急に降ってきた楽しい時間

以前の職場で一緒だった女性と約一年ぶりに再会し、二人でお食事をすることができた。

数か月以上、タイミングを計りかねて連絡すら全然取り合えていなかったのだが、数日前に彼女がLINEをくれたのである。どうやら最近スマホを替えたようなのだが、その影響なのか私のアカウントがトーク画面に出てこず、ホーム画面の「友だち」の欄から見つけたものの、この数か月の間に私がアカウント名を変えていたため混乱してしまったらしい。ごめんなさい……。

しかし、アイコンの雰囲気（これも以前とは変えている）で、たぶんそうだろうと思ってくれてトーク画面を開き、事なきを得たという。全然違う雰囲気のアイコンにしていたときじゃなくてよかった……というか色々変えすぎなのよ自分。

久々のやりとりだったため、お互いかしこまった雰囲気のトーク画面が続く。結局、待ち合わせ場所に行く寸前までそのトーンはほぼ変わらなかった。

嬉しさの中に緊張も交じりつつ向かったが、先にいた彼女が手招きしてくれた瞬間、緊張はどこかへ消えていった。懐かしさもある一方で、一年の空白なんてなかったんじゃないかとも思える不思議な感覚。以前と同じような距離感で、実際にはあった一年の空白を埋める作業（近況報告会）が開始されたのであった。

もう、すごく楽しかった。そしてすごく食べた。少なくとも、ここ最近の五倍以上は食べた自信がある。自他共に認める小食な私では通常あり得ない量だが、彼女によそってもらい、話を聞き、「これは乃亜ちゃんの分ね」と言われ、私が話をし……としている間にすべての料理が二人の胃へほぼ平等におさまっていた。というかお世話させすぎなのよ自分。


短い時間だったが、別れた後も楽しさの余韻が残る、素敵な時間だった。
明日から、また頑張ろう。

向こうもそう思ってくれていたらいいな……。