暴走ガチャガチャをやってみた

「まさか、暴走？」と書かれた黒い紙。

その前に人がいたのを見たことがないが、それなら自分が1人目になればいいのだ。


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黒い紙に白と赤の文字。側面も紙で覆われていて何が入っているかわからなくなっている。価格は100円。そんなガチャガチャを見たことがあるかたもいらっしゃるのではないだろうか。

入れ替え時期までに売りきれなかったものを集約し、1つにまとめたと思われる。つまり人気シリーズが入っている可能性は低い。しかしこういうブラインドものにワクワクしてしまう自分がいて、ずっとやってみたかったのである。

欲しいものが確実に入っている（けど当たるかわからない）300円は渋るのに、欲しいものはたぶん入っていない100円はいいのか。その100円を貯めて別のものを買ったほうが良いのではないか……と悩み続けていた。しかし何事も経験である。それに最初から入っていないとわかっているなら悔しさもないしムキになることもないだろう。

ということで、100円玉を握りしめてガチャガチャコーナーへ向かったのだった。

これは……？

その場では見ないようにして、家に帰って初めてカプセルから透ける中身を目にした。その瞬間私は「あっ」と呟き、思わず苦笑いしてしまった（ごめん）。

タコの足みたいなの出てきた

渋いフィギュアやストラップが出てくるんだろうな、と予想しながら帰宅したのに、謎の吸盤が出てきてしまった。

いや、これにも企画書を作ったり工場の生産ラインの計画をしたり、そして資源を消費してわざわざ生産したという背景があるはず。それにこの吸盤でテンションが上がる人もいるだろうから、出てきて「しまった」なんて言いかたは良くない。

ただ正直に言わせてもらうと、私のテンションは上がらなかった。そして付属の紙だけでは何をするためのものなのか全くわからない。

メーカーのTwitter、Instagram、そしてYou TubeのQRコードが付いていたが、残念ながら私のスマホにはQRコードリーダーアプリがない。とりあえずInstagramで商品名検索をしてみた。

公式なら商品名にハッシュタグをつけて発信しているだろうと踏んだのだが、一般ユーザーとガチャガチャを置いているお店の投稿が数個引っかかるのみ。そして唯一の一般ユーザーは使い方に戸惑っているようだった。

ということで出番ですよのグーグル先生。先生のご教授により判明したのは、コップやスプーンを持ち上げたり腕に巻きつけたり、感触を楽しんだりするものらしい。どうしよう、今のところ活躍できるシチュエーションが見つからないぞ。

結局、まだ袋から取り出すことができないでいる。実際に触ってみることで使い道が開けるかもしれないが、無駄に手垢をつけるだけになりそうで怖いのだ。子どもがいれば喜んでくれただろうな……残念ながら知り合いにもいないのだけど。

暴走ガチャガチャはなかなかスリリングな代物だった。また魔が差したらやるかもしれないが、基本的には貯金にまわそうと思う。