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いにしえの血が騒ぎ出す!蘇る太古の記憶 ~畑の厄介者の擬人化③ ギシギシ編~

畑仕事 本格始動の時期を迎え 早二か月。

農道では軽トラやトラクター、
早朝、夕方はSSがせわしなく行き交います。

これでも農業従事者は年々減っているはずなのですが。

“減る”ということはその技術を持つ人が居なくなる、ということ。

私たち現役の農業従事者にとり、急な手伝いが必要となった時、
頼める人が居ない状況は頭の痛くなる悩みです。


さて遡り、本格始動に当たってやることは山ほどあるわけですが、私はまず草刈りから手を付けました。
(↑あくまでも本格始動の際の話です。冬も枝の剪定などがあり、結局農家は
一年中何かしら畑の仕事をしています。)

畑内の移動の際、皆の足元の煩わしさを解消するためにその辺の整備をしておくことは地味に〝だいじだいじ〟。

乗用草刈り機に股がり、畑の中をぶいんぶいんと飛び回ります。

以前は夫が担当する仕事でしたが、ぶどう畑においては女性の方が向いているのではないかと実体験から感じます。

私は身長159㎝という 極めて標準的な体型でありますが、ぶどう畑には
ぶどう棚ーー 
蔦を絡ませ這わせ、茎や枝を伸ばして樹を広げ、果実を垂らして生育させる為の「棚」ーーが、
ワイヤーを張り巡らし、設置されています。

地面から2m、との想定で編み出されたもののはずですが、
ウチの畑の場合はそれよりも低ーーくなっている箇所があり、結構な範囲で
私の頭の天辺が少し出るくらいの棚の高さ、若しくは目線の少し上。↓

この画 高さ2mっぽいな💧
踏み台は必須です


低い場所を歩くときはですねえ… 大変なんですよ。

ワイヤーを縦横に張り巡らせ出来たこの一(ひと)マス、
…一辺当たり60㎝ぐらい(狭い所もある)ーーの、低い場所は
標準タイプの私ら夫婦はこんな感じにならないと歩けないんですが…↓

背の低い、義母や手伝ってもらっている親戚のおばちゃんなら移動もスムーズです

それでも、身をかがめて歩いているのに 不意に現れる樹の枝にゴンゴンと 
よく頭をぶつけています。

…気を付けてるんだけどな~。。。

ホント「えっ⁉」てぐらい 不意に枝が現れるんだよ移動中。

そういえば結婚式の時の写真。 

夫が斜めって写ってたけど、学生時代から畑の手伝いさせられてたからか、と
私も畑の手伝い始めてから納得したんですが、
ナゼかその写真では ぶどうに関する仕事をしたことも無い私の実父も斜めに写っており、永遠に謎な一枚となっているのでした。

↑宴会後、それでは新しい家族で記念に、と 撮った一枚


この「畑の中の移動は体をナナメにして」という姿勢は地味にムダに、体力を消費している気が無きにしもあらず。


話を戻し、草刈りは秋の収穫期にも行います。

その頃はもう ぶどうの実がなり、それが垂れ下がる中を走るわけですから
「この先に実がある!」と感知したら ヒョイヒョイと身を縮めたりして
それらを避けて走らねばなりません。

果実にぶつかる訳にはいきません。

つくづく小柄な人間の方が向いてるよなあ?と 思うわけです。   


昨今は燃料費も高くなっていますのでね…

〝もう、さすがに刈らねば、〟
というところまで生やしておきたい!というのが本音です。

そして伸ばした雑草らの中に やはり立派に育ったウマズイコがいます。
ウチでは〝ギシギシ〟って呼んでいます。↓

写真撮るの下手で

群れて生えているところもいっぱいあり、歩く者の行く手を阻む。

そして茎の太さ、強さ、しぶとさと言ったら‼︎

ぶどう棚を支える柱の横とか 刈りづらい場所に生えていたりもして
全くいやらしいことッ!

↑いやらしい「ギシギシ」。
知能有るんか?

ビーバーで刈るのも難しいかと。

しかし鎌で人の手で刈るにも大変過ぎる。

「まあまあ…
お漬物にでも出来れば どんなにかねえ……!」

てなことをブチブチと思いながらも、畑の中央にもっさりと陣取っていたグループを刈った時は気持ちいいんですがねえ


〝ヘイヘ~~イッ♪ ボキを刈ることが出来るかナッ?〟


今回予定している草刈り、全て終わらすには四日の日数が必要とみた。(←どんだけ溜めた…
まあ一日 フルで畑仕事に時間使えるわけではありませんので…)

