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寝るときの楽しみ
入眠までに時間がかかるタイプなので、寝ることに対してあまりポジティブなイメージを持っていなかった。
何もしなくても咎められないという意味では気楽な時間とも言える。しかし、眠れないときは冴えた目のままひたすら横になり続けないといけないのが苦痛で仕方がない。
睡眠は肌にも良いしカロリーも消費できるから、寝たほうがいいよなとは思っている。つまり、私にとって睡眠とはほとんど義務。
「もう何もしたくないですー」というときは逃げるように布団に潜り込むが、だからといって眠れるかというと話は別。睡眠が趣味の人はいいなあと思う。食べることが好き、よりも太らなそうだし(そこ?)。
しかし最近、就寝時の楽しみができた。
それは「寝入りそうなときの、意識が遠のいていく”ふわあっ”とした感覚」である。
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眠りにくいなあと思う日が以前よりも増えたため、少し前からやっと対策を講じ始めていた。
それで、今のところ効果がありそうな感じがしているのは、
・21時以降はカフェインを摂らない
・22時前後にホットミルクを飲む
・寝るときはゆっくり呼吸する
である。
上2つはプラシーボ効果も多少あるかもしれないが、最後の呼吸に関しては結構勝率が高い気がする。
私は時間にかかわらずなんとなく息苦しくなることがあるのだけど、それは呼吸が浅いからでは、ということに気がついた。集中したりストレスがかかったりするとすぐに呼吸が疎かになるらしい。
なので最近は酸素が足りなく感じると「ああ、やばいやばい」と深呼吸するようにしている。それで収まるかは五分五分だけど(ダメじゃん)。
ということで、寝るときは常に深呼吸くらいの深さとスピードを心がけるようにしてみた。
眠れる呼吸法として有名な”4-7-8呼吸法”も試してみたのだが、7秒間意識的に息を止めるのがどうにも苦しく断念。なのでシンプルに同じだけ深く吸って吐くのを繰り返すことにした。
といいつつ、気が向いたときには7-4-8くらいの感じでやってみたりしている。時間を変えると無駄に息を止めてるだけになるかもしれないが、プラシーボもあるかもしれないからね。
深呼吸法を始めてから、心身が落ち着いていくような感覚になることが増えた。そして、あの”ふわあっ”が脳内に広がったのである。あ、今意識飛びかけてる、みたいな……もしかしてサウナの”整う”ってこういうことなのかな(やったことないけど)。
今までは「気がついたら寝ていた」というONとOFFのスイッチだけでしかなかった。しかしONとOFFの間をつなぐ道=”ふわあっ”ができ、眠りの世界へ着実に進めているのがわかるようになったのだ。
残念ながら、毎日それができるわけではない。永遠に冴えっぱなしで、結局寝れたのかどうか判然としない日もある。しかし『今日は意識が遠のけるかしら』という楽しみができ、以前よりも前向きに布団に入ることができるようになったのは大いなる前進だろう。
ただ、楽しみにしすぎると遠足の前日状態になって失敗するのだけど……加減が難しいなあ。
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