ProQuest Season6 @Misteria
10/6 名古屋のMisteriaにて行われたProQuest(ROSドラフト)にて優勝しました。
ドラフトで優勝したフローリアンの構築論になります。
《EarthタッチRunebladeフローリアン》とでも言いましょう。
ドラフトにおけるフローリンについて
構築
まずROSドラフトにてフローリアンを構築時に心掛けている事があります。①Earthは取り過ぎない
防御値が低いため、腐解と回復以外はあまり取らない。
レア以下の腐解は《死骸の耕作》もしくは《絡み根の外殻》以外はフローリアンではそれほど強くプレイできないため、最悪腐解が0枚になってもいいメンタルでスルーする。
腐解が2枚以上取れてるなら10枚程度、腐解しないなら打点以外取らない。
②Runebladeは重視して取る。
Earthに比べて防御値3が多く、ファティーグ戦に強いです。
その分プレイアブルなカードは少ないです。
青Earth(防御値2)を取るぐらいなら黄Runeblade(防御値3)
③ライフゲイン、バフアクションカードを確保する。
対Wizardでは手札を防御に回せないため、多少テンポが悪くても手札4枚使いきれる様にする。
ヒーロー相性
アウローラ:有利
物理を主体とするアウローラに対し、ルーンブレードの防御値3が硬く
此方の攻撃は3コス7打点相当が多いため殴り勝てる。
ヴァ―ダンス:微有利
アーケンはそれほど火力が出ない為、ある程度のライフゲインで耐えきれます。
ライフゲインが少なかったり、手札を使いきれない様なデッキだと一方的にアーケンダメージで焼かれてしまいます。
オシリオ:不利
ウィザードカードの防御値が高く、中々打点を通せない。
ヴァ―ダンスよりアーケンの火力が高く、押し切られる可能性が高い。
名古屋の練習を通して、フローリアンよりもヴァ―ダンスが好まれる傾向を強く感じました。
(アース人気は変わらずだが、ルンブレカードが軒並み使いにくく、ウィザードに流れやすいのかもしれない)
ヴァ―ダンスが多くなるとオシリオがウィザードカードを食い合う形になるため、赤いWizardが不足=バースト力が出にくく、ライフレースに持ち込みやすくなります。
対戦レポート
PQへの参加者は12名
予選は6人ドラフト2卓→決勝は各上位4名での8人ドラフト
予選
使用デッキ:フローリアン
(フローリアン1名 ヴァーダンス2名 オシリオ2名 アウローラ1名)
1戦目 オシリオ 〇
2戦目 ヴァーダンス 〇
3戦目 ヴァーダンス 〇
卓1名のフローリアンだったので、腐解、回復、終盤の武器振り要員全て揃っているバケモノデッキです。実質SPである《秘術の種子//生命》が2パック目に1周して帰って来て、卓1だと確信しました。
このデッキは3-0して当たり前な内容です、言うことは特に無いでしょう。
決勝
使用デッキ:フローリアン
(フローリアン2名 ヴァーダンス3名 オシリオ1名 アウローラ2名)
1戦目 ヴァーダンス 〇
2戦目 アウローラ 〇
3戦目 ヴァーダンス 〇
ドラフト時、1-1ピック目から《絡み根の外殻》《収穫の季節》《高収穫》の強力Earthカードに選択を悩まされます。
《絡み根の外殻》は赤い腐解で、非常に強力なカードでしたが、フローリアンやヴァーダンスは必ずEarth4枚追放を達成する必要は無く、またウィザード対面で腐りやすい事を考えてスルー。
《収穫の季節》と《高収穫》はどちらも青ピッチからプレイしてそのまま武器が4点で触れるため、実質3コスト7点カードです。
《高収穫》は次ターンの打点強化で万が一攻撃に回れない場面になると腐ってしまうため、無駄になりにくくウィザード相手の延命が強力な《収穫の季節》を選びました。
1パックのピック中、やたら黄色のRunebladeをばかり見かけ、1パック終えたところ赤3、黄6、青1、装備1(無駄ピック3)という超黄色過多な配分になり、思わず困り顔…
ここで、黄色が多いなら2マナのアクションである《アークナイトの誓い》で誤魔化すという事を思いつき、見たら色構わず取ることを決意。
結果的に赤1、黄2、青2と大量に取っているのが分かると思います。
(そもそもフローリアンが2名で、引っ付きの悪いアウローラは取らないので流れまくるのは当然ですが…)
最終的には黄色がやたら多いものの、最低限の腐解2枚、回復、武器振り要員などフローリアンとして欲しい所はおおよそ抑えられるデッキとなりました。
