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空ノ彼方
2022年1月12日 01:02
「 深夜、通話。」深夜に始まった通話は深夜に終わる。ノイズ混じりに聴こえてくる声と、深夜だから話せる話。相手に自分の声がどう聴こえているのかふと気に掛かる。「おやすみ」その一言で切られた通話の後は、なんとも言えぬ余韻と現実に襲われる。あぁ夜だったと実感する。手で持っている長方形の無機物は、時間を忘れさせてくれる魔法道具かもしれない。 #創作大賞2022