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結局、ニュアンスで会話する


飼い猫の言葉を知りたい!という気持ちは、多くの愛猫家が抱いているのではないだろうか。昔から翻訳機が発明・販売されているので、たぶんそういうことなんだと思う。実際、十数年前の実家にも手のひらに収まるほどの小さな翻訳機があった。しかし、それを使いこなすことなく、おさらばしてしまった。理由は【間に合わない】から。


①猫が鳴いているのに気づく
→②機械のスイッチを入れる
→③猫に近づける


この3ステップの間に、猫は突然変な動きをした飼い主を怪訝に思い、静かになってしまうのだ。最初からスイッチをオンにしていれば良いのだが、そうなると猫のタイミングが来るまで握りしめていないとならず、それはちと面倒……(個人の感想です)。



それから随分と月日が経ち、スマホが翻訳機になった。翻訳アプリの登場である。私は過去の経験から、もうそういうのはいいかな、と思っていたのだが、母がアプリをダウンロードしてることを知ると試してみたくなるのだった。コミュニケーションがより円滑になるならそれに越したことはないじゃない……。

さて、ここで問題が一つ浮上した。【間に合わない】問題ではない。いや、スマホだとロック解除という工程が増えるので、従来と同じ方法だと更に難易度が高くなっているのだが、それはこの際置いておく。翻訳する側ではなく、される側の問題だ。



今いる猫は、あまり鳴かない。



最初の頃に比べると鳴くようにはなった。しかし全体的に声量が乏しく、かなり高い。歴代の猫は「なおーん」とメゾソプラノで鳴いてみたり、違う部屋にいても聞こえてくる声だったことを考えると全く新しいタイプなのだ。

それどころか、最近は無音で鳴くという技術(?)も積極的に利用してくる。実際は声を出しているのかもしれないが、残念ながら私にはわからない。超音波でも出しているのだろうか。


何かを訴えようとしている目で口をクワッと開け、それによって眉間に皺が寄るという形相で超音波ボイスを出す猫氏……。いくら性能が上がったとはいえ、これを果たして翻訳してくれるのか怪しいところだ。



しかしその表情からして、すごく罵っていることが判明したら立ち直れなくなってしまうので、わからなくても良いのかもしれない。

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三谷乃亜
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