#112 一億総ツッコミ時代
1.一億総ツッコミ時代
今回は「1億総突っ込み時代」というテーマについて考えていきたいと思います。これは、社会全体が小さなミスや珍しい現象に対して容易に反応し、コメントを投稿する文化が根付いている現象です。この文化は、現代において重要な影響を与えており、消費者の行動や製品の売れ行きに直接的な影響を及ぼしています。
まず、以前ファミリーマートで発売されたガーリックの効いたポテトチップスを例に取りたいと思います。この商品は、開封した瞬間に強烈なニンニクの香りがするため、食べた後は人と会いづらくなるかもしれません。しかし、その特徴がソーシャルメディアで話題となり、多くの人がその点を指摘し、結果として商品は注目を集め、売れ行きを伸ばしています。
この現象は、小泉進次郎元環境大臣がレジ袋の有料化を進めた事例とも通じます。この政策は多くの批判を受けましたが、それがかえって全国的な注目を集め、話題となったのです。つまり、悪名が無名よりもマシであるという考え方が、これらの事例には見て取れます。
これからはこの「1億総突っ込み時代」を理解し、自分たちの商品やサービスがどのように社会に受け入れられ、話題になるかを考慮に入れる必要があります。特にSNSを活用したマーケティング戦略では、ユーザーが簡単に反応し、コメントを投稿したくなるような要素を取り入れることが求められます。
以上のことから、消費者の反応を引き出し、それを商品やサービスのプロモーションに活用することが重要であることがわかります。これからも、挑戦的で、時には賛否両論を呼ぶような施策も恐れずに行っていくべきです。そして、常に新しい動きに敏感であることが、この変化の激しい時代を生き抜くための鍵となるでしょう。私たちは、この「1億総突っ込み時代」の波に乗り、ビジネスの新たな地平を開く必要があります。
2.コンビニを使ったマーケティング戦略
前回、ウルトラガーリックポテトチップスに触れたので、今回はこの商品に関して行ったマーケティング戦略やデザイン戦略などを具体的に紹介していきたいと思います。
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