理想を叶える炊飯器はありますか

新しい炊飯器を買いましょうということになり、なんとなく探している状態が現在進行形で続いている。


一度家電量販店に足を運んだのだが、二周ほどしてサイズ感のみ確認し、「今日はこの辺で勘弁してやろう」とばかりに帰ってしまった。すごそうなのがたくさんあったが、そのどれが私たちに合うのか（好み・予算等諸々）がピンとこなかったのである。北大路公子さんも炊飯器に悩むエッセイを書かれていたが、実際に我が事になると確かに……と思うのだった。


しかし、家電量販店での敗戦（認めちゃった）は、明らかにこちら側の準備不足に原因がある。行けばわかるさ理論でサイズのみを念頭に置いて出陣したので、機能についてはメモすべき点も不明だった。ということで、ここで「白米に求めること ～三谷乃亜版～」をまとめてみようと思う。

使うのは私だけでないが、自分の希望を明確にできるし、機能面もここで知ることができれば他の好みに対する提案も可能になるし（店員さんかな）、一石二鳥なのではなかろうか。では、早速始めよう。

①味：甘みが際立っている
みりんを入れて炊いたものが好きなくらい、白米にも甘みが欲しいと思うタイプである。素材の甘さを存分に引き出してくれる加熱法として「圧力IH式」というものがあるらしい。ビックカメラのHPによると、「内釜に圧力をかけて一気に加熱」するという。上位機種に多いとのことで、予算交渉が必要になるかもしれないが、ほぼ毎日食べるものなので思いきることも大事かもしれない。


②食感：固め
一方、程よい固さを楽しみたいなら「IH式」が良いらしい。少し水っぽくなっただけでテンションが下がりがちになる私としては「しゃっきりとした粒立ち」は大事な点だろう。仕組みとしては、内釜をIHコイル（細い銅線を渦巻き状に編んだもの）で発熱させて加熱するとのこと。コスパも良好なのが高ポイントだ。



圧力IH式かIH式か……加熱方法だけでも二手に分かれてしまった。まだ内釜の材質が残っているというのに！ なんなら材質の方が種類が多そうなのに！
いやいや、ここで少し落ち着いて、自分の好みをより詳しく挙げてみよう。

ある夕飯時に「今日のご飯、いつもよりも美味しいね」と言ったことがあったが、その日のご飯は昨日の残りをレンチンしたものだった。やっぱりな、と思った。昨日のご飯だということにではなく、『やっぱり冷蔵ご飯が好きよね』ということを改めて実感したのである。

冷蔵や冷凍後のご飯をチンすると、甘みが強くなる気がする。そして何よりもギュッとした食感。冷凍だと固まって箸で掴めちゃう～なんてこともあるが、それが逆に好きなのだ。

……炊飯器どうこうじゃなくて、お前はみりん入りのご飯を冷やしていればいいんじゃないか？

ともう一人の自分が言った気がした。

https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_ricecooker/index.jsp