見出し画像

巾着の中に飴ちゃん


先日、好きなキャラクターがプリントされている巾着(公式グッズ)を偶然見つけ、値段もかなり良心的だったので即購入した。

巾着なら何かにきっと使えるはず……とかなんとか理由を付けながらレジへ向かったのだが、たぶん非実用的なものでも『いや飾るし!』『たまに見返すし!』などとゴリ押していたと思うので、理由を捻りだした意味はほとんど、無い。



とは言え、使えそうと思ったのは事実なので、使う方向で考えたい。汚れたり壊れたら勿体ないという気持ちもあるが、アクリルスタンドや缶バッジなど、他のグッズは持ち歩きするのが難しい(できるけど、自分がしっくりくる形を未だに見つけられていない。本当は持ち歩きたい)。巾着なら、それ自体の用途が比較的明確なので、何とかなるかなと思ったのである。



あれから数日が経過した今、巾着はピーチ味の飴を入れられ、机の上で所在なさげに横たわっている。



******

話は再び数日前に遡る。

持ち歩くという前提は決定したものの、中に何を入れるのか問題が発生。今使っているポーチの中身を入れ替えようとしたが、マスクがぐしゃっとなりそうだし、なんだかしっくりこない。

巾着を使うために小物を増やすのも、本末転倒な気がするし……。カバンの整理は苦手なはずなのに、いざ収納グッズを手にすると困るというのはどういうことだろうか(だから整理下手なのでは)。


母に整理整頓……じゃなくて巾着の使い方のアドバイスを求めたところ、「飴ちゃんを入れて道行く人に配る」とのことだった。ご時世的に難しいし、そうでなくても非社交的な私には実現性0%と言ってよい。しかし、後半は置いておくとして、飴入れとして使うのはアリかもしれない。1袋分は余裕で入ると思う。


先程の会話をした後も、しばらくは何も入れられることなく、机の上にポツンと置かれていた。そして机が目に入る度、『かわいい……』と『使いたいのは山々なんだけどな……』という思いが交錯するのだった。



しかし、重い腰を上げて部屋の片付けをしていた際、遂にその時が来たのである。

と言っても大したことでは全くなくて、近くにあった飴入りの缶に別のものを入れたくて、中身をそのまま移したのだ。



母にとっても冗談込みの提案だったと思うが、それ以降、その巾着に飴のイメージが自然と付加され、飴を移したいと思ったときにすぐ思いついたのが巾着だったのである。


会話の力ってすごいなとか、母の言葉は特に残りやすいのかもな、とか思いつつ、次のステップとして机の上からの脱却を図りたいところだ。


いいなと思ったら応援しよう!

三谷乃亜
最後まで読んでくださり、ありがとうございます(*‘ω‘ *) よかったらスキ・コメント・フォローをお願いします! もしもサポートをいただけるのなら、私が気になっていた食事やおやつを食べる金額に充てさせていただき、記事にしようと思っています✏

この記事が参加している募集