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新カード紹介vol.8(29弾)【デュエプレ】

皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。

29弾カードパック、『禁断ノ刻 -BLACKOUT JUDGEMENT-』で実装される、デュエプレの新カード紹介をやっていきます。

※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズのことです。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典について、既存のデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、デュエマのものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。新カードの画像は公式X(twitter)またはコミュニティから、Youtubeの動画内で公開されたものはその動画内から、神ゲーム攻略の方で公開されたものについてはその都度、出典を明記します。


《プラチナ・ワルスラS》

FT.我らを阻むものなし!――プラチナ・ワルスラS

スライムが強くなって帰ってきました。
TCGからはドローが強制になり、場合によっては枚数調整してくれるようになりました。

一時殿堂入りした実績がある

強力なアタッカーがフライングでやってきました。
3マナ6000の進化クリーチャーで、攻撃する時に3ドロー1捨てと、《ブレイン・タイフーン》が発射できます。

手札が2枚増えているので攻めれば攻める程手札がより増加し、攻めが細くなりにくくなります。

《プラチナ・ワルスラS》を出した次のターンに《龍波弩級戦艦 エビデックス》を出して《ワルスラS》で攻撃すると3ドローできるので、《エビデックス》がすぐに《永久龍程式 Q.E.D.=X》進化してくれます。

《禁断機関 VV-8》目線で考えると《ワルスラS》と《エビデックス》で《VV-8》の禁断起動まで到達できるのは強力です。

3マナ《禁断W インスレート》→4マナ《VV-8》→5マナ《エビデックス》+《ワルスラS》で禁断起動可能

墓地ソース目線で見ると、3マナで手札を増やしながら墓地を肥やしてくれる《ワルスラS》は偉いです。進化元は《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》と《戦略のD・H アツト》、《熱湯グレンニャー》で3種12枚確保できるし、1ターン生存すれば更に手札と墓地が増えるし、破壊されても墓地が2枚増えます。
攻めは太くなりますが、《ワルスラS》を絡めると4ターンでの決着は厳しくなります。しかし、《疾封怒闘 キューブリック》がいるので早く勝たなくてもバウンスでテンポをとりながら攻めることができそうです。

TCGだとかなり前に殿堂入りしている

他の使い方だと【リーフチェンジ】で《アストラル・リーフ》が引けなかった時のアタッカーにしたり、水単の侵略で3ターン目に攻撃可能な侵略元として運用するなど、使い道は多いです。

《サイバー・チューン》

FT.「W」のイニシャルズたちによって組み上げられた禁断機関、VV-8。時間すらも組み替える力をもった新たなる禁断の使者だ!

TCGからの変更点はありません。

墓地肥やし呪文待望のカードがまた一つやってきました。
3ドロー2枚ディスカードと、一度に複数のカードを墓地に送ってくれます。
手札から複数枚のカードを捨てようとすると、今までだと《アツト》に頼っていたことですが、あちらは手札の枚数が減ってしまうのが欠点でした。しかし、こちらは手札を減らすことなく墓地が肥やせます。
墓地に複数枚のコンボパーツを落とす必要があるデッキは間違いなく採用することになりますが、3マナで《エナジー・ライト》よりも山札からカードを引けるカードとしても運用可能です。山札を減らす必要があったり、手札の枚数を増やすよりどうしても引かなければならないカードがあるデッキならこちらの採用も検討できます。

《エマージェンシー・タイフーン》と同じ文明で序盤の動きとして使えるトリガー呪文なので、トリガーした時に《蒼神龍バイケン》を捨てるカードとして使うこともできます。

TCGだとこの時期に元ネタが値上がりし初めていた記憶

バトルゾーンに出た《蒼神龍バイケン》は《ミラダンテⅫ》にチェンジして再利用可能で、待つプランだけでなく《Q.E.D.=X》を使った攻めのプランもとれるので、面白いデッキが組めそうです。

《賢者の紋章》

FT.仲間と共に戦うことが、勝利への道。それがドギラゴン剣のファイナル革命だ。

フレーバー、これで本当にあってます?

