諦めが悪い人の再挑戦（ｎ回目）

ご存じの方も多いかもしれないが、私は手芸を趣味の１つとしており、その中で得意としている……というか向いているのは布を針と糸で繋ぎ合わせる類のものか、布に針と糸で何かしらの絵を描く類のものであり、一方で長年の天敵となっているのは毛糸で立体物を作る、いわゆる「編みぐるみ」である（一文の長さよ）。

編みぐるみは数年前に初めて挑戦した際にいくつか完成させることができて以来、久々にやろうとしては失敗し、肩凝りと腕の痛みのみが残るという虚しさを繰り返している。女の子とクマを作れたのは、やはりビギナーズラック（？）だったのかもしれない。

しかし、この天敵の嫌なところが、失敗した直後は『やっぱり編みぐるみは向いていないからやめよう』と思うのに、しばらくすると『いや、今度こそうまくいくのでは……？』と淡い期待を抱かせるのである。って責任転嫁してみたが、まんま私の問題でした。喉元過ぎれば何とやらといったところである。

ということで昨日、最近手に入れたおまんじゅう型の人形（？）に着せるものを作るべく、凝りもせず毛糸を手に取ったのだった。

そして、できたのがこれである。

ええと、できませんでした。

本来は、平らな円形がなだらかにカーブを描き、帽子のような形になるはずなのだ。しかし、どんどんクネクネし始め、頑張って伸ばしても全く言うことを聞かなくなってしまったのである。これじゃ着るどころか、座布団にもならないよ。

穴が空くのを恐れるあまり、編まなくて良いところまで編んでしまったのだろうか。あるいは、提示されていた毛糸よりも細いものを使い、勘で編み数を増やしたのがマズかったのだろうか（それだよそれ）。できないうちは作り方の通りというのがセオリーなのに、本当に完成させる気があるのかこの人は。

ということで、昨日の反省を生かし、太めの毛糸と太い毛糸用のかぎ針を購入してまいりました。なんだか引き返せなくなってしまっているが、規定の毛糸とかぎ針で規定通りの編み数で再挑戦してみようと思う。

できなかったら……これまで通り、箱にそっとしまっておくだけさ。