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愛くるしいお団子
みなさんは「デグー」が何か、ご存じだろうか。
私は今日まで知らなかったのだが、ひょんなことからその姿を初めて見て、愛くるしさとはまさにこのこと、と思ったのである。
デグーとは、ハムスターやモルモットと同じ齧歯目の生き物。体長は13cm~20cmで、「ハムスター< デグー< モルモット」というサイズ感らしい。私は、モルモットを見ると毎回予想よりも大きく感じ、ちょっと慄いてしまうのだが(申し訳ない)、デグーはそれより小さいので、相性は良さそうな気がしている。
齧歯類が身近にいた経験は、今まで無い。初対面ハムスターはハム太郎、その後『ハムスターの研究レポート』(大雪師走)という漫画で、実際に飼う中での楽しさや大変さを追体験させてもらったくらいだ。
(まさかの4巻を載せるという中途半端さ)
1日1回は部屋でお散歩させるとか、同じ小屋に複数入れるのは良くないとか、そういう細かい知識はあるが、頭の中のイメージはあくまでもデフォルメされたイラストで止まっている。そのため、よりネズミらしさがある本物を久々に見ると、ドキドキしてしまうのだった。もしかして私、ネズミっぽいフォルムが得意ではない……? 当人たちにも好きな方々にも、重ね重ね申し訳ない。
しかし、デグーは何の気持ちも経由せずに可愛いと思えた。やはり小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズ感がよかったのだろうか。それも一理あるが、なによりも彼らの「お団子姿」が癒し効果抜群だったのである。
4匹のデグーが、2匹ずつに分かれて眠っていた。しかし、その2組ともが、片方の上にもう片方が乗っかるという姿勢なのである。そこは少し高さがある場所で、床面積も小さい。下の1匹は手がはみ出しているくらいなのに、そこに同程度の大きさのもう1匹が交差する形で被さっているのだ。苦しそうに思えるが、みなが幸せそうな顔で寝ているのである。それは可愛いしか出てこないじゃん。
そこのデグーだけなのか、はたまた親子だからなのか……と思いきや、デグーは仲の良い相手と常に一緒にいるという習性があるらしい。そのようにしてギュッとくっつく様子を「デグー団子」と呼ぶのである(検索で複数ヒットした)。もっと多頭飼いしているところだとより大きなお団子が見られることもあるようだ。
私は生粋の猫派なので、将来家に迎えることは現時点で考えにくいが、またネットやリアルでその姿を見たときには、全力で目を細めるつもりだ。
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