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胃は痛いけど紅茶は飲みたい
私は胃が弱いので、定期的に胃痛や胃が張る感覚が訪れ、同じ傾向のものなら慌てず対処できるようになった。対処と言っても、寝る前と朝食後にそれぞれ別の胃薬を飲み、昼食は量を限りなく減らすことで、夜にかけて修復と適度な空腹を狙う、という荒治療みたいなものである。みなさんは病院に行きましょう……。
昨日から今日にかけてもそういう感じで過ごしていたのだが、めでたく現在は割と具合が良くなったので、紅茶を解禁してみた。
私は毎食後や口寂しいときにはよくティーバッグを飲む。夕食後から寝る前というカフェインを控えるべき時間帯に最もテンポが良くなり、1時間に1杯飲むことも少なくない。そんなこんなで消費量がすごいのと、単純に好みの問題で、普段は100袋で500円弱みたいな箱をがぶ飲みしている。
しかし、胃が痛いときは紅茶も中止せざるを得ない。カフェインは刺激が強いので、せっかく胃薬を飲んでも悪化してしまうことがあるのだ。数年前に大失敗してからは、『胃痛時の紅茶はダメ、絶対』をいつも心にとめて生きている。
とはいえ、いつも飲んでいるものが全く飲めないのは厳しい。シンプルな紅茶にもカフェインレス版はあるが、やはり何かが違うと思ってしまうので、普段用をそれに置き換えることも諦めてしまった。胃痛用に備蓄しようと時々思うのだが、胃が痛いとき以外は忘れているので、ほぼ買えたためしがない。
しかし、昨晩の私は思い出した。普通のカフェインレスは無いけれど、アップルルイボスティーがあるではないか。
いつだったか忘れてしまったが、何かの拍子に母が買ってくれたものだ。それこそ胃痛用だったのかもしれないし、品揃えの一環として、フレーバーティーを用意しようとしてくれたのかもしれない。母もおそらく理由は覚えていないだろう。それくらい前からあるし、いつもの100袋ボックスはその間に何度も世代交代しているはずだ。
既に開封されて久しいアップルルイボスティーだったが、香りはまだ残っており、心身ともにほっこりと温めてくれた。うれしくなってすぐに2杯目を淹れてしまった(そういうところだぞ)。
さて、ルイボスティーの力も借り、遂に紅茶解禁となった。解禁と言っても1日ちょっとしか断っていないのだが、想像以上に美味しくてびっくりした。しばらく飲まない期間を作る度、味わう感度が研ぎ澄まされる感覚になるのだが、今回も紅茶の旨味を舌が精一杯受け止めたようだ。
書いていて改めて思うが、これはやはりカフェイン中毒なんだろうな……。
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