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りんごから始まる2025年
2025年、謹賀新年。
大晦日の一大イベントは、紅白歌合戦……ではなく、そのフィナーレであるテープ飛ばし「パシュッ」からの、ゆく年くる年の鐘の音「ゴォォォン」という数十秒間に詰まった【華やかさと静寂】である(三谷の見解)。
毎年これを楽しみに夜更かししているまであるのだが、2024年→2025年はあえなくギブアップ。なんなら普段よりも早く就寝してしまった。
というのも、昨年から再び外労働を始めた関係で一般的な暦とほぼ真逆の動きをしており、1年で最も休みムードあふれる年末が怒涛の忙しさだったのである。
私は連休があっても割と持て余すタイプだし、人混み苦手マンとしては平日休みのほうがありがたかったりする。なのでシフト制及び世間と逆行スタイルは結構好きなのだが、それにしても忙しすぎた。マグロかよ!というくらいずっと動いていた。マグロ(水分補給もままならない姿)である。
しかし、己の体力不足を感じたのも事実。連勤最終日である大晦日は途中から胃が痛くなってしまっていたし。消費体力量はもちろん、長時間気が張っている状態に己自身が耐えきれなかったらしい。
2025年は体力気力ともに、もう少し健康になりたいものですね……という気持ちを込めつつ、りんごを齧る元旦。
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私のりんごの向き合いかたとしては、4等分してそのまま齧る、が基本。
母や祖母は丁寧に皮を剥き、程よいサイズに切ってくれていたが、我が代でその流れを断ち切ってしまった(なお、継承する者はいない)。
しかし給食のお皿にのっていたりんごはいつも皮付き種付き4分の1だったし、つまりはこれもまた正解なのである。小学生の一時期は何を思ったのか種の部分まで食べて誇らしげにしていたが、ほこりみたいなのもあるからやめておいたほうがよかったんじゃないかと今では思う。若気の至りである(?)。
そして今回もらったのは赤りんご。つまり皮の色は赤。赤と言えば太陽。太陽と言えば初日の出。
そう、このりんごの皮は、遮光カーテンを閉め切って寝ていた私にとっての初日の出なのだ。ちょっと傷になっている黒い部分はさしずめ黒点といったところだろうか。
ちなみに黒点を肉眼で観測できるのは日没直前らしいが、そんな些細なことはどうでもいいのである。だってお正月だから。
ということで、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
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