気まぐれカード解説vol.27《霊王機トリファリオン》【デュエプレ】
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《霊王機トリファリオン》です。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《霊王機トリファリオン》は8弾エクストラパックで登場したカードです。
そもそもエクストラパックと言う言葉に馴染みの無い方もいるのではないでしょうか?
デュエプレでは2021年、デュエプレはレギュラーパックとは別に、レギュラーパックのカードをサポートするようなパックとして、エクストラパックがリリースされていました。
エクストラパックはレギュラーパックが発売されてから2ヶ月後に発売されており、レギュラーパックが発売されてから次のレギュラーパックが発売されるまで3ヶ月空いていたのです。
エクストラパックの収録枚数は50枚と少なく、SRも5種類しかありませんでした。
では、レギュラーパックの戦略の強化とはどのようなものだったかと言うと、8弾当時には5つの種族がプッシュされていたのですが、それらを強化する内容となっていました。
今ではお馴染みとなった、シークレットカードの特典としてスキンが付属するようになったのも8弾エクストラパックが初でした。
話を《トリファリオン》に戻しますと、このカードはデュエプレオリジナルカードとして登場しました。元ネタは《霊王機ブルファリオン》でしょう。
出た時にデッキトップ3枚からコスト5以下のグレートメカオーとアーク・セラフィムとグランド・デビルを踏み倒すことができます。いずれの種族も、当時推されていたものですね。
一風変わった踏み倒しで、現代だと《邪帝類五龍目 ドミティウス》と同じタイプですね。
環境では伏兵として使われた実績があった覚えがします。
このカードを使ったデッキが、先日筆者が主催者となって開催したパック杯で優勝しました。それに便乗して、今回は現在《トリファリオン》をどうやって使うのか、まとめていきます。
最大3体のクリーチャーを出すことができますが、踏み倒しに注力しすぎると色々問題が発生します。
まず、踏み倒し先に求められる条件が大変なこと。《ドミティウス》で大量に踏み倒しを狙おうとすると複数の文明のクリーチャーを採用した方が良いように、出せる種族を複数持つクリーチャーを採用したいですが、これがかなり苦労します。
該当するのは《霊王機エル・カイオウ》と《秘精機士マンモキャノン》、《深塊機士ガニスター》、《封魔霊騎アガチャー》の4種しかしありません。
最終的には一つしか満たさないカードを大量に採用することになります。
続いて、踏み倒し先と《トリファリオン》だけでデッキを占有するとフィニッシャーがデッキに入らなくなります。フィニッシャーや《トリファリオン》を出すカードも外れになるのも辛いです。除去トリガーも積めず、タップやブロッカーで相手の攻撃を耐えることになります。
種族間に格差があるのも大きな問題です。
光水自然の《トリファリオン》にとって、光と水にまたがるグレートメカオーや光と自然にまたがるアーク・セラフィムは色が合致しているのでデッキを組みやすいですが、グランド・デビルは水と闇なので、《トリファリオン》と微妙に色が合いません。
そのため、グランド・デビルのためだけに闇を入れにくく、採用カードに困ります。
踏み倒し先の種族について詳しく見ていきましょう。
グレートメカオーはかつて環境で大活躍していたことからわかるように、《トリファリオン》から出して強いカードはいっぱい揃っています。
例えば最近活躍中の《特警機装パトロール・ファンクション》は《トリファリオン》から出せば最低2枚ドローできるから、バトルゾーンと手札を同時に増やすことができます。これだけでも正直強い。
《機動要塞ピラミリオン》を出せば追加で小型クリーチャーを出せるので、バトルゾーンを一気に展開できます。
いっそのこと出た時にグレートメカオー・メクレイド5するカードとして使っても強い程です。
しかも、グレートメカオー関連のカードには《トリファリオン》を踏み倒すことができる《ガチャンコ・サイン》や《時空の司令 コンボイ・トレーラー》がいます。特に《コンボイ》は《トリファリオン》を出しつつ、《トリファリオン》から出したグレートメカオーをスピードアタッカーにできるので、殴りきるだけの打点を揃えることができます。
欠点としては、グレートメカオーで固めれば強いデッキは組めますが、強さだけを追い求めると《トリファリオン》を使う意義が薄くなることです。グレートメカオーが強すぎるのがいけない。
アーク・セラフィムは《トリファリオン》から出すことを考えると悪くないスペックを持っています。
初動にもなる《霊騎幻獣ウルコス》はマナに置いて光と自然のマナを供給するだけでも強く、すんなり採用できます。
アーク・セラフィム軸にするならば攻撃時に《トリファリオン》を踏み倒すことができる《聖帝ソルダリオス》が有力なカードになります。《超神星ジュピター・キングエンパイア》も悪くない性能です。
グランド・デビルは残念ながら相性があまり良くないです。グランド・デビルのコンセプトが《メディカル・アルナイル》で見方をモヤシにしつつ《スナイプ・アルフェラス》でドローしながら低いコストでクリーチャーをいっぱい出して殴ることなので、中型である程度の性能を必要としてくる《トリファリオン》目線で欲しいカードは多くないです。
一応降臨で《トリファリオン》を出せる《封魔のイザナイ ガラムマサラ》はいますが、何を出せば良いのか頭を抱えてしまいます。出た時に相手クリーチャーをバウンスする《封魔バルゾー》や《アガチャー》が平気で候補になります。何なら一番強いのが《アガチャー》まであります。
《トリファリオン》の最大の問題が、射出先の強化が絶望的なことです。
確かに今後デュエプレで強いグレートメカオーは配られるでしょう。しかし、TCGの歴史を見ると、今後新規のアーク・セラフィムやグランド・デビルには強化がほとんど来ません。
デュエプレ公式に《アガチャー》のようなオリジナルカードを刷って貰うことを期待するしかありません。
というわけで《霊王機トリファリオン》の紹介でした。
流石に今回ばかりは使わずに記事にするのはまずいと思ってカジュアルで使ったのですが、クリーチャーを複数体出す動きは普通に強く、まぁまぁ勝てるデッキでした。
夢を見ることはできますが、それをある程度勝てるように形にするのが難しいカードだと思いました。それ故、一部で根強い人気があるのかもしれません。
本文中でパック杯のことに触れていましたが、そちらの開催レポートは木曜日に公開予定です。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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