
バージンヘアからの卒業
初めて髪を染めた。
大学生のときから染めてみたいと思いつつ、髪へのダメージやらその後のメンテナンスやらが気になり、できずじまいで卒業してしまった。そもそも美容院に行くハードルが高く、美容院に行けたのも4年間で1度だけだったので染める以前の問題な気がしなくもないが……。
(ずっと伸ばしてみたり、切りたい衝動に駆られたら自分でハサミを持ったりしていたよ! 今回担当してくださった美容師さんからは「すごいですね!」と驚きと呆れも混ざっていそうな感想をいただいたよ! でもそこそこ揃っていたみたいだからセーフということにしておくね!)
大学生の方がカラーバリエーションも自由に選べただろうから、後悔がないとは言えない。しかし、今だから染められたとも思うのである。
おとなしい、まじめ、人見知り(内弁慶)、心配性という内向的性格の見本市だと自負している私だが、それを見た目でも表してしまっているものの1つに髪型がある。
黒色で、アイロンもワックスも使わない「ありのまま」なスタイリング。無駄に良い雰囲気で言ってみたが、端的に言うと「野放し」である。痛まないように気を遣ってはいたが、お洒落への気遣いは足りていなかった。
もちろん、黒髪も大好きだ。それを活かしてカッコよさや可愛らしさを出している人も大勢いる。しかし、私の場合は自身の幼さを表出させ、あるいは自らに再確認させ続けているともいえた。
色々なことが重なり、しんどいなあと思っているとき、友人が「髪を染めてみたら?」と勧めてくれた。そして一緒にヘアスタイルを探してくれたのである(優しい)。
これまでも髪を染めようか悩んだことはあった。しかし、「今すぐ予約したい」と思ったのは今回が初めてだった。
見た目を変えただけで全てが好転するわけではない。しかし、「染めた」という行為が自分の活力になる気がしたのである。
初めてのカラーリングに加えブリーチもなし、さらに職場の規定も確認しそびれたため、「もしかして染めた? いや、光の反射?」くらいの控えめカラーに落ち着いた。それでも私は嬉しかった。もう少し明るくしたいかも、と未来の楽しい予定を考えられたのは大きな副産物だった。
身体の内側を整えて心身の健康を得ることも大切だし、大前提でもある。
私はそのことばかりに気を取られていたが(なお、できてはいない)、これからは外側を整える気持ちも同じくらい大切にしよう。
外側で引っ張り出した生命力に内側が呼応する
当たり前のことかもしれないが、新鮮な気づきだったので記念に記しておく。
ああ、友人に披露する日が楽しみだな。
いいなと思ったら応援しよう!
