門前払いより切ないやつ

前日から楽しみにしていたスイーツを目当てにカフェへ向かったところ、テイクアウト限定の日だった。

入店して数歩で飛び込んできた「close」の文字。
その後、1週間で唯一の曜日に来てしまったらしいことを知った。

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私は定休日や臨時休業といったタイミングに出くわしやすい。

定休日に関しては私の落ち度ではあるものの、臨時休業に関しては慰めてほしい。え？　SNSで発信しているパターンもあるじゃないかって？　それは、まあ、そうなんですけど……いやでも意外と更新止まっているお店もあるし、事前確認で万事解決できるわけでもないというか……

しかしネット情報のみで知ったカフェを目指した云年前、ナビが示した位置でショベルカーが腕を振るっていたこともあるので、やっぱり慰めてほしい。跡形もないのは清々しくて、さすがに笑ってしまったけど（前向きな閉店であれ、と願う）。

このように、自分で招いたり招かなかったりする不運が定期的に起こる。そのため、入店できないのはデフォルト、という心積もりが常に薄っすらできている。

しかし今回はそれが災いした。入店できたことで、ほぼ勝ち確だと安心してしまったのである。私が苦手とする混雑問題は残るも、駐車場の余裕ぶりから見て大丈夫だろうと高を括っていた。

無事入店できたにもかかわらず、今日は何があっても食べられない。そんなことがあっていいのか！

？？：いやいや、これは臨時休業でなく定休日じゃないか。検索したら……ほら、「〇曜日はイートイン定休日」って書いてある。君は、一般ユーザーの美味しそうなスイーツ写真を見たあと、公式のメニュー画面で現在も提供中かどうかチェックした。その流れで営業情報もチラ見すればこんなことには……

うるさいうるさいうるさい！　お店自体が営業している日なのは知ってたから！　お店がやってるなら、カフェもやっていると思うじゃん！……うわーん（あーあ、泣いちゃった）。

門前払いより、一度握ってもらえたかと思った手を離されるほうがショックが大きい。

そんな悲しみの学びを得て、店をあとにしたのだった。