TCGからの変更点はありません。

成功すれば相手の攻撃は止められるが、成功率は高くない、ハイリスクハイリターンなカードがやってきました。

運が良ければ相手クリーチャーによる攻撃を止められるカードです。山札の上から3枚見て、光、水のクリーチャーと呪文(こちらは文明指定なし)がいることを要求してきます。成功させて相手に攻撃されなくなったとしても、自分への攻撃は防いでいますが自分へのクリーチャーへの攻撃は防げていないので注意しましょう。

確実に耐久したいなら《精神を刻む者、ジェイス》で山札の上に光水多色クリーチャーと呪文を置くことになります。

残念ながらこのカードは求める条件以外にもクセが強く、非常に使いにくいカードに見えます。

まず、光水が入るデッキは、受けが固くなる傾向が強いです。トリガーすれば1ターンもらえる《DNA・スパーク》や《終末の時計 ザ・クロック》、《アルカディア・スパーク》などがいるから、《賢者の紋章》をわざわざ使う理由が無いのです。

続いて、《賢者の紋章》を自分のターンに使っても何も起きません。《調和と繁栄の罠》とは違い《賢者の紋章》を唱えた1ターンしか自分への攻撃を防ぐことができないので、デッキ回復しかできません。《DNA・スパーク》ならタップキルやシールド追加など、トリガーとして使う以外の使い道がありますが、《賢者の紋章》にはそれができないのです。

では、《賢者の紋章》を入れる価値のあるデッキが無いのかと言われると、そんなことはありません。光のクリーチャーも水のクリーチャーも呪文も入る、受けが薄いデッキに採用すれば良いのです。

そのため、《光智の精霊ルミリエ》を利用した呪文を大量に打つデッキへの採用を検討したいです。

28弾当時の構築だが、こんなデッキ
《ブレイン・ストーム》を採用すれば《賢者の紋章》で確定で耐久することもできる

あれなら小型呪文を大量に使うから受けが脆いし、光水多色クリーチャーとして《ルミリエ》や《王機聖者ミル・アーマ》、それでも不安な人向けに《封魔聖者シャックル・アーマ》もいるから、ぴったりでしょう。

一生使わないカードにはならないですが、用途が特殊なので、日の目を浴びるのに時間がかかりそうです。

《ファイナル・ストップ》

FT.見よ!!これが我が最終奥義ファイナル・タイムストップ・デュエル!!――時の法皇 ミラダンテXII

TCGからの変更点はありません。

《ミラクルストップ》に次ぐ、相手の呪文を止める呪文がやってきました。

《ミラクルストップ》とは
・Gゼロで使えない
・1ドローがついてくる
・効力が相手ターン終了時まで

この3つで違いがあります。

まず、エンジェル・コマンド・ドラゴンがいても0マナで使えません。エンジェル・コマンド・ドラゴンを多く採用するデッキでは《ミラクルストップ》を優先することも考えたくなりますが、大多数のデッキではエンジェル・コマンド・ドラゴンをデッキに採用しないケースが多いです。

そのかわり、1ドローができるのは心強いです。雑に1ターン止めるために使ってもリソース的には損にはならないのです。

効力の範囲が微妙に狭くなっていますが、多くの場合は気になりません。祟るケースとしては相手が追加ターンを取得してきた場合になりますが、追加ターンで突破されるデザインになっているから仕方ないでしょう。

総合的に見て、今まで《ミラクルストップ》を呪文ロックするために使っていたデッキで《ファイナル・ストップ》を採用することになります。

あんまり使われなくなりそうだが、次の弾で嘘みたいに相性が良いカードがやってくるから、環境級のカードになる

4マナで呪文を1ターン止めるカードとしてお世話になりそうです。

《ジャッジメント・タイム》

FT.時の法皇の名のもとに、裁きの時間をスタートする。――時の法皇 ミラダンテXII


TCGからはフリーズできるクリーチャーに制限がかかりました。

相手の時を止める呪文がやってきました。
メインのフリーズ効果は相手の6以下のクリーチャーしか縛れなくなりました。《ミラダンテⅫ》と対象が被るようになりましたが、バトルゾーンにいるクリーチャー限定で相手のクリーチャーの時を止めることができます。

