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気長に、ズボラしつつ
一年以上ぶりに、お酒ラベルアルバムに新入りが追加された。
アルバムとは言っても、専用のバインダーを用いて、フィルムでしっかり保護……などではなく、小型のスケッチブックにラベルと軽い感想を添える、という手作り感満載のもの。
しかも久々に探し出したら、裏表紙がちょっと剥げていた。一瞬「そんな!」と思ったが、探し出すくらいの扱いをしていたのだから、むしろ中身が無事だったことを喜ぶべきだろう。
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カードやシールの類を集めるのが好きなので、ラベルも漏れなくその一つになっている。しかし、ラベルは当然ながら瓶にしか付いていない。350ml缶もほとんど買わない私が瓶に入ったお酒を買うのはハードルがかなり高く、たまーーーに飲むことがあっても滅多に無い機会だからとお気に入り(すず音)をリピートすることもあったりなんかして、アルバムを作成して四年は経っているはずなのに片手で数えられる程しか溜まっていなかった。
何度見返してもすぐに白紙が到来する状態に寂しさを感じ、「大事だけど、すぐに出せなくても良い」という立ち位置にさせてしまっていたお酒アルバム。しかし、しばらくの封印の時を経て今、新たな一枚が加わったのである(大袈裟)。
ついでに最初から見てみたのだが、ページを開くたびに当時の記憶が朧げに出てきた。お酒自体のことや、買ったときのシーン、その銘柄を知ったきっかけの出来事など、覚えていることはそれぞれバラバラだが、ラベルたちはそれらを呼び起こすきっかけになってくれた。記録、大事……。
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実は、開いたときにハラリと落ちたものがあった。まだ貼られていないラベルとそのお酒の感想を書いた裏紙。外身だけでなく中身もズボラな扱いだったことを数年越しに見せつけられてしまい、数秒間その場に立ち尽くすなどした。やりたいけど面倒だったんだね……君の気持ち、わかるよ、今もそうだから……。
そんなわけで、数年越しにそのラベルについても記録したのだが、裏紙メモなので断片的だったり気持ちを口語で書いていたりしていて、細かいことを覚えていない今の私は『そうなんすね……』とどこか他人の記録を見ているようでなかなか楽しかった。
将来のちょっとしたサプライズ(ではない)のために、敢えて挟んでおくのもありなのかもしれない(なしです)。
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