イヤイヤやっててもつまらないので私も 
気持ちだけは若武者にでもなったつもりで栗毛馬を操るが如く、

「ハイヤーッ、 ハイヤアアアーーーッッ‼️」

と、
畑の中を駆け廻る。

機械音がうるさくて周りの耳に届くことも無いので 実はモノマネしながら歌も口ずさんでいたりする。

しかし姿、形は見えているので…



あー 思い出した、思い出した、半年ぶりに乗用草刈り機に乗って思い出した。

私時々、こういう姿で運転することが。


もしかするとそこらの農道をお散歩する人なんかが通りすがりにコレ見かけたら、


「ギャアアアーー ナニあの人ッッツ⁉️

畑の中で

イチモツ握りしめてナニやってんのッツッツッツ‼️⁉️」


なんて勘違いする人いるかな?てことに気付いたんです。



いや~~


双眼鏡でも無ければ見えまいに。
そんなコトは思われまいに。

とはいえ
一応 この姿勢の説明(言い訳?)をしておくと、

今日は水筒持って来るの忘れちゃったから途中でペットボトル買ったんです。

いつもなら ボトルカバーにカラビナ付けて
ベルトに引っかけておくんだけど、今日は忘れちゃったから

エプロンのポケットに 直にドリンクを入れるしかない今日は心許ないので、

一、股に挟んでおく。
二、運転中に時々、ポケット内に収まっているかを確認。 …してます。

いつの間にかペットボトルがポッケから滑り落ちて草刈り機が巻き込んだりすると大変で、
小石とか、飛んで来て落ちてる素材の何かーー←ビニール袋にだってヒヤヒヤしてるんですから。

草じゃないもの刈っちゃうと、

「ガガガガガガッッ⁉️」


って
機械がすごい音立てるんです。怒られてるみたい。

ヘンなモノ踏むと刃も傷みます。
ただでさえ丈夫な草の茎刈ってますのに… 特に夏草のなんて刈った時は
機械伝いの振動でその茎の強さがわかるというか…

〝ズウウウン…  ズゴココゴッ〟て感じ。
音っていうか振動。


そんな、
注意を払いながら遂行している草刈りではありますが、
先ほど話した柱の横に居るギシギシーー。


柱の土台はコンクリで固めてたりするから、草刈り機で近づき過ぎちゃいけないし、
特に畑を囲む柱たちの脚元には 畑の中央から雨で流されたりでやって来た小石らがゴチャゴチャと集まっていたりするので尚更、な場所ですが、
そんなところにもやはりギシギシは棲息しているのです。

柱 描いて無いけど↑
〝ヘイヘ~~イ、ボキをッ…♪〟 以下略

やめとけ。

誘いに乗ってはイケナイ、
機械にガガガっと怒られるかもシレナイ

わかってはいてもなんでしょう?このロック音。カチ。

「刈ってやる、仕留めてやるーーーー。」

太古の、狩猟時代の記憶が呼び覚まされているのか?

太古といえば 農業の手伝い始めてからお昼過ぎ めっちゃ眠くなります。

「陽の光に当たると 眠くなるものなんだよ」って 夫は説明しますけど、
もう昼寝ナシではいられない。

真夏の14時~15時頃なんて暑過ぎて仕事にならないから丁度良いんですけどね…

少し休んでから出掛けて行き、
日も長いので夕方遅くまで仕事をするのです。

夫が。



私は子どもの送迎とか夕げの支度とか ゴチャゴチャしたのがありますから
繁忙期前半は基本、午前のみのお仕事です。(っつっても13時くらいまでズレ込む…)

よっぽど忙しいときは別ですが。

後半戦の出荷の時期は午前、午後と仕事します。
私はコチラのスケジュールの方がキツイ…😓屋内であっても…


この、陽時計に従うような生き方も 非常に太古化してるというか。

そのつもりは無かったのだけど、自然に
身体の奥底で眠っていた記憶が呼び起こされてしまうのでしょーか。

あと さっきのイチモツ問題ですが、軽トラにドリンク置いとけば安全じゃん、という意見はごもっともなんですが、
理想は
30分草刈りで走ったら一休憩なので、それだとトラックの所まで水分補給に出向くのが

面倒くさい

        んで…


手元に置いておきたいんです。


30分ルールなんて守れてませんけどね。

刈り残しとか目に入ると さっきの狩猟魂じゃないけど
休むよりもそっちに気が行って 〝もっともっと〟って草刈りを
継続させちゃって
なかなか出来て無いですね。


もしかして赤い花だか実だかをつけるのと、そうでない種類があ…る?


もいっちょ↓

ぶどうの擬人化「巨峰」くんもお送りします。

↑巨峰クン
学生服のイメージ湧くんだよな~




ピオーネちゃんの擬人化と、お仕事内容のショート漫画を一年前から予定してて、上の巨峰くんも合わせた三つを同時upのつもりでいたんですがやれていなくて(いちねんもあったのに…)

今後も結局、
その二つの完成がいつになるのか予測出来無いので 
この機会に巨峰くんだけ上げちゃいます。


いや~~

まさに
予定は未定。


これでホントに終わりです。

長らくお疲れ様でした。

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ざっしー
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