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満を持してのスムージー
夏は冷所を求め、休日は家を脱出していた。
そんな日々も終わりを告げ、身体的危機による外出がなくなった秋は一瞬で過ぎ去り、今は暖をとりに街を彷徨っている。
楽しい時間は早く過ぎ去る……というのは世の常だが、それにしても秋、短すぎたよね?
退勤時間、本当にそれで合ってた?
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避難場所の定番は、大きめの商業施設と図書館。
ドアをくぐるたび、助かった……という気持ちになる。夏場の軽い運動場所としてショッピングモールが話題になっていたが、冬場もまたしかりだろう。
図書館は探し物がある場合、結構縦横無尽に動く。
目的がはっきりしている分、ぶらぶらと歩くウィンドウショッピングよりもきびきび動く。そして私は探すのが下手なので、うろうろも加わってくる。きびきびしながらうろうろしている。傍目から見るとのろのろかもしれないけど。
そして、やはり図書館では足音や服が擦れる音はなるべくたてたくない。よって全身に力が入る。
さらにダメ押し、設定温度が高め。ここまで好条件が揃うと、超絶寒がりの私もホカホカである。
夏場はこの設定温度の高さが逆に仇となり、さらにここ数年はマスクを着けている関係上、なおさら足が遠のきがちだった。設定温度間違ってるよ!と夏中叫んでいたのだが、暖房が手放せなくなった途端、もう通いまくりである。ありがとう……!と絞り出すように叫ぶ日々である。
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体がホカホカになったあとは、冷たい飲み物や食べ物が美味しく感じられる(え?)。
誤解なきように言っておくが、さすがに暑すぎちゃったから、身体を冷やそう……というわけではない。そんなすぐに私の身体が限界点まで温まるわけないじゃないか。舐めるなよ(??)。
そういった”手段”的なことではなく、もっと切実な気持ちで冷たい飲食物と向き合っている。今の状態ならゴーサインが出せる、飲んだ後も凍えることはないはず……といった具合に。
冬場のアイスドリンク・フードとは、いつもギリギリの戦い。ドア・トゥ・ドア店舗の場合は、長時間ドライブ or 車内をガンガン炊きにしなければ心許ない。
そんな状態なのもあって現在シェイクからも足が遠のいているが、先日はホカホカ達成により、スムージーを飲むことに成功した。数ヶ月前からずっと気になっていたやつだったのでハッピーな気持ち。
数ヶ月前なら寒さを気にせず飲めたとも言えるが、暑い日々はシェイクで忙しかったのだ。スムージーかシェイクの2択ならシェイクにしてしまいがちだから……。
ダブルベリースムージー、甘酸っぱくて美味しかった。きびきびうろうろしてホカホカになったあかつきには、またグビグビ飲みたいものである。
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そういえば、「ダブルベリー」という表記をしっかり見ていたにもかかわらず、何と何の2つなのかをまったく考えていなかったことに、飲み始めてから気がついた。もはや「美味しいビタミン」としてしか捉えていない。
最近、「無理なく摂れる栄養」を探しすぎているきらいがある。
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