気まぐれカード解説vol.26《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》【デュエプレ】
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》です。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》は7弾で登場した目玉カードです。
TCGでは初のシールドを全部ブレイクできる、ワールドブレイカーを持つクリーチャーとして登場しました。しかし、シールドをブレイクするだけであり、進化元のカードもパワーが低い時代だったから、ロマンカードとして親しまれていました。
そんな《アポロヌス》はデュエプレでは魔改造が実施されて登場。まず、進化元として要求されるドラゴンの数に応じてコストが下がるようになりました。6と書いていますが最低3マナで出せます。もちろん1マナでも出せます。これによって出しやすさが格段に上がりました。
続いてメテオバーンによって発動する能力が変わりました。元々パワーが大幅に上昇し、シールドを全てブレイクする権利が得られましたが、こちらはシールドを全てブレイクします。相手のシールドが一瞬にして0になるのです。
更にパワーが倍になっています。パワーアタッカーにより30000になっていましたが、デュエプレでは最初から規格外のパワーを発揮します。また、なぜか種族からティラノ・ドレイクが没収されています。
総じて、ドラゴン3体から進化してその成果として攻撃時に相手のシールドを0にして、トリガーが無ければ勝ち、トリガーで選んでしまおうものならマナが全部消し飛んで大体勝ちなカードでした。
TCGだと足回りが貧弱だったと書きましたが、デュエプレではそこも大きく改善されています。《ヘリオライズ・ドラゴン》というサーチ手段や自分で自分をサーチする《センチネル・ドラゴン》など、デッキとして十分成立させる程の強化を大量に手に入れています。こうして実装されたサポートカードは全部デュエプレオリジナルカードですから、凄まじい調整です。
このカードは環境でもよく使われました。デュエプレに高速環境をもたらした張本人でもあり、7弾は【グレートメカオー】と並んでそれまでのデュエプレから一段インフレが増したと言われています。
8弾で小型処理が得意な《連珠の精霊アガピトス》などが実装されて一時衰退しましたが、9弾で《アガピトス》が下方修正されたのを受けて再び環境で活躍、9弾Exパックの発売前に殿堂入りまで果たしました。
殿堂入りの理由としては《アポロヌス》がやってることはシールドを全てブレイクし、トリガーが無ければ勝ちのゲームであり、それに対抗できないデッキの存在意義を否定していたことが上げられます。
《アポロヌス》の攻撃を受けるにはブロックするか、トリガーでシールドを追加してとどめを凌ぐか、選ばない除去で処理するかの3つです。
1つ目は最も簡単な対策です。《アポロヌス》の攻撃だけを耐えるならこれで問題無いです。雑なブロッカーで止められてしまうから、ブロッカーの価値は高かったです。隣に複数体クリーチャーがあることもあったので結局追加のブロッカーやトリガーが要求されました。
うっかり《ホーリー・スパーク》で全部タップされたらシールドに祈るしかなくなります。
トリガーブロッカーの価値は《アポロヌス》により向上していたとも言えます。《不浄の魔人ジャラ》はスレイヤーで返り討ちにできたから強かったけど、7マナ貯まっていないと受けとして機能しなかったから、トリガー《フェアリー・ライフ》が受けになる機会もありましたね。
2つ目は当時だと《予言者リク》くらいしかいませんでした。それでも使われていました。
3つ目は現実的ではなかったです。《ロイヤル・ドリアン》が該当しますが、役割対象が狭すぎます。
それが出来ないデッキだと《アポロヌス》が出る即ち負けでしたから、足切りの役割が強かったです。
また、この後同じドラゴンを進化元とする《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が実装を控えていたことも関係しています。似たデッキ基盤だと《ボルフェウス・ヘヴン》を使って貰えない可能性もありましたから。
こうして《アポロヌス》は殿堂入りを果たしましたが、なぜか1枚しか採用できないのにリペアがデュエプレの全国大会で優勝したり、《アポロヌス》のリメイクとしてTCGでもメテオバーンでシールドを全部ブレイクできる《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が実装されたと思ったらそちらも殿堂入りしたりしました。
