新カード紹介vol.8(デュエプレPLAY'S CHRONICLE PACK)
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
デュエプレの新カード紹介をやっていきます。
※この記事において、「TCG」と表記しているものは紙のデュエルマスターズのことです。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典について、既存のデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、デュエマのものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。新カードの画像は公式X(twitter)またはコミュニティから、Youtubeの動画内で公開されたものはその動画内から、神ゲーム攻略の方で公開されたものについてはその都度、出典を明記します。
《神秘の宝箱》
FT.ひーふーみーよー・・・いつつ。ん、なんか増えてるぞ。――白銀の牙
デュエプレにて3弾で実装されたカードが超探索の力を手に入れてまさかの帰還を果たしました。
超探索はこれまで3枚のSRにしか与えられていませんでしたが、汎用性の高いサーチカードにも配られることになりました。
このカードの挙動は
①文明を指定して
②指定した文明かつ自然文明を持たないカードが5択表示される
③その中から一枚選べる(マナに置かなくても良い)
になります。
大体のケースにおいては置きたいカードがマナに置けるようになりました。今までだと狙ったカードをマナに置けるようにするには自然以外のカードを3種類までしか採用できませんでした。足りない文明をマナに落としたいと思うなら探索のために多色カードを種類を散らして採用するテクニックもありました。
しかし、この調整によりデッキにかかる制約は緩くなりました。一つの文明なら5種類まで採用可能になりました。
また、マナに足りない文明を補給する役割も果たせるようになっています。
確かに使い勝手が大きく変わる強化を受けましたが、一つだけ懸念される事案があります。
無色のカードがマナに置けなくなった可能性があることです。
今まで文明を指定して何かするカードとしては《シヴィル・バインド》や《調和と繁栄の罠》がありましたが、その2枚では無色は指定できません。文明が存在しない訳だから、指定できないのです。
フレーバーテキストが秀逸です。元のフレーバーテキストと比較してみましょう。
元々は自然のカードをマナに置けないことを表現していたのですが、今回のテキストは超探索によって5枚のカードが見れるようになったことを表現しています。もしかしたら無色も選べることも暗示しているのかもしれませんが、まだわからないでしょう。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》
FT.闇へと落ちた悲運の王家もあるというが、それはまた別のクロニクル。
TCGからの変更点はありません。
何かが起きて闇堕ちした《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》です。
何が起きたのかはこのカードが収録されている「アルカディアス鎮魂歌」に収録されているカードのフレーバーからある程度わかります。
ざっくり語ると、キング・アルカディアス達の前に出自不明である闇道化マルバスが現れ、一家が支配されてしまいました。
その結果キング・アルカディアス達は無差別攻撃をはじめ、身内にも攻撃を向けた結果、王と相討ちになって死亡しました。
《聖鎧亜》から《闇鎧亜》になったことで文明が変わり、能力も闇の要素が強くなっています。
《聖鎧亜》とはコストとパワーが一緒で、トリガー持ちです。
スレイヤーを持っているので、殴ってきたクリーチャーの殴り返しにうってつけの性能を持っています。トリガーとして出て腐りにくいのが嬉しいです。
登場時能力は、相手のコスト4以下のカードを破壊するもの。名前からわかる通り《永遠のジャック・ヴァルディ》をオマージュしたような能力となっています。
強さがわかりにくいですが厄介なことが書かれています。《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》を装備した《デュエにゃん皇帝》が攻撃して踏んだら《ゴー・トゥ・ヘル》がどこかに消えて破壊サイクルが崩れます。バイクの殴り方の一つでもある、まず小型で1点殴って残り4枚をバイクで飛ばす動きに対しても裏目を作れます。
多色ではあるものの闇のカードで相手のカードを破壊できるのは非常に嬉しいです。元々《悪魔龍王 ドルバロムD》しか無かったから、かなりきつかったです。
