永遠のホームシック
地元を離れて、かれこれ10年近くたったが、ずっとホームシック状態にある。
地元に似た場所や食べ物を見ると切なくなるし、嫌なことがあると実家に帰りたくなる。
ホームシックがひどい時、新大久保によく通ってた時期があった。母の好きな食材の売っているスーパーや、地元に似たごちゃごちゃした街並み、おいしい食べ物などを求めに行く。
電線の多い細い道を歩きながら、さびしさを感じ、ホームシックと向き合ってこなかったことに気づいた。
10歳ぐらいの時、将来像を友達とよく話していたがそれは、親と仲良く、地元で大学を出て、仕事について、小中高からの友達や地元出身の友達と遊び続けて、美味しいものを一緒に食べて老いていくことだった。それが今も理想像にあるんだって気づいた。
実際には、それは叶わず、親とは仲もたいして良くなく、どの世代の友達とも疎遠になりつつある。コロナのせいもあるけど、年々会う機会が減ってきたこともあって、話題が合わず、心の距離もできてきている。
きょうだいが両親に見切りをつけ、実家を離れて、まあまあの距離をとりながらそれなりにうまくやってるのを見て、そうするしかないのかもしれないという選択肢が生まれた。
一度実家に戻って、なんもうまくいかなかったせいで父親とは縁を切ったのだから、この選択肢しかないとも思う。
達成できない目標や理想像って、自己肯定感を下げていく感覚がある。
どう向き合うか、昇華させることができるかは、まだまだわからないけど、寂しさを受け入れるのと別の方向で、ホームシックと向き合う一歩になるかもしれない。
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