事前の解説だけで《アポロヌス》について書くことが多すぎる。
そんな《アポロヌス》も、ついにデュエプレで殿堂解除されることが発表されました。ここからはどんな使い方ができるのか、考察していきます。
まず、前と変わらず軽減を用いていきたいところですが、残念ながら現在の環境は小型クリーチャーに厳しいところもあります。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》は天敵です。進化元を破壊してくるのに留まらず、《アポロヌス》と相討ちできます。
他にも、《超次元リュウセイ・ホール》でついでに除去されたり、《轟く侵略 レッドゾーン》で周回遅れにされたり、進化元を並べても《メガ・マグマ・ドラゴン》で一掃される恐れもある。そもそも、出す前に相手に攻められる可能性すらあるから、昔と同じやり方は通用しないように思えます。
また、トリガーも強くなっています。
後続をタップしながら《アポロヌス》の受け皿を用意する《DNA・スパーク》や《閃光の守護者ホーリー》、ターンの残りを全部飛ばしてしまう《終末の時計 ザ・クロック》など、トリガー1枚で攻撃を耐えられます。
変わったカードだと、貫通したかと思ったら瀬戸際でシールドを増やしてくる《革命の防壁》もあります。
選んだらマナが全部消し飛びますが、高すぎるパワーも《レッドゾーン》の前では手軽に処理されるし、《オリオティス・ジャッジ》で不正を咎められる可能性もあります。
他には1マナで動いてくるカードもいるから、マナが0でも安心はできません。
そもそも、出すことに妨害を仕掛けてくるカードもあります。例えば6マナで出すことを要求してくる《制御の翼 オリオティス》には気を付けたいところ。《冒険の覚醒者ジョンジョ・ジョン》がいると《アポロヌス》を出したターンに攻撃できないから、思わぬ壁になりそうです。
向かい風はこれくらいにして、追い風要素にも注目してみましょう。
進化元のカードプールの発展についてです。
ドラゴンの並びやすさは昔と比べて格段に上がっています。3体並べる難易度は簡単になっていると言えるでしょう。火文明に頼らなくても複数体ドラゴンを出すことは容易になりました。
トリガードラゴンに着目すると、優秀なものが増えているため、トリガーから強烈なカウンターができます。《無双龍聖イージスブースト》は嬉しいかも。
ドラゴン中心にすると【モルト NEXT】との差別化が必要になりますが、受けを厚くできる点や軽いドラゴンを大量に採用することになるから基盤は似ていても別のデッキになると思われます。
また、《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》から4→5で繋がります。闇と火で完結することから《究極銀河ユニバース》ともある程度差別化可能。《極・龍覇 ヘルボロフ》や《葬英雄 ゲンセトライセ》と一緒にデッキに入れるのも良さそうですね。
何なら相手のシールドを全てブレイクしたは良いもののブロッカーやシールド追加で粘られているところを《ユニバース》に進化する嘘みたいな使い方もできます。《アポロヌス》と《ユニバース》が同じデッキに入るのは漫画ディスペクトかな?
ちょっと面白そうなのは《ボルメテウス・武者・ドラゴン》サポート。《竜装 ムシャ・レジェンド》をクロスすることで《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の名を騙るドラゴンを用意し、それに釣られて《バルケリオス・武者・ドラゴン》を0マナで出し、火のドラゴンが2体揃うから《バルケリオス・ドラゴン》も出て…となると、あっという間にドラゴンが3体揃います。これなら最速4ターンで出せます。
トリガーに阻まれると書きましたが、そのトリガーは《アポロヌス》も使用できます。シールドを全部割って後はトリガー《ホーリー》で勝ちなゲームもできそうです。
というわけで《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》の紹介でした。
筆者の手元には勿体なくて砕けなかったシークレット版が2枚あります。これらを使える日がまた来るのは素直に喜ばしいです。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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