その後に4以下の光か水の呪文を使えます。《ミラダンテⅫ》から《ジャッジメント・タイム》を唱えて、縛れていない呪文をこれから《ファイナル・ストップ》を使うことでファイナル・タイムストップ・デュエルを実現させようとしてきます。

相手のクリーチャーを大規模に止めるカードを手軽に使い回しできるのは危険だと判断されたからか、唱えたら自力で山札の一番下に置かれます。最も再利用しにくいゾーンに移動するので毎ターン連発できる代物ではありませんが、山札回復なのでゲーム終盤に毎回《ジャッジメント・タイム》を使って延命できます。

縛れるクリーチャーのサイズに制限がかかりましたが、デュエプレだと仕方ない調整だったのかもしれません。と言うのも、バトルゾーンのクリーチャーの行動を封じる《ジャッジメント・タイム》を突破しようとするとすぐに攻撃できるクリーチャーを出して殴ることになりますが、デュエプレだと盤面制限があります。盤面が埋まっている状態で山札を薄くして毎ターン《ジャッジメント・タイム》を打たれるとそれだけで負けるデッキがあったかもしれないので、抜け道を用意したのでしょう。

テキストの書き方的に、6以下のクリーチャーの時を止めますが、そのクリーチャーが7マナ以上のクリーチャーに進化したら攻撃できそうに見えます。盤面を埋めても進化により突破される恐れがあるので、注意したいです。

《超天星ライゾウ「灼」》

「灼」は灼熱の「しゃく」と書いて「あらた」と読む

FT.天翔る星々の力よ、そして我が龍続の力よ。ここに集結せよ!――超天星ライゾウ「灼」

こちらはデュエプレオリジナルカードとなっています。

元々は派手な踏み倒しをする《超天星バルガライゾウ》でしたが、堅実な性能をしたドラゴンとしてリメイクされました。

多くの人に愛され、多くの人に憎まれたドラゴン

7マナ11000の進化クリーチャーで、マナのドラゴン2枚を進化元とします。7マナの時に出すと《制御の翼 オリオティス》に不正を感知されて山札の下に送還される危険性はありますが、進化元をバトルゾーンに要求しないのは《バルガライゾウ》同様にお手軽です。

7マナ支払って出しても出した瞬間5マナしかないから、不正したとみなされてしまう。
《バルガライゾウ》が現役だった時もメタとして立ち塞がった


未来の自然文明が持つ能力である、マッハファイター効果を持っています。バトルに勝利することで踏み倒しができるので、踏み倒しを発動させやすくなっています。
この一族が持つドラゴンの踏み倒しは攻撃時とバトルに勝った時に発動するようになりました。相手のバトルゾーンにクリーチャーが何もいなくても1回はガチャが回せるし、外れてもマナに置けるので腐りにくいです。

自分のターンだけに飽きたらず、相手のクリーチャーにも強制突撃させることでバトルを仕掛けてきます。能力としては《不落の超人》や《龍神ヘヴィ・メタル》、在りし日の《若頭 鬼流院 刃》が持っていたものと同じで、最低1回は攻撃を強要させます。

手に持っている武器が今でも攻撃強制の目印となっている


このタイプの能力はブロックやガードマンで攻撃対象を他のクリーチャーに変更させたら攻撃強制が引き続き発生します。そのため、《ライゾウ「灼」》にバトルで勝てるクリーチャーが突撃してきたらブロッカーを犠牲にして避けて、他の弱いクリーチャーに攻撃を仕向けることができます。

NDのドラゴンデッキには《超戦龍覇 モルト NEXT》が採用されていた枠に入ることが予想されます。それ以外にも光火自然で組むデッキもありそうです。
光を採用するなら相手クリーチャーをタップするカードを採用したいところ。まともなカードだと《音階の精霊龍 コルティオール》になります。