これで闇文明の天敵である《龍波動空母 エビデゴラス》が除去できます。《爆熱天守 バトライ閣》や《邪帝遺跡 ボアロパゴス》は処理できないので、プレイングで頑張る必要があります。
このカードの解説に《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》を引き合いに出していますが、《闇鎧亜》が登場してからデュエプレで《聖鎧亜》がデザインされています。《聖鎧亜》はデュエプレオリジナルなのです。
その結果何が起きたかというと、9弾で登場した《聖鎧亜》はトップクラスのカードパワーを誇るカードとして大活躍しました。9弾は2007年末頃のカードプールなのに、そこに2017年の基準で設計されたカードがやってきたから、そりゃそうなります。
クセも少ない良カードだから《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》もどこかで使われそうです。
《クリスタル・メモリー》
FT.記憶は儚く、脆いもの。だが、その積み重ねがクロニクルとなる。
TCGだと1弾で登場した名カードがやっとデュエプレにやってきました。ちゃっかりサーチしたカードを手札にくわえるのが任意になっています。探索が外れる可能性もありますからね。
デッキから好きなカードをサーチできる1枚ですが、デュエプレで実装しようにもそれは不可能でした。
探索の縛りがあったからです。
デッキに1枚しかないカードをサーチしようにも、広い範囲で行うとお目当てのものはゲットできない可能性が高くなります。そのため、デュエプレで活躍したサーチカードは回収できる範囲がある程度限られたものばかりでした。
その結果、実装されることなく長い年月が経ちました。《サブマリン・プロジェクト》が《クリスタル・メモリー》の変わりみたいな能力で実装されたのを見て、正直デュエプレでは無理なのかと、諦めていました。
しかし、私達の目の前に探索と言う足枷がありながらも《クリスタル・メモリー》だと思える能力を携えて実装されています。デュエプレもここまで進化したのかと感動しています。
その能力は、
①コストを指定して
②指定したコストのカードが5択表示される
③その中から一枚手札に(加えなくも良い)
同じコスト帯に6種類以上のカードが存在しない限り、お目当てのカードをデッキからサーチできます。
残念ながらデッキに採用されているカードが全て1枚しかないハイランダー構築では欲しいカードをサーチできない可能性があります。しかし、それは序盤の話。デッキがちょっと少なくなっていれば確定サーチはできそうです。
ゴッド・カードをサーチしたい時は0マナを指定すれば大丈夫です。
この時サーチしたカードは相手に見せません。何でもサーチできるから、条件に合ったカードをサーチしているかどうか相手に証明する必要がないからです。TCGも同じように公開しないですが、いつもの手慣れでうっかり見せてしまうミスはせずに済みます。
狙いのカードが無かったら別のカードをサーチしたいけど、効果的なリカバリーができないのは弱みになります。第一候補は4マナのカードで、それが無ければ5マナのカードをサーチしたいと思っていても、デュエプレだと第二候補も4マナのカードにしないといけないですから。
さて、何をサーチするかですが、デッキに1枚しか採用できないカードを持ってきたいところ。そう、《インビンシブル・テクノロジー》ですね。
今まで水単でこのカードを確定でサーチする手段はありませんでしたが、ついに4マナでサーチできるようになりました。
盾落ちしていたら悲しいことになりそうですが、《アカシック・タレス》がいるから手札を消費するだけの事態は避けることができます。
他の殿堂入りカードだと、殿堂入りを嘆きたくなる《インフェルノ・サイン》になりそうです。闇の6マナの呪文もまたサーチする手段なんて元々無かったから、このカードが肝となる【サインシューゲイザー】リペアが期待できます。《サイン》1枚でも《龍素記号Sr スペルサイクリカ》で使い回せるから問題無いです。デッキをシャッフルするのもデッキ下に沈殿した《スペルサイクリカ》をどこかに連れていけます。
こちらは盾落ちしても盾にトリガーが埋まっていることが確定するし、《音感の精霊龍 エメラルーダ》での暴発が狙う筋があります。
《ニコル・ボーラス》
FT.ニコル・ボーラスは手下と犠牲者を区別しない。
デュエマの元になったゲームであるMagic:The Gatheringからの刺客がデュエプレにも参戦です。
TCGからの変更点は、手札破壊がランダムになったことです。
何か無茶苦茶強そうなカードがやってきました。
