ギターのある暮らし#16 真夏のギター
ギターにとっては初めての夏。
楽器にとっては、室温・湿度管理は重要だと耳にすることもあるけれど、
私の家にエアコンはない。
今のところ、入れる予定もない。
夏は暑いけれど、1年のうち暑さを我慢するのは2週間ほどで、
風が吹いたり、雨が降ったりすれば、朝晩は涼しくなる日も多いから。
この夏、以前手伝いに来てくれていた子が東京都から遊びに来てくれた。
天気予報を見れば、「東京よりも暑いじゃん!」とつい声に出してしまうほどの気温が表示されるけれど、彼女曰く、「全然違いますよ!」だそう。
やっぱり、長野県は日差しは強いけど(標高が高いので)、涼しいらしい。
「モワっと感が違います。」
だそうです。
湿度はそれなりにある時もあるんだけど、
都会とは風が違うんじゃないかな、というのが私の個人的な感想。
YAMAHAのギターは約10~15年間実家の押し入れに入りっぱなしだったけれど、問題なかった。
さて、yamakiのギターはどうかな?
もともとこの地域で作られていたギターだし、問題ないだろうさ。
そんな風に思っている時点で、私に高価なギターは向かないな、としみじみ自分の性格を再認識する。
出来るだけ風通しがよく、直射日光が当たらない部屋に置いているけれど、
風のない日は、日中室内は30℃以上を記録する日もあるし、
雨が降れば、湿度は80%を超える。
ギターもほんのり暖かい。
チューニングは、スチール弦が暑さで伸びて低くなり、夜は逆に高くなったりする。
ブリッジの下が盛り上がることはなくなり、今は弦を緩めたりはしていない。
湿度が高い日は音がこもり、
天気が良く、風通しのいい日は乾いた音がする。
ギターを抱える腕に汗がにじむので、ちょこっとタオルを挟んでいる。
日々の楽器の変化に、ほうほう、とただ思っている・・・だけ(笑)。
相変わらずBコードに苦戦しているけれど、
気になった曲のコードを調べては、自由に弾いて楽しんでいる。
先日、ギターは指が痛くなるから諦めてしまったという友人が来て、聴かせて!と言うので、ちょこっと弾いて、息子さんのお迎えがあるからと帰って行ったのだけれど、数分後、再来。
息子にも聴かせたいと来てくれたのです。
(いや、全く上手くないんですけどね)
息子くんは高校でギターの授業があるそうで、うらやましい限りです。
実はこの夏3人で優里のライブに行っていたので、
「ドライフラワー」を触りだけ弾くと、最近の事だけれど、何だか懐かしく口ずさんでくれて、
そういう時、うれしいのだけどなんかすごく恥ずかしくなっちゃって、最後まで弾けないのが私の悪い癖だな、なんてぼんやり思った初めてのギター夏。
(誰かに聴かせたのは二人目です、あ、息子くん入れて三人目か、汗。)
「歌、練習しとくね!」
そう言って帰っていた友人の言葉にとてもうれしくなった。
そろそろ夏も終わりそうな風が吹いている。