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映画を観たよ#『ダンサーインParis』
『ダンサーインParis(原題:EN CORPS)』
(2022年)
118分
監督 セドリック・クラビッシュ
主演 マリオン・バルボー
フランス・ベルギー
映画館:上田映劇(長野県上田市)
もし、また人間に生まれてこれるなら、今度は幼少期からダンスを習いたい。
自分の体を自在に扱えるのは、憧れだ。
3年くらい前からjazzダンスを習っているけれど、はじめて大きな鏡に映る自分の姿を観た時の衝撃は忘れられない。
大人になってから始めたから、中々上達しないけど、脳トレだと思って楽しんで通っている。
だから、ダンスの映画とあらば、ぜひ観に行きたい。
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この日は、上田映劇で上演後に「二瓶野枝さんによるアフタートークイベント」があった。
大人になって、「体動かしたいな」程度にダンスを習っている私には、ジャンルの違いについてさほど気にしたことは無いけれど、
時々放送される、ドキュメンタリー番組などで、「バレエ」の踊り手は、努力だけではない、持って生まれた身体が大きく影響されるのだろうなぁと薄々気がついてはいた。
バレエは美しく見せるもの。生まれ持った、首が長いとか手足が長いとか、股関節の開き具合とか、先ずはそこでふるいにかけられてしまう。そして、すべての条件を兼ね備えていたとしても、そのすべての人が夢をかなえられるわけではない。この映画の主人公のように。
地面から離れ、水鳥のように優雅に舞うバレエ。
脚を踏み鳴らし、地面を感じさせるコンテンポラリーダンス。
(※コンテンポラリーのカテゴライズは未だに定かではないかもしれないけど)
踊ることで世界が開けていく姿に、どんな試練もまた舞台に立つことで、踊ることで乗り越えられていくんだろうな、とそんな術を持っている主人公がうらやましくもある映画だった。
冒頭で大きな裏切りと挫折を味わった主人公に、
いつさらなるどんでん返しがくるのでは・・・
と期待してしまう私は、ちょっとばかり酸っぱい人生を歩み過ぎただろうか(笑)
誰かを陥れようとか、だまそうとか、
そういったことは全くない。
みんな優しい。人を蹴落としたり、競争したりしない。
原題の『EN CORPS』の訳、『体の中で』になるほどなと思う美しい映像と苦悩。
現代っぽい幸せな映画だな、と思った私はやっぱりなんだかスレているかもしれないな。
余談ですが、原題を書いておくようにしているのですが、みんな直訳じゃないんですね。不思議だなぁ。
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