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気まぐれカード解説vol.12《奇跡の精霊ミルザム》

皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《奇跡の精霊ミルザム》です。

※この記事において、「デュエマ」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。


《奇跡の精霊ミルザム》は10EXパックこと「魔帝剣征 -BATTLE OF GLORY-」で初登場したカードです。

デュエマにおいてはウルトラシールド・プラスという特殊な能力を持っていました。一つのシールドの下にカードを5枚まで置けたのです。
構成するカードが6枚もあるシールドなんて相手からしたらブレイクしたくないものです。トリガーがたくさんやってくるかもしれないですし、手札をたくさん与えることになるから、得には絶対にならない。しかし、実際に使おうとするとシールドにカードがたくさんあってもそこから出るトリガーが強くないといけなかったり、悠長にしているとトリガーを封殺されたりシールド焼却されて悲しいことにもなります。デッキを5枚も削るからデッキアウトも気になる。そのためデュエマでは登場してから長い間活躍する機会はありませんでした。

転機となったのはどういう訳か、《ミルザム》でかさ増ししたシールドをすぐにブレイクしてくる《音感の精霊龍 エメラルーダ》の登場でした。

登場当初はテキストが7行あった

《ヘブンズ・ゲート》から一緒に出せたので、元々課題だった《ミルザム》で増やしたシールドを割るのにラグがあることが解消されてしまい、いっぱいトリガーを使えるようになりました。

それだけなら良かったですが、プレイヤー達によって研究が進んだ結果、無限ループすら可能となってしまいました。

この活躍により《ミルザム》は殿堂入りしましたが、そんな対応ではループのリペアが開発されて止まらなかったので、結局プレミアム殿堂に指定されました。現在ではリメイクがアドバンスで活躍しています。


デュエマでの活躍の紹介が長くなりましたが、デュエプレでは他のシールド・プラス持ちカードと同じように、シールド・プラスがシールド化に置き換えられて実装されています。
そんなことをしたら《ミルザム》は大変なことになりそうですが、そこはちゃんと考えられて実装されています。

まず、出た時に脅威のシールド5枚追加が可能です。デュエプレにはシールドの枚数に上限があるので、シールドが5枚残っている状態で《ミルザム》を2体出してシールドを15枚にすることは不可能ですが、それでも速攻にとってトリガー《ヘブンズ・ゲート》から《ミルザム》が君臨することは致命的となります。シールドを削る行為を否定しますから。
このシールド化は強制なので、たまにデッキアウトの危機に瀕することもありますが、それは《ミルザム》あるあるです。

5枚もシールドを増やせるので一見ぶっ壊れですが、《ミルザム》がバトルゾーンを離れたらシールドを5枚手札に加えるデメリット効果を持っています。運営がウルトラシールド・プラスによってできた厚いシールドが一気に手札に移動する動きを再現しようとした結果こうなったのでしょう。
一応《ミルザム》が進化したらそのデメリットは帳消しになってただシールドを5枚増やすカードになります。このように《ミルザム》を進化させて離れた時能力を無効にする動きを「ミルキャン」と呼びます。しかし、ミルキャンしようとすると《ミルザム》を出してから進化までにかかる時間やそもそも進化クリーチャーをデッキに採用する必要性も生まれてきます。

ここではデメリットとして書きましたが、シールドをさっさと割ろうとしないコントロールからすると《ミルザム》は離れたら手札が5枚増えるカードになるので、厄介なことになります。

こうして実装された《ミルザム》ですが、《エメラルーダ》が実装される前からデュエプレでは活躍しました。《ヘブンズ・ゲート》から出すブロッカーとしてシンプルに強かったのです。
それ故に、いろんなところで使われてきました。
まずは【ボルフェウス・ヘヴン】。デッキの切り札である《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》がミルキャン要員として優秀でした。たまに《超神星ネプチューン・シュトローム》など水を採用した構築もありました。

【ボルフェウス・ヘヴン】と同じ時期にいたのが【天門サバイバー】です。今回のミルキャン要員は誰からも進化できるようになったサバイバーの王こと《シータ・トゥレイト》。こいつを中心にコントロールします。

本当は色んなサバイバーを紹介しないといけないけど、略

今となっては不思議なことですが、NewDivisionで《ヘブンズ・ゲート》が使えなかった時期がありました。そんな時に使われていたのが【白騎士】です。
環境で活躍した光単のデッキで、《ミルザム》は《白騎士ゲート》で踏み倒していました。白騎士サポートは受けられないものの、一枚で相手の攻めを大きく遅らせることができたから、わざわざ採用する人もいました。でも今振り返ると入れてた人は少数派だった?

デュエプレなら《ヘブンズ・ゲート》が8枚使える

AllDivisionでしか《ヘブンズ・ゲート》が使えない時期がありましたが、そこでスノーフェアリーという一線を越えた強さだったビートダウンが登場。それに対抗するために【光水闇天門】が成立、《ミルザム》もそこで使われていました。このデッキはその後《ヘブンズ・ゲート》がNewに復帰した時にも使われましたが、凄まじい研究の末別のデッキに姿を変え、時を同じくして再録された《ミルザム》は姿を消しました。

《ヘブンズ・ゲート》を実質8枚入れていたのに、《アポカリプス・デイ》などを駆使して突破されることもあった。

そんな《ミルザム》に声をかけたのが、なぜかブロッカーを貰った《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》でした。元々《アガサ・エルキュール》がシールドをたくさん必要としていたカードだったので、たくさんシールドが増やせる《ミルザム》は最高の相棒でした。こうして【アガサ天門】が成立し、長らく使われました(今でもAllで立場が悪くないらしく、使われているらしい)。

ミルキャン要員は不採用だったり、《大神砕シンリョク・ガリバー》が使われたこともあった

最近は光のコスト9のコマンドなので、《極まる侵略 G.O.D.》と相性が良いのではないかと、目をつけています。《G.O.D.》で《ミルザム》を踏み倒し、その上に進化クリーチャーをのせればあら不思議、ただシールドが5枚増えただけでデメリットが無くなったではありませんか!これが一呼吸でできるのは偉大。

たくさん増えたシールドは同じ9コストの《獅子頂龍 ライオネル》の除去耐性として使ってあげましょう。

《G.O.D.》の天敵でもある《制御の翼 オリオティス》に対しても、メタに引っかかるのにわざと《ミルザム》を出して5枚ドローとしても使えます。時間を稼がれるのは仕方ないけど。



というわけで《奇跡の精霊ミルザム》の紹介でした。
今後強力な組み合わせができるカードが実装されると思ったので、今回ここで取り上げました。果たして今後どうなるのか、研究に期待です。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
 またどこかでお会いしましょう。

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