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大寒波とホットミルク
大寒波とは聞いていたけど、こんなに寒いとは思わなかった。
昨日はまだそこまででもなくて、風もなかったから問題なく外を出歩けたのだけど、今日はちょっと次元が違いましたね。
今朝の時点でもまだ大丈夫そうで(雪は全然大丈夫じゃなかったけど)、このへんは意外と平和なのかなと思っていた。しかし、昼過ぎに買い物に行こうと外に出たところ、数時間前とは様子が違うことに気がついた。
空気が、刺しにきている……。
今シーズン1ではないかと思うくらいの冷気。風は強くないのに、全方向から極寒が押し寄せてきたのである。これは寒いな……と、ふらふらと車へと吸い寄せられた。しかし、歩いているうちに温まるかもしれぬ。帰りは荷物も持っているから、その分力を使って熱を帯びるはず……と、回れ右をして歩きだしたのだった。
結果、無事に帰れたけども、今日は車でもよかったと思う。
*****
今季に新調したアウターが優秀で、上半身へのダメージは最低限だった。しかし、冬用ブーツと春夏秋用スキニーでしか守られていない下半身が危機的状況になっていた。
寒さがずっと張り付いたままで、どれだけ足を動かしても離れない。しばらくするとチクチク、ピリピリし始めた。終いには太ももが膨張したかのような感覚になり、暑いんだか寒いんだか、そしてどこまでが太ももなのかわからなくなった。すると温度感覚の差なのか、お尻と足の境目あたりが寒さを主張してくるという摩訶不思議な現象も起きたが、私はそれらすべてを無視し、足を交互に動かし続けた。
帰りの序盤は風も強く、『買い物途中に遭難……』という言葉が浮かんだが、ここよりもっっっと寒い地域があるから、と己を奮い立たせた。手袋の中の手指は既に悲鳴を上げていたので、何度も五本指を中央に集合させ、互いに暖を取り合ってもらっていた。しかしそれでは足りず、結局後半はずっとグー状態だった。親指をしまうタイプの、本気の防寒グーである(?)。
帰宅してすぐに、ホットミルクを飲んだ。いつもはお腹が空いたときにしか作らないが、今は飲まないといけない気がする、と脳が指令を出していた。すごく自然にスッと身体の中に入っていき、本当に欲していたんだなと思うとともに、今日は徒歩じゃなかったなとちょっぴり反省したのだった。
歩いているときに何かが浮かぶことが多いので、そういう意味でも徒歩を選んだのだけど、寒すぎるときは『寒い……』と『遭難……』と『今日はあったかい汁物!絶対汁物!』くらいしか出てこないことを学んだ。でも困ったな、室内で運動しても何も浮かばないんだよな……。
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