まず文明が強い。水闇火なので初手でマナ置きしても綺麗に3色揃うし、光自然を埋めれば全色解放できます。NDだと光自然多色が物足りないですが、そこに固執する意味も無いでしょう。
出すと相手の手札が7枚消失します。デュエプレだと手札が最大10枚しか抱えることができないから、大抵手札は空っぽになるでしょう。
手札破壊が強すぎてオマケに見えますが、攻撃時に相手クリーチャーを1体破壊できます。タップキルすれば2体打ち取ることができるので、かなり嫌な性能です。
運用方法ですが、雑に《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》と合わせて使うだけでも鬼の如く強いです。4ターン目に手札を0にできたら勝てますからね。
このデッキだと色マナとしても非常に優秀で、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》のマナ武装の達成に貢献してくれます。
また、《エンペラー・キリエ》で出すカードとしても最強です。生け贄にするのは《蒼狼の始祖アマテラス》とかどうでしょうか。6で《キリエ》を踏み倒せるかもしれないし、《キリエ》から出しても《アマテラス》で攻撃するためのクリーチャーを用意してくれます。
水関連なら《アカシック・タレス》からも出せます。
このカードはパックでの封入率が低かったために長らく超高額カードでした。平気で7000円とかしてましたからね。敷居が非常に高かったですが、デュエプレでは1枚2400ポイントで作れます。デュエプレ様々です。
使うデッキは少ないものの、とにかく強いカードです。TCGでも値段が理由で使ったことが無い方も多そうですが、まんべんなく楽しみたいです。
《神聖貴 ニューゲイズ》
FT.さぁ開け、超次元の門よ。いかなる世界の力であっても、我が導こう!ーー神聖貴 ニューゲイズ
何やらすごいことが書いてあるカードが最後のSRとして残されていました。
出た時と攻撃時に超次元から何か出すことができます。無色のカードで超次元からカードを出すことができるのはTCGも含めて前代未聞です。
似たカードとしては《次元龍覇 グレンモルト「覇」》が思い浮かびますが、火文明のカードを大量に要求するあちらとは別のベクトルでデッキ構築に制限がかかります。
できることは憎いことに多彩です。リソースを確保したいならば《龍波動空母 エビデゴラス》を、クリーチャーがある程度並んでいるなら《不滅槍 パーフェクト》を出して龍解させたりできます。
《銀河大剣 ガイハート》でSAを付与して攻撃時に《邪帝斧 ボアロアックス》や《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を出して追加の打点を形成、1ターンでシールドを全て破壊するだけの攻めも可能です。
適当にバトルゾーンに残すために《無敵剣 プロト・ギガハート》を付けるだけでも申し分ない。夢しかありません。
《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》を完成させようとした時にも便利です。《龍魂城閣 レッドゥル》を活用できれば1ターンで2枚展開可能なので、嬉しい性能です。手札がなくなってデッキトップで引いても強いし。これで《龍覇龍 デッドマン=THE END》の立場がまた怪しくなってきた。
《ニューゲイズ》は無色だが《ニューゲイズ》が最大出力を発揮したいなら5色要求するのは矛盾しているように見えますが、元になった《神聖麒 シューゲイザー》がマナに5色揃えるデッキで使用されていたから、デッキビルディング次第では可能であることが証明されています。まずはその基盤を使うことも視野にいれたいです。
デッキ開拓が始まらないとどの位強いカードになるのかわからないです。《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》みたいなものだと思っています。
どんな感じになるか、新弾が楽しみです。
おわりに
ここまでご覧いただきありがとうございました。
情報公開前にどんなカードが収録されるのか、色々と予測していましたが、結果的にはそこそこ的中していました。的中させてもわかることは少なかったですが。
今回まで発表されたカードによってどんなテーマでデッキが組めそうか振り返ってみましょう。
箇条書きにするとこんな感じ
・エンジェル・コマンド
・グレートメカオー
・サイバー
・デーモン・コマンド
・サムライ
・スノーフェアリー
・ミステリー・トーテム
他にもありそうですが、かなりの数強化がされています。フェニックスなどの新規テーマもあるから、期待が高まります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。