》は相手クリーチャーをシールド送りできるだけでなく、自分のクリーチャーをシールド化することでシールド回復できる。《バイス・ホール》とは一長一短。

ここまで連続して《ディアボロス Z》を使ったデッキを紹介しているが、それほどまでに筆者はこのカードに可能性を感じていた。
元々こんなデッキを使う予定であったが、最終的に選ばれていない。その理由は使用デッキの項目で。

【光闇火シャチホコ】

《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》を目指した構築だが、そもそも1ターンの間類似除去耐性を付与できる《超次元シャチホコ・ホール》が強いのではないかと思って組んだ。
結局《アクア・サーファー》を前に無力さを晒した上に《破壊龍神》に主役の座を奪われたか、普通にビートに成功するにとどまった。Sリンクはロマン

【光火自然超次元(火)】

実質出た時に除去をしてくる上に達成しやすい覚醒条件を持つ2体の火のサイキックをメインにデッキを組んでみた。
盤面の取り合いには強そうだが、コントロールにあんまり勝てる予感がしない。

【光闇火超次元(光)】

簡単すぎる覚醒条件故にデュエマでは「チャクラゲー」をしたと言われている《時空の雷龍チャクラ》でデッキを組んでみた。
序盤からシールドが割られる展開が嫌だった。

【光水闇ディアボロスQ-END 】

コントロールが多い環境なら呪文で選ばれず、墓地からたくさん呪文を発射可能な《ν・龍素王 Q-END》にもチャンスがあると思った。
一回しか使っていなかった。

【光水闇ガロウズ・デビルドラゴン】

推しの《時空の尖塔ルナ・アレグル》を使いたいと思って組んだデッキ。フィニッシュは結局《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》に頼ることになった。
気が引けたので、未使用で没。

【光水闇マザールドルフ】

《ヘブンズ・ゲート》を使ったブロッカーデッキは考案されていた。一応出せるブロッカーもいないことはなく、ロマンがないことはないと思っていた。しかし、そもそも《ヘブンズ・ゲート》だとトリガーではあるがブロッカーを2体も踏み倒す機会があるように思えず、ただブロッカーを踏み倒すことしかできないカードを入れるのには納得がいかなかった。
そこで目をつけたのが《超次元マザー・ホール》。ブロッカーを踏み倒ししなくても1ドローできるし、《聖霊王アルカディアス》と相討ちできるパワーであり《アルカディアス》の進化元にもなれる《時空のガガ・シリウス》が出せるのが偉い。コストは重いがパワーも高い《光輪の精霊 ピカリエ》だから、単体でも弱いことはないだろう。
では、何を踏み倒すかだが、好きなカードである《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》を採用。うっかり《超銀河弾 HELL》が出たらゲームが終わるし、それ以外でも除去を打てたり手札破壊できたりアドを稼げたり、破壊された《ネロ・グリフィス・ルドルフ》を《魔弾ソウル・キャッチャー》で回収するなんてことも可能。ターン1無ければもっと楽しいけど、まだ駄目ですか?

【光水闇火自然龍覇龍 デッドマン=THE END】

カードプール内にドラゴンがあんまりいないため、そもそも踏み倒しが厳しい《龍覇龍 デッドマン=THE END》を使おうとした狂気に満ちたデッキ。
基盤としては【水抜き二角】に水を足したもの。相方は除去されず、《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》に龍解できれば他の見方も生け贄にできる上、龍解しなくても生け贄3つ用意してくれる《弐刀龍覇 グレンモルト「双」》を登用。
初運転にして《THE END》を引けば最高傑作完成まで行けたが、1枚は《二角の超人》でマナに落ちた後2度の探索で拾えず、もう一枚はデッキの残り3枚に残留してしまい、失敗した。それが一番惜しく、それ以来うまくいってない。

大会の使用デッキ

さて、ここまでたくさんのデッキを紹介してきたが、悩んだ末に最終的に筆者によって選ばれたのはこれだった。

格安のデッキ

【光水アクアーミー】だった。
実は水t光にするか悩んだが、爆発力重視でこちらを選んだ。

そもそも、なんでこのデッキになったかをまとめる。

まず、この大会では6回対戦するので、長丁場になることが容易に想像できた。コントロールを握ると無茶苦茶疲れることが経験則でわかっていた。疲労が溜まるとプレイミスが発生する可能性が高い。試合時間も長くなってしまうのも嫌だった。それよりは単純なビートを使うのが良いと思い、その中でも選択肢が少ないこのデッキに行き着いた。

次に、コントロールにある程度強そうなデッキに見えたのもある。そもそも《アクアーミー》のパワーラインが高いから2000火力なんて無駄にできるし、上振れすればこちらはリソースが枯れないのだ。

そして何と言っても、安定性が非常に高いことが決め手になった。ここ最近己の運に自信が無かったから、2種8枚の未来枠を引けるかどうかのゲームをしたくなかったということもある。しかし、このデッキなら自分の動きだけ考えると問題になるのは《師団の先導者 ツラトゥストラ》がプレイできるかどうかだけで、初動もたっぷりだから、気にすることが少なかった。

