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「リアル」と「温もり」のハイブリッド
あみぐるみ製作に費やす時間が夏に比べて飛躍的に伸びている今日この頃。
暑くないから手汗でじっとり……ということもないのが一つ。
作りたいモチーフが立て続けに浮かんだというのが一つ。
エネルギーが内側に傾いているからというのが一つ。
3つ目に関しては内側に傾くから手芸が捗り、手芸をすることで一層内側へ向かうという相互作用が働いてるのかもしれない。私の場合、書くことと手芸は異なるベクトルの表現方法なので、一方に傾いているともう一方がうまくできなくなりがちなのだ。
それが顕著に出るのが手芸に傾いているとき。
私が文章にして発信することって何かあるかしらって思っちゃう。編みかたやデザインを考えることはできても、文章はさっぱり浮かばない。エッセイと物語にも言えるのだけど、脳と心のスイッチでそのへんが切り替わっているみたい。
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そんなわけで、ここ最近立て続けに人形を作っていた。ついっ……Xではちょこちょこ投稿していたのだけど(反応してくださるかた、いつもありがとうございます)、ここでは最新作を見ていただきたい。
というのも、以前ここで話していた「イマジナリーフレンド」を目指したオリジナルの子なのだ。
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今回新たな試みとして、目を刺繍でも黒一色パーツでもなくしてみた。猫を作るとき用に買っておいたもので、使いかたとしてもそっちのほうが多いのではないかと思う。
しかし、インスタで海外のあみぐるみ作家さんの投稿を見ていたときに、こういうパーツを使っている人形を発見し、それがすごく「リアル」だったのだ。あみぐるみでここまで人間みが出るんだと思うほどに。
日本では割とほんわかしたデザインのものを目にする機会が多いため、なかなかにカルチャーショックだった。そして私がドールに求める人間味が表現できるのかもしれないという可能性を感じたのである。
(ちなみに「by_elifs」さんというアカウントです。気になったかたはインスタで検索してみてね。)
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こうして生まれたのが先ほどの子。リアル感が足されつつもあみぐるみ特有の温かみを併せ持っている。これは肉眼で見たほうが伝わるだろうな……。そうだ、例えばセーターって着なくても温かい感じがしますでしょ。そういうことです(?)。
当たり前だが、着せ替えしすぎると肌が荒れるという毛糸製の弊害は消すことができない。この子のためにお洋服をたくさん作ってあげたいけれど、今着ているのを作るときに何度か着脱してもらっただけでも危うい雰囲気があったから厳しいかしら……。
ということで、久々の手芸報告でございました。また何か動きがあったらこちらにも載せるので、よかったら見てやってくださいな。
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