決戦は日曜日

先日、オリオンビールで出しているチューハイのWATTAを買った際、せっかくならとビールもお迎えしていた。今までビールは美味しく飲めたことがないが、勢いってあるじゃない！

ビールが苦手な理由としては、穀物系の香りである。良さを結構否定している気もするが、味の苦さよりも麦感が立ちはだかるのだ。それが本当に麦の香りなのかはわからないが、私はそれをずっと麦または麦感、と呼んでいる。

最後に飲んだのは数年前。春か秋限定のビールに一口挑戦したときは、麦が鼻と口を一気に席巻し、しかめた顔がしばらく戻らなかった（母に滅茶苦茶笑われた）。

そのため、「とりあえずビール」の波には一度も参加できたことが無く、専らレモンサワーやらカシスソーダ。好きなので無問題だが、隣や向かいで美味しそうにグビグビ流し込んでいるのをちょっと羨ましく思うこともあった。

しかし、好みは急に変わることもある。数年でそんなに変わるか、とも思うが、それは己の進化を信じたいところ（？）。それに、オリオンビールはあっさりしていて、苦味が少ないという前評判もネット上で入手していた。暑い気候にぴったりとのことだが、ビール初心者にもうってつけな気がする。

実際どうだったかというと、飲めた。３口くらいだけど、あとチョコも挟んだけど、美味しく飲めたのである。やったあ！！ 嬉しい！！！！！！！！！１口目で顔が中央に寄ったあの頃に比べると雲泥の差だ。

前評判通り、あっさりした味わい。チューハイに比べて、口から喉へすぐに送られる感覚があり、その間が一番美味しかった。だからビールは一気くらいの勢いで一口目を飲む人が多いのかな……となんとなく思った。しかし、「喉越し」というよりも口の中で流れていく感じがお気に入りなのだけど、それとこれは別なのかしらん。

後味の麦感も薄めな気がする。全然大丈夫かも、と思って次飲むと「いや、ちゃんといますよ！」と主張されるのでびっくりするのだが、つまみとしてチョコを１粒食べればもう一口飲みたくなるくらいの良い塩梅だった。

これなら、何かと割ればもっと飲めるのでは……？ という可能性が見えてきた。しかし悲しいことに、オリオンビールはいつも売っているわけではない。ということで、この可能性を飛躍させて、他のビールでも割れば飲める説を立ち上げた。

ビールカクテルはレッドアイしか思い浮かばなかったが、調べてみると予想以上にたくさんある。その中でもシャンディガフは聞いたことがある名前だし、ジンジャーエール割りということで俄然色めき立った。

二十歳になってすぐのバイト先の打ち上げで店長か先輩に教えてもらい気に入ったカクテルがオペレーター（白ワイン×ジンジャーエール）だったし、キティ（赤ワイン×ジンジャーエール）もワインが濃すぎなければ美味しく飲めた。居酒屋でもジンジャーエールは注文しがちだし……ってそれはもはやただのジンジャーエール好きだが、この流れでいけばビールもいけるのではなかろうか。

と言いつつ、今家にあるのはコーラなので、とりあえずそれで試してみよう。コーラ割りも書いてあったし、相性は良いはず。レッツ・チャレンジ！