こうして一見ネタに思われたデッキを使うことにしたのである。


採用カード解説

《遊撃師団 アクアーミー》
未来枠その1
コンセプト。その強さは拙作で書いた通りで、パワーラインが高く、デッキに大量に採用可能なアタッカーであること。
基本3000を越えるから2000火力には苦しむことはない。そのため全体除去されることは基本無いと考えても良いだろう。
29枚持っており、感覚で25投していたが、1枚別のカードに譲って24に。
大会内で未来枠として、最も多い枚数採用された可能性が高い。

《師団の先導者 ツラトゥストラ》
未来枠その2
遊撃師団が出る度にドローできるため、うまくいけば大変な出力を発揮する。
しかも、デュエプレ独自のテキストとして遊撃師団がいれば選ばれない。《ツラトゥストラ》だけいる展開なんてあんまり無いだろうから、大抵選ばれない。そうなると、コントロールにほとんど除去されないカードと言える。ドローソースなのに…
問題は光文明であること。そのため、デッキに光のカードを他に何枚か採用しないといけないのだが、その枚数がわからなかった。今回は10だが、光が引けない試合もまあまああったため、増やしてたいのだが、今度は何を積むかが問題となる。

と言う訳で、ここまでデッキの7割を解説した。
残り3割が1弾要素である。

《スパイラル・スライダー》
軽いコストの除去として活躍してくれた良カード。
しかし、その実態は《アクア・サーファー》だとクリーチャーなのでバトルゾーンが埋まっていてもトリガーとして使えるのではないかと思ったため差し替えられて採用された、妥協の1枚だった。

《予言者コロン》
光マナとして採用された1枚。一応ビートに採用された実績がある。とりあえずで2だが、増えるかもしれない。
このデッキでは唯一、1弾環境にいた進化ではないクリーチャーである。しかし、結局1回もプレイすることなく終わってしまった。すなわち…

《ホーリー・スパーク》
最強トリガーの1つ
踏めば1ターン貰える。とりあえず光マナとしても優秀だったため何の考えもなく採用された。
筆者はカードの分解にかなり慎重なので分解されずに残されており、4枚無事採用されている。

《クリスタル・パラディン》
《アクアーミー》から進化できる、ブロッカー除去。
一回もプレイすることなく、引いたらマナに埋められていた。
2しか持っておらず、あんまり使わないとも思っていたため1だが、0でも良い。

《テレポーテーション》
なんかヤバそうなクリーチャーがやってきたら困ると思っていたので、わざわざ《アクアーミー》を削って採用された。
お守りの1。0でも良い

採用候補

《アクア・サーファー》
水文明が入っているなら入れてないのがおかしいカード。
バトルゾーンが埋まるシチュエーションを想定していたが、そんな場面はやってこなかった。
ちゃんと入れたいけど、文明調整も兼ねて4にならないかも。

《ストリーミング・ビジョン》
このデッキを使っていて気になったのが、手札があまり増えないこと。手札破壊が引っかかるのがどうか。
そのため、入れたら良さそうに見えたが、テンポが合わないように見えた。

《エナジー・ライト》
3マナなのが取り柄な一枚。
次のターン、引いてきた《アクアーミー》2枚出しできるから、こちらの方が有力かもしれない。

《アクア・ハルカス》
普通なら絶対入るが、できるだけ《アクアーミー》を入れたいと思ったので抜けた1枚。
水単なら入るかも

《磁力の使徒マグリス》
一回り大きい《アクア・ハルカス》だが、水文明の《アクア・ハルカス》より光を増やしたいという理由で採用される可能性がある。

《アクア・ガード》
昔の【リキッド・ピープル】なら入っていたカード。しかし、今回はデッキにリキッド・ピープルが大量にいるから、数合わせの必要はないと思った。

《デーモン・ハンド》
一見冗談だが、手札に戻す除去しかできない水文明からしたら破壊は嬉しい可能性があるし、相手の意表をつける。初手で埋めて偽装できるのも○

《ホーリー・メール》
光枠であり、《予言者コロン》の枠に採用しようか迷っていた。
1ターン貰えるので有りだと思っていたが、デッキを大会で使った感想としては、手札がかつかつになるので、無し。

《光器ペトローバ》
未来枠候補
《アクアーミー》を指定すると《アクアーミー》が2打点になる面白いカード。
コストが5と重く、5まで間に合うのか怪しいと思っていたこと、2弾のカードをわざわざ未来枠として使うのは見劣りする印象があったため使用しなかった。