1戦目はかなり物理寄りのヴァーダンスで、先手を選択しファティーグ勝ち。
2戦目のアウローラには後手を選択して重い一撃を一発入れてからのスタート。しかし《稲妻峡谷の導き》が入っており、さらに《卓越の閃光》で使いまわされ計3ドローを許しライフ4vs2とお互い後が無いライフレースとなりました。最後は《有利な立場》の条件達成してOverpower(凌駕)で貫通して勝ち。
3戦目再びヴァーダンスに対し、先手を選択し収穫の季節2枚張り+武器振りで上振れスタート。中盤までお互い物理を振り合い、互いに10を割るぐらいのタイミングでヴァーダンス側が途中からアーケン攻撃にシフト。腐解を2枚プレイできていたので《肥沃な土地(赤)》でライフを取り返すも、《エーテルの脈動//生命》を打たれ、《思考の保管(赤)》で再び打たれるかというとこでブロック要求級の攻撃を連打してファティーグで勝ち。
回復をしっかり取っていたこともありましたが、ヴァーダンス人気でウィザードカードを食い合ってくれたのでアーケンが激しくなく耐え切ることが出来る試合が多かったです。
回復の取れてるファティーグフローリアンが最強という思想が強く、それを構築して優勝できたのはとてもうれしいです。
ヴァーダンス人気という特性読みが当たったのは大きいですが、別の地域ではまた違ったヒーロー分布やLightningが成果を上げたりしており、世界大会に向けて傾向や環境はしっかり研究して臨んでき行きたいと思います。
GFの開封動画
アキネータークイズ形式でやるのが「ゲテモノ名古屋」チームのしきたりです。
最初のリアクションと最後ので色々察してください。
カード評価
ROSドラフトを練習する中で、自己評価が大きく変わったものを紹介します。
収穫の季節(赤)
1コスで置けるオーラである為、青ピッチで武器を振り、武器の強化条件も満たせるカードです。3点回復と4点打点になるので、3マナ7点のAAと同等の価値があります。
ROSの環境では、Wizardクラスのアーケンダメージが出力が遅い代わりに軽減されにくいダメージであるため、そのリーサルラインをズラせる回復は非常に重要です。また、Wizard相手はダメージを軽減しにくい=防御に手札を使えない場面が多いです。そういった時に続行持ちのアクションは、無駄なく手札を使える手段になるので重宝します。
黄色までは喜んで取れますが、青はそれほど重要視しません。青に関しては1点回復の中立《フィエンダルの印》の方が強いです。
アークナイトの誓い(青)
柔軟な対応できることから、ROSドラフトでのフローリアンで一押しのカードです。アウローラでは取りづらい為、見逃しても1周しても残っていることが多いです。
打点UPというよりは、ルーンエンチャントを作ってくれることが大事で、《ルーンレイジャーの群れ》に続行を付けたり、武器の条件達成が主な使い方です。
2コストのため、青ピッチからそのまま武器を振るといったことが出来ない為、テンポ面ではプレイアブルなカードではありません。防御値が3あるのでアウローラに対してはテンポを重視するヒーローに対してはブロックに回し、ウィザード相手は使えきれない手札の吐き先として使います。
武器とセットとして考えると、アーケンダメージ1点+武器5点の計6点分の火力として見なせるので、1:2交換が望めるファティーグ面に強いカードと言えます。ヒーロー能力が誘発した場合、アーケンダメージが1個余分に出るので計7点=赤AAとほぼ同等の価値と言えるでしょう。
アーケンダメージも重要で、最後の詰め能力が薄いフローリアンにとって貴重な守りにくい打点になります。
注意点はルンブレのアタックにしか乗らない事です。アースや中立には乗らないので、気を付けましょう。
肥沃な土地(青)
防御値2点のEarthカードの劣化に見えますが、対ウィザードでは貴重な回復カードです。
色による価値の違いが条件達成後の回復のみで、素の回復量が変わりません。青色は達成後も回復量がさほど価値が変わらないので、達成状況にかかわらず気兼ねなくプレイできます。
もちろん《森の果実》に比べたら弱いカードです。使いづらいRunebladeを取るよりも評価高め。ただし、アウローラやフローリアン相手には防御値の無さが響きやすいので、1枚あれば良いな程度に抑えましょう。
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