ドラゴンであると同時にフェニックスなので、《ザ・ユニバース・ゲート》との相性も良いです。《ユニゲ》にとって必要なフェニックスはバトルゾーンのクリーチャーを複数進化元にしないタイプのカードなので、マナ進化というだけで《ライゾウ「灼」》は採用できます。
7マナなので《ユニゲ》を使った次のターンに出せるし、攻撃しながら失ったマナを回復できるから、追加のフェニックスの着地も可能です。

てっきりPVの演出から光自然かと思っていましたが、火自然での登場となりました。地味に強いカードとして活躍しそうです。

《時の法皇 ミラダンテⅫ》

FT.奇跡によって現れた未来の法皇は、時を支配する力を持っていた。
TCGからはファイナル革命で召喚を禁止できるクリーチャーの範囲が狭まりました。

《百族の長 プチョヘンザ》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》は調整無しで実装されましたが、一人で強力だった《ミラダンテⅫ》は手痛い調整を受けての実装となりました。

8マナ12000で、光か水の5マナ以上のドラゴンから革命チェンジできる、大型のチェンジ先です。水のドラゴン目線では待望の3打点のチェンジ先となります。

出た時に手札から光の5以下の呪文を使えます。《ドラゴンズ・サイン》を唱えて革命チェンジで手札に戻ったクリーチャーを出し直したり、《ファイナル・ストップ》を唱えて後述するロックと合わせてトリガーを封じたり、《ジャスティス・プラン》で手札を回復できます。呪文を唱えなくても1ドローできるので、損はしません。

目玉のファイナル革命は6以下のクリーチャーの召喚を禁止するといったもの。1ターン限定ではありますが、《ミラダンテⅫ》を《ミラダンテⅫ》にチェンジさせることで毎ターンロックできます。
7が6に下がった影響は非常に大きいです。《モルト NEXT》や《牙英雄 オトマ=クット》が止まらなかったり、《凶殺皇 デス・ハンズ》をケアできなかったりするようになったので、過度な信頼は置けなくなりました。

7マナトリガーがケアできないのは話が至るところで変わりそう。

しかし、そもそもクリーチャーの召喚を禁止できるだけで強いことには間違いありません。《クロック》ケアできるし、革命チェンジを起点に戦うデッキはチェンジ元を出せなくなる事態が想定されます。【ダイヤモンド・ブリザード】のようなデッキだと、《ミラダンテⅫ》が出てくると致命傷になりかねません。【光単連鎖】目線だと小型クリーチャー召喚→《時の革命 ミラダンテ》進化の動きが封じられるから、大会であったようなパス合戦が最善と言われている認識が変わるかもしれません。

召喚しか禁止しないので、革命チェンジのような召喚ではないクリーチャーの出し方に無力なのは相変わらずです。侵略ZEROも《Dの機関 オール・フォー・ワン》による踏み倒しにも無力です。

《ミラダンテⅫ》の最速の着地ターンは成長軸なら3、普通のデッキなら頑張って4と言ったところ。成長させるなら《音精 ラフルル》や《二族 ンババ》を中間のチェンジ元として使うことになります。
4ターン目にチェンジする方法は挙げたらきりが無い程あります。

ロック性能が高く評価されるようになるならば早期着地を目指すデッキ以外でもフィニッシャーとして採用されそうです。7が6に下がった影響の大きさは環境次第で変動するので、何かと注目です。

おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。

29弾はガチャカードやTCGだと殿堂入りになる程強いカード、他のカードを見ないとよくわからないカードなど、多彩なカードが発表されて解説に困ることもあったシリーズでした。

部分だけ見て1枚のカードの使い方を考えるのはかなり難しいです。組み合わせるカードの説明においても同じカードばかり取り上げることによるマンネリが懸念されるし、《ブレイブ・ルピア》のようなカードがカードリストにいて、評価の前提が変わることもありますし。
今回の場合だと《宿命のドギラゴン銀刃》については《シン・ガイギンガ》の実装が次の弾だと思っていたから単色不足が懸念されると思っていましたが、予想が覆されています。それが評価の醍醐味かもしれませんが、その味が筆者にはよくわかりません。

またどこかでお会いしましょう。

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