《超閃機 ジャバジャック》
このデッキのリソース問題を改善してくれる上、ならんでいると選ばれなくなる1枚。
《ジャバジャック》を使ったデッキは他にあり、そこでは未来枠として《アクア・エリート》が選ばれているが、《アクアーミー》を採用するのも有力だと思っていた。
そうすると自然と別のデッキになる。この場合だと《アクアーミー》の採用は16枚くらいになる。
今回のように《アクアーミー》にかなり寄せた構築にすると気になったのが2つ。
一つ。進化元に《アクアーミー》を使うから、バトルゾーンにいる《アクアーミー》のパワーを下げてしまうこと。《ジャバジャック》に進化するとバトルゾーンにいる《アクアーミー》のパワーが下がってしまう。
二つ。引けないと仕事しないこと。こんなことを言ってはおしまいで、別のゲームをしろと言われるかもしれないが、これをわざわざ使えるなら未来枠が引けていると言うことになり、それならば《ツラトゥストラ》を使った方が総合的なリソースは稼げるし、《ツラトゥストラ》も選ばれない。
総じて、《ツラトゥストラ》に軍配が上がったが、《轟く侵略 レッドゾーン》を使う相手を想定するとパワーラインをずらすことができるので、それも一局だと思う。

デッキ相性について

【M・R・C・ロマノフ】相手なら十分やれると思っていた。
苦手なのは未来枠で嘘みたいな動きをするデッキ。特に《轟く侵略 レッドゾーン》とか出されると負ける。パワーがみんな同じだから、みんな一斉に轢かれてしまうのだ。しかし、そんな相手のことを考えてもどうしようもないから、いわゆる割りきりをした。

後、手札を減らすことなく展開できるカードが無いから、戦っていて手札破壊は嫌だった。

他に問題なのが筆者が相手にしたことがないから、相手目線の動きがわからなかった。これこそCPUに使わせるべきデッキだったか。


試合内容



こちらは《アクアーミー》、たまに《ツラトゥストラ》しか出していないため動きが面白みがない。なので、ハイライト形式でお送りする。
1回戦
先行取って《ツラトゥストラ》まで絡んで蹂躙して勝ち。大会で一番最初に決着した。

2回戦
先行4ターン目に《超次元ガロウズ・ホール》が飛んできて死を覚悟したが、後続が弱くなんとか勝ち

3回戦
相手先行で4ターン《爆神装甲 ヴァルブレア》に為す術もなく蹂躙される
これは無理なパターン

4回戦
相手先行でうまく妨害された上、6《ガロウズ・ホール》→7《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を決められ投了

5回戦
後攻から。頑張って攻める展開でラス盾から仕込まれた《ヘブンズ・ゲート》がトリガー、《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》が2体登場しピンチに。
返しに《汽車男》で自爆されて呪文ガチャンが行われるも、出目が悪かったのか、《アクアーミー》のパワーが高かったからか、逆転に至らず勝ち

6回戦
後攻。4ターン目に《超閃機 ジャバジャック》を出され、次のターンも《ジャバジャック》が到来してしまう。2体の選ばれないクリーチャーを前に頑張ってトリガーにかける展開になったが、ラス盾《ホーリー・スパーク》を決めた上に返しの総攻撃で《ホーリー・スパーク》を踏まなかったため、なんとか勝ち

7回戦
先行をとったものの、《ツラトゥストラ》が絡まない上にブレイクしたシールドが《デーモン・ハンド》×3と《ナチュラル・トラップ》と《汽車男》。しかし、相手も《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》を覚醒させてからノートリ条件で突撃せざるを得なくなり、運命の4点突撃。こちらのシールドに意味不明にトリガー3枚埋まっていたため勝ち。

結果5-2(18位)

1弾のカードで使ったのは《ホーリー・スパーク》しかおらず、バトルゾーンに1弾のカードを1回も出すことなく終わった。

おわりに

振り返り

デッキの組み方について軽く述べておく。

デッキの基盤は昔強かったデッキをとりあえず使っている。その中で、下記のサイトに掲載されたデッキは参考にすることが多かった。

未来枠の選定については、クイックピックで強かったカードを使うことが多かった。このモードで強ければ地上戦で強いカードと言えるから、大体強かった。


大会の結果についてはここで記さないが、こんな結末を迎えるのかと驚いていた。

正直当たり運が大切だったように思えており、優勝できた可能性は誰にでもあったような気がする。第2回を開催したらどうなるか、興味深い。

筆者は別の記事でサンプルレシピを公開していたが、そのレシピで大会に参加して下さった方がいたのは喜ばしいことだった。順位も筆者を上回っていたのは複雑な気持ち。格安レシピに負けるのか…

第2回の考察

もしも第2回が開催されたらどうなるかだが、全くわからない。この記事が公開されることでこのルールが持つ膨大な可能性が世に放たれることになるため、考察が進むか停滞するかのいずれかだろう。ただ、新規参入が難しいのも問題かも。昔やってた人を呼び戻すチャンスとしては良さそう。

新たな禁止カードは不明。何回もやると《アクアーミー》が規制される世界線もあると本気で思っている。《ガチンコ・ジョーカー》は解除してもいけそう?

謝辞



まずは大会を運営して下さった方々へ、大規模になりながら楽しくデュエプレができる催しを行っていただき、ありがとうございました。

続いてこのタイムスリップ杯で対戦していただいた方々へ。大会当日に当たった方だけでなく、大会前にXやYoutubeの配信において対戦を募集した際に相手になっていただいた方へ、対戦ありがとうございました。途中至らない対応もあったかもしれませんが、楽しいデュエルができていれば嬉しい限りです。

そしてここまでこの記事を読んで下さった方々へ。ここまでお読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?