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2016年11月
マガジン「Facebookブログ」(抜粋)
=11月の休店日
2016年11月1日
冬のはじまりのこの匂いが、とても懐かしい日々。
11月は下記の日程のお休みを頂きます。
「休店日」
・毎週、火曜日と木曜日
・6日(日)
まだ少し薄暗い諏訪大社への道のり。
しっかり色づいた紅葉に秋を感じ、日が短くなったなぁと冬をおもう。
十数年間思い出すことのなかった記憶がよぎる時がある。
こんな風に自然と話をするのも悪くない。
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=張替までの物語
2016年11月3日
「張替貯金してきました!」
ある日、そう言って一人の女性が来られました。
それは一か月前のこと…
御田町にある古道具屋さんninjinsanで聞いたと
お店を訪ねてくれました。
写真を見せて頂き、お母様が買われたものだとちゃっかり椅子の話も聞いて、生地カタログを見せて価格を説明しました。
その時はそれで帰られ、張り替えは言うほど安くもないし、諦めちゃったかな、と思っていた頃でした。
な、なんと!張替貯金!?
張り替えは生地の値段で大きく変わります。
ご自分で予算を決めて、それはどんな生地でも選べる予算でした。
たくさんある生地と椅子を見比べながら、
そのうち、「二脚あるのだから、同じ生地で張らなくてもよいではないか!」とおっしゃられ、「おお、そうですね!」と。
コストを考えれば同じ生地を張った方が安い。
でも彼女は好きなように、好きな生地を選ぶことができた。
椅子の事を一生懸命考え、
お部屋の中にある椅子をたくさんイメージして、
「うれしいな」
椅子の声が聞こえるようでした。
「おお、頑張らねば…」そう思う張り屋。
そして、本日お引き取り。
「さぁ、一緒に我が家へ帰るか!」
とてもとても、喜んでくれて、
ああ、よかった…
ああ、こんな椅子になりたい…
そんな、張替までの物語。
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![](https://assets.st-note.com/img/1693959533501-RzAKLpkSkS.jpg?width=1200)
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=座編み(ペーパーコード)
2016年11月6日
本日はお休みをいただき、安曇野スタイルの座編み教室に参加してきました。教えてくれたのは、大町に木楽工房という座編み専門の工房を持つ、山形先生。
前から気になっていた、この座編み(ペーパーコード)という方法の張り。やってみてびっくり!こ、こんなにもおもしろい。
初めてながらなんとか時間内に完成しました。
一号なので「タロウ」と命名。
工房の一員になりましたので、お越しの際は座ってやってください。明日は誰が来ても、この椅子の話しか出来ません(笑)
そして、この座編みは、本当におもしろい。
足蹴く通って隠れ弟子にしてもらおうと目論む…
次はいぐさに挑戦です。
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=ギャザーミシン
2016年11月12日
今はもう製造されていないのでは?という噂のギャザーミシン。
使う機会があるかなぁ…なんて思いながら譲ってもらいましたが、この度がっつりデビューです。平ゴムを一緒に縫ってギャザーを寄せたりもしますが、数あるときはやっぱり楽です。
ロックミシンもギャザーミシンもクラッチモーターなので、カタカタとなかなかかわいい子たちです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1694308760658-UF2W8N4mCm.jpg?width=1200)
=物語のある椅子
2016年11月21日
時々、このために私はここに辿り着いたのかしら!?
と思われるような、ぴこりん!とランプが点くような瞬間がある。
もちろん、この仕事で生活をしていくことが、私の目標であり、お金をもらうプロとしては当然のことで、お客さんへの信頼にもつながっていく。
そんな中での物語のある椅子たちは、いつだってくじけそうな私に元気をくれる。
ある日、一人の女性が黒い箱をもって工房を訪ねてくれました。
ドレッサースツールです。
彼女は「わかっているんだけど…」と一言言うと、
私のいくつかの提案を真剣に聞いてくれました。
両親に買ってもらったという鏡とセットのドレッサースツール。
私は張替屋だけれど、
この椅子が在りたかったようにあるためには、
作りかえることも一つの方法だと思っている。
時々お願いする、木工屋さんの花太郎くんに相談すると、
「ながく使ってもらえるといいね」
同じ思いを言ってくれる。
小さな小さな椅子だけど、
花太郎くんと共有できた思いが、お客さんに届くといいなと思っていたら、引取に来られたお客さんを見て、
ああ、私たちがお客さんの思いを共有したのだなぁ…と。
「必ず喜んでもらえる仕事をしなさい」
昔、社長に言われたこの言葉にいろんな意味で涙する時がある。
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