ナナズグリーンティーのモンブランには「和」が詰まっている
先日の遠征の主目的は、もちろん文学フリマ札幌関係。しかしその裏で「絶対に食べなければならない」と心を燃やしていたスイーツがあった。
みなさんは、ナナズグリーンティーでかぼちゃパフェが出ているのをご存じだろうか。
実は、ナナズグリーンティーが前から好きでして(突然の告白)。
ナナズの魅力としては、
抹茶ラテがしっかり苦い
(①により)ソフトクリーム等との相性が非常に良い
和パフェなのに白玉無しver.がある
白玉枠の生チョコ(ほうじ茶・抹茶)が非常に美味しい
丼メニューのヘルシーさとボリュームがちょうどいい
といったところだろうか。特に生チョコは一度食べたら虜になるパワーがある。お茶感が濃厚なのよ本当に。
今回のパフェに生チョコはいないが、かぼちゃはすべてをカバーする全知全能の神なので恐れることはない。美しい姿を目とスマホに焼きつけ、ナナズに感謝を捧げ、舌を研ぎ澄ませて食べるのみである。
まず始めにスプーンをつけたのは、形が残っているほうのかぼちゃ。「しっかり甘く煮た姿」である。
クリームや餡に変貌した姿も大好物だが、このくらいの加工だとどう転んでもかぼちゃが味わえるのが嬉しい。
それに「甘く煮る」という加工は簡単なようで自分ではできない(糖分が可視化されるから)。そのため、こういった蜜漬けは外食等ならではの楽しみでもあるのだ。
外部の甘みが足されつつ素材感も健在。自分でよく作るレンチンや粉吹きよりはお菓子っぽさがありつつ、栗きんとんよりは野菜寄り。
かぼちゃスイーツをいただくときは毎回「色味要員で終わらないか」という危惧があるので、こういう要素があるだけで安心感がある。ビジュアル面でも確実にかぼちゃであることがわかるのもポイントかもしれない(マンゴーやさつまいもと色似がち)。
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そして私が大好きなクリーム部門。モンブランパフェというからには、マロンクリームのかぼちゃ版といったところだろうか。
……あれ、めちゃくちゃ餡子だ。洋風クリームじゃないだと……?
事前に詳細を見たつもりだったが、本当に「つもり」だったらしい。かぼちゃに対して生き急ぎすぎだぞ。
角切りを口にした後であり、そしておそらく私のかぼちゃ味に対するハードルが高くなっているせいで、どれだけ神経を集めても「美味しい餡子」にしか感じられない。
しかしこれは公平な判定ではないはず……と、目の前で抹茶フローズンを飲む母に確認を求めてしまった。こういうときは母に助けを求めがち。なぜなら私より舌の性能がいいから。
彼女は餡子が苦手なのだが(ごめん)、一般的なそれよりも大丈夫だったらしい。クリーミーさがあって、洋風な餡子という印象。味に関しては「かぼちゃだと言われているからそんな気がするけど、あまりわからない……」とのこと。
この感想も一個人のものなので絶対ではないが、参考にしていただければ幸いである。
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ちなみに、最下層のほうじ茶ゼリーもさっぱりしていて美味しかった。抹茶ラテ同様甘みはかなり控えめ、かつ大きめにカットされているのでブルンとした質感を味わえるのも良い。
ゼリーは通常メニューでも味わえるので、食べたことがないかたは「ほうじ茶生チョコレートパフェ」をご賞味くださいませ(※白玉パフェもあります)。