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冷えたご飯が好き。


最近、夕飯は冷えたご飯を食べている。


お弁当を作る関係で朝に1合炊くのだけど、まるまる使い切れるわけではない。その余った分から私の夕飯分を確保しているのである。


だとしても、チンすればいいじゃないかと思うかもしれない。しかし私は敢えてしない。むしろ冷蔵庫でキンキンに冷やしておく。


だって、冷えたご飯が好きだから。


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高校の修学旅行で、旅館のお弁当が夕飯だった日があった。

ふつう”お弁当”と想像するものとは比べ物にならないくらい豪勢で、私は結構テンションが上がっていた。しかし今となっては、同室の友人たちがあることについて共感していたことしか記憶に残っていない。



”冷えたご飯が嫌”



この言葉を聞いたとき、私はかなりショックを受けた。今でこそ冷やご飯苦手勢がいる(というかそっちのほうが優勢?)のはわかっているが、当時は知らなかったのだ。なんならおかずも冷えてていい派だし。



なのでコンビニやスーパーのお弁当も基本温めず、「絶対温めろや(大意)」と書いてあるものは渋々レンジに入れている。カレーやドリア、丼ものは例外として、白米+おかず的なものという構成の場合はそのまま食べたいのだ。



以前お気に入りのお弁当を試みに温めたところ、おかずもご飯も”ふわっほろっ”とほどけた感じになってしまったことがある。

温める勢のみなさんにとってはそれがいいんだろうけど、私にとってそれは好きな部分が根こそぎなくなってしまったことを意味した。そのため、ずっとコレジャナイ感を抱きながら食べた苦々しい経験として記憶されている。以降、なおさら温めに慎重になったのは言うまでもない。



ギュッとした食感、凝縮されたような甘み。これは冷やご飯でなければ味わえない。冷やしすぎて塊のようになることもあるが、それもそれでアリだ。冷凍ご飯をチンしたときにありがちな角張った感じも昔から好きだし、硬いのがいいのかもしれない。

以前作ったミョウガ味噌も、冷やご飯にのっけたら最高だった。セブンイレブンの大葉味噌おにぎりを思わせる雰囲気があって、久しぶりに白米を食べるのが楽しみになった。今は市販の漬物がお供要員になっているが、それもまた合うし、究極何もなくても食べられてしまう。それが私にとっての冷やご飯なのである。


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そういう思考回路で生活しているため、毎朝作るお弁当も”そのまま食べる”ことをうっかり前提にしてしまう。

そのため、以前にんじんの酢の物を作って不評を買ったことがあった。そのメニュー自体が苦手だった可能性もあるけど、冷えた状態で食べる前提の味付けにしたのも問題だったのではと思っている。




ご飯もお弁当も温めたい派がいる、学校でみんながそのままの状態で食べていたのはレンジがなかったからにすぎない、ということを肝に銘じて生きていきたい。



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三